ヤブツバキの花が咲く時期を終え、地面に刻みを入れるように散らばっていた。
多少色褪せてはいるが赤い色は、落ちてもなおここに在りと主張している。
その先に少し歩いたところに、鳥の羽が散らばっていた。
明らかに捕食者の餌食になってしまった徴が、羽のほぼなかほどに残っていた。
それぞれ地面に刻まれた徴は、時が過ぎるとともに痕跡は消えていく。
土に返った赤い色は、やがて土の中からまた生じてその色を濃くさせて蘇る。
このところ単焦点レンズを持ちださないので、連れていけとうるさいのでお供をお願いした。
ズームレンズはあまり動くことがなくズボラになるが、単焦点にダメ出しを食らってちょっと昔を思い出した。