本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

なぜ、愛宕百韻が解けなかったのか?

2021年05月20日 | 通説・俗説・虚説を斬る!
 連歌は和歌の上の句(五七五)と下の句(七七)を別の人が詠み継いでいくものです。愛宕百韻は本能寺の変の直前に愛宕山で明智光秀が催した連歌会で読まれたものです。戦勝祈願のために詠まれて愛宕神社に奉納されたものなので、光秀の祈願が読み込まれていることは確かです。今まで、この解明に成功した歴史学者はいません。
 なぜならば、連歌は文学だからです。連歌の規則も知らず、古今の和歌の知識もなく、詠み手の心も推測できなければ無理なのです。芝大門だかなんだか知らないが、
 「そもそも連歌に裏の意味など詠み込むものだろうか?」などと堂々と無知を晒して公言してはばからない歴史学者まで現れている状況には唖然とせざるを得ない。 
 定説とされている句「ときは今雨が下しる 五月かな」は「土岐氏である自分が天下を取るべき五月である」と解釈されていますが、その解釈は本能寺の変から百年たって書かれた物語の『明智軍記』に初めて書かれています。この句を最初に書いたのは羽柴秀吉の家臣ですが、句の解説としては「のちになって考えてみれば、まことに謀反の心の現れであった」としか書いていません。それでも意味が通じるとみたのは、読者が公家や武将で、そう読み取る教養があるとみたからです。一方、『明智軍記』は庶民向けに書かれたので解説が必要だったのです。
 さて、光秀が本能寺の変を起こしたのは6月ですから、天下をとるのは5月ではありません。こんないい加減な神への祈願はあり得ません。この句は改ざんされているのです。
 解明するためには、改ざんされる前の正しい句をまず復元しなければなりません。実はそれを織田信長の家臣・太田牛一がやってくれていました。牛一は「ときは今 あめが下なる 五月かな」と書き直していたのです。
 こういった前提的なことが理解できなかったので、解明できなかったのです。ましてや、土岐氏の歴史を研究していない研究者(本能寺の変について語っているほとんどの研究者)には絶対に無理です。誰もが桶狭間の信長の勝利は幸運にすぎないとしか解析できないのですから。
 >>> 愛宕百韻の解読捜査(追記前編):新証拠出現!!
 >>> 本当の愛宕百韻から本能寺の変の真実へ
 >>> 「光秀の暗号」愛宕百韻は完全解読されている


 『光秀からの遺言 本能寺の変436年後の発見』明智憲三郎著・河出書房新社が発売されて、まだ一週間ですが、早くも書評をいくつかいただきましたので、ご紹介します。この本で光秀と土岐氏との関係をご理解ください。

ビジネスモデル・プロヂューサー河辺よしろう氏
 明智憲三郎先生の新著がやっと手元に届きました❗️
今回は謎だった明智光秀の前半生を完全解明!って事で期待が高まります!
理系的な明智憲三郎先生の歴史調査の大ファンです。先生の著書はすべてコレクションしてあります(笑)
先生は商業的な動機で執筆されていないので、命をかけた著書はほんとうに素晴らしい歴史本ばかりです。
売れるからと言う理由だけで出版をしたがる輩とは一線を画します❗️

amazonカスタマーレビュー
 私のイメージでは,本能寺の変のときの光秀の年齢は,45歳ぐらいでした。
この本を読んでびっくりしました。
 読者が裏取りができるように資料も列挙されています。歴史好きが増えそうですね。

土岐氏末裔
 アマゾンで予約注文していてのが、本日配達されました。先ずは、小生のいつもの癖で、「エピローグ」と「おわりに」を読みました。読み進むうちに、なにか、著者の気持ちが響いてきて、熱くこみ上げてくるものがあって、感動しました。
 私のルーツ、大垣市とか、で今のうちにいろいろと調べてみようと、先ずは大垣市図書館を訪ねようと、意を固くしました。私の周囲で知る人が、殆んど居なくなりましたので。 まさしく私の、「歴史捜査」でしょう。
 明日からは、この本、じっくりと最初から、読もうと思ってます。

読者のブログ
 明智光秀の末裔の著者が、光秀の「前半生」と出自を系譜などの史料から解明しようという一冊。
 引用した系図に丸数字を付けて、それを用いて、以降説明するので
結果、簡潔になり、わかりやすい。
 本の前半で「前半生」を解明していくが、
前半3分の1ぐらいの頁で、そこまでに結論づけた「前半生年表」があり
把握がしやすい。
 この本はそのほか「連署状の年号解明一覧表」など
図や表が多いので解説を読むのに理解しやすい。

読者のFACEBOOK投稿
明応の政変、頼典の義絶、頼武・頼純への奉公、美濃と越前の幾多の往復、幕府奉公衆、幕府と信長のブリッジ、幕府から信長へと、ずずずぃ〜っと繋がる繋がる!すげー!
プロローグにあるとおり、生涯編から入って系譜編で逐一深めたり固めたりする読み方がおすすめ。

amazon読者書評「ここにいたか!!光秀!」
大変よく読み込んでくださった読者からのコメントです。

 明智憲三郎氏の歴史捜査はこれまで、本能寺の変の真相に迫り、信長脳を解き明かしてきましたが、今回はついに、氏の研究の本丸であろう明智光秀の生涯を照らし出します。(中略)
本能寺の変についても、新たに紹介された史料によって明智説はさらに蓋然性を増し、足蹴事件についてはさらに一歩踏み込んだ推理が展開されます。従来の陰謀諸説や怨恨説、偶発説は、本書および光秀プロジェクトHPで公表された「明智光秀全史料年表」を参照しながら、一つ一つ信憑性の検証をしていけばよいでしょう。いわれのない誹謗中傷や不毛な議論、根拠の薄弱な説は今後淘汰されていくものと信じています。
 さて、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」はどんな作品になるでしょう。本書で解明された光秀の足跡がどの程度考慮され、脚本でどのように肉付けされ、感情が吹き込まれ、戦国武将たちがキャラ立ちして躍動するのか。そして、光秀、信長、秀吉、家康、各々の策謀が重層的に同時進行し、めまぐるしく事態が変転していく本能寺の変の全貌を、映像でどのように魅せてくれるのか。番組放送まで本書をくりかえし読んで、また全史料年表にゆっくり目を通して、なぜ順慶は裏切ったのだろう、信忠はなぜ信長の命令を無視してまで京都に戻ったのだろう、などあれこれ想像しながら、明智光秀のドラマ化を楽しみに待ちたいと思います。

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光秀からの遺言: 本能寺の変436年後の発見
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 >>> 怨恨・野望・偶発説は完全フェイク
 >>> 隠蔽された謀反の動機


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