本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

ふたたび偶発説を斬る!

2019年01月01日 | 通説・俗説・虚説を斬る!
 またぞろ、歴史学者が「偶発説」をあおっているようだ。本能寺の変は信長の油断から偶発的に起きた事件という主張だ。
 こういう歴史観の人は現実世界での実業経験が乏しいのだと思う。実業経験を積めば、物事が偶然に成功することなどない!とすぐにわかる。信長・信忠討ちは成功しているが、それには周到な準備がなければならない。周到に準備しても偶然失敗することはいくらでもある。でも、そうしないで偶然に成功することなどありえない。
 実業世界では「偶然による失敗」も起きないようにリスクマネジメントに力を入れている。「想定外」をなくすために、計画時点であらゆる計算違いを想定し、それに対する対策を立案しておくのだ。そこまでしても失敗する恐れを捨てることはできない。
 このような理解を欠いた歴史観では歴史に学ぶことはできない。そのような人々は福島原発の事故を繰り返すであろう。
 信長の桶狭間の勝利は偶然・幸運にすぎない、と言っている方々は拙著『織田信長 435年目の真実』幻冬舎文庫をお読みいただきたい。信長の周到な作戦があったことをご理解いただけるであろう。こういった基礎的な理解なくして「本能寺の変」を考えてみても何も解けないのは当然である。「偶発、偶発」とお経を唱えることしか、できようもない。
 >>> 桶狭間の戦いは偶然・幸運か?
 >>> 「本能寺の変」って変だ! なんでも偶然って変
 >>> 桶狭間が解けなくて本能寺の変が解けるか?
 >>> 怨恨・野望・偶発説は完全フェイク
 >>> 隠蔽された謀反の動機

 
>>> 呉座勇一氏の本


 
 『光秀からの遺言 本能寺の変436年後の発見』明智憲三郎著・河出書房新社の書評をいくつかいただきましたので、ご紹介します。

ビジネスモデル・プロヂューサー河辺よしろう氏
 明智憲三郎先生の新著がやっと手元に届きました❗️
今回は謎だった明智光秀の前半生を完全解明!って事で期待が高まります!
理系的な明智憲三郎先生の歴史調査の大ファンです。先生の著書はすべてコレクションしてあります(笑)
先生は商業的な動機で執筆されていないので、命をかけた著書はほんとうに素晴らしい歴史本ばかりです。
売れるからと言う理由だけで出版をしたがる輩とは一線を画します❗️

amazonカスタマーレビュー
 私のイメージでは,本能寺の変のときの光秀の年齢は,45歳ぐらいでした。
この本を読んでびっくりしました。
 読者が裏取りができるように資料も列挙されています。歴史好きが増えそうですね。

土岐氏末裔
 アマゾンで予約注文していてのが、本日配達されました。先ずは、小生のいつもの癖で、「エピローグ」と「おわりに」を読みました。読み進むうちに、なにか、著者の気持ちが響いてきて、熱くこみ上げてくるものがあって、感動しました。
 私のルーツ、大垣市とか、で今のうちにいろいろと調べてみようと、先ずは大垣市図書館を訪ねようと、意を固くしました。私の周囲で知る人が、殆んど居なくなりましたので。 まさしく私の、「歴史捜査」でしょう。
 明日からは、この本、じっくりと最初から、読もうと思ってます。

読者のブログ
 明智光秀の末裔の著者が、光秀の「前半生」と出自を系譜などの史料から解明しようという一冊。
 引用した系図に丸数字を付けて、それを用いて、以降説明するので
結果、簡潔になり、わかりやすい。
 本の前半で「前半生」を解明していくが、
前半3分の1ぐらいの頁で、そこまでに結論づけた「前半生年表」があり
把握がしやすい。
 この本はそのほか「連署状の年号解明一覧表」など
図や表が多いので解説を読むのに理解しやすい。

読者のFACEBOOK投稿
明応の政変、頼典の義絶、頼武・頼純への奉公、美濃と越前の幾多の往復、幕府奉公衆、幕府と信長のブリッジ、幕府から信長へと、ずずずぃ〜っと繋がる繋がる!すげー!
プロローグにあるとおり、生涯編から入って系譜編で逐一深めたり固めたりする読み方がおすすめ。

amazon読者書評「ここにいたか!!光秀!」
大変よく読み込んでくださった読者からのコメントです。

 明智憲三郎氏の歴史捜査はこれまで、本能寺の変の真相に迫り、信長脳を解き明かしてきましたが、今回はついに、氏の研究の本丸であろう明智光秀の生涯を照らし出します。(中略)
本能寺の変についても、新たに紹介された史料によって明智説はさらに蓋然性を増し、足蹴事件についてはさらに一歩踏み込んだ推理が展開されます。従来の陰謀諸説や怨恨説、偶発説は、本書および光秀プロジェクトHPで公表された「明智光秀全史料年表」を参照しながら、一つ一つ信憑性の検証をしていけばよいでしょう。いわれのない誹謗中傷や不毛な議論、根拠の薄弱な説は今後淘汰されていくものと信じています。
さて、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」はどんな作品になるでしょう。本書で解明された光秀の足跡がどの程度考慮され、脚本でどのように肉付けされ、感情が吹き込まれ、戦国武将たちがキャラ立ちして躍動するのか。そして、光秀、信長、秀吉、家康、各々の策謀が重層的に同時進行し、めまぐるしく事態が変転していく本能寺の変の全貌を、映像でどのように魅せてくれるのか。番組放送まで本書をくりかえし読んで、また全史料年表にゆっくり目を通して、なぜ順慶は裏切ったのだろう、信忠はなぜ信長の命令を無視してまで京都に戻ったのだろう、などあれこれ想像しながら、明智光秀のドラマ化を楽しみに待ちたいと思います。

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光秀からの遺言: 本能寺の変436年後の発見
クリエーター情報なし
河出書房新社


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【2018年5月25日記載】No19
 amazon『織田信長 435年目の真実』カスラマーレビューより
父信秀から受け継いだ孫子の兵法により信長脳が形成されたことを論証しようとする著者の新見解が述べられた大変スリリングな本である。歴史の謎を解く醍醐味を本書で味読することができる。桶狭間の合戦で信長は「兵力に勝る敵を分断して死地に追い込め」という孫子の兵法に基づき、今川軍を挑発して自分の城を攻撃させるように仕向けて、残された義元軍の主力を桶狭間に閉じ込め、信長は少ない軍勢で総攻撃をかけ、義元の首を取ることができたと主張する。その手際は実に見事であり、信長の勝利は偶然でも幸運でもなく、必然であると言う。あまりにこの説明が見事なので、著者に説得されてしまうのだが、果たして本当にそうだったのか?話は出来すぎているのではないか?そのような疑問も沸き起こる。理論通りにいかないのが歴史ではないか?偶然的・幸運的な要素もあったのではないか?本当に10倍の兵力を持つ敵軍に孫子の兵法のみで立ち向かえるのか?まずは本書を手に取って著者の語りを聞いて欲しい。お勧めの歴史本だ。
織田信長 435年目の真実 (幻冬舎文庫)
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幻冬舎

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1 コメント

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偶発説を唱えているのは誰ですか? (Unknown)
2018-12-18 21:43:50
もしよろしければ、そのあたりをなるべく詳細にあげて戴けると
われわれとしても後学のために大いに助かるのですが。
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