篠栗町萩尾にある呑山観音寺の塔頭である天王院は、篠栗八十八カ所霊場36番札所である。
ご本尊は、弘法大師を東シナ海の荒海から守ったといわれる浪切不動明王である。
この境内の参道の両側には、モミジが植えてあり秋の紅葉シーズンには参拝を兼ねて見学者が多い。
紅葉が美しいということは、とりもなおさず新緑シーズンも楽しめることになる。
陽の光を浴びて重なり合う葉の一枚一枚に濃淡ができ、美しさを更に際だたせてくれる。
風が吹くとサラサラと木々達が、ひそひそ話をするように葉擦れの音がする。
立ち上る線香の香りをかぎながら、しばし木々たちの話に耳を傾けるのいい。