たまたま平日の休日、海ノ中道海浜公園の動物の森を覗いた。
フラミンゴの池が干され、三面張りのコンクリート面が洗浄されていた。
フラミンゴたちも理解しているのか、木立の下で一塊になり作業が終わるのを待っている。
これまではなかったのだが、フラミンゴの木の柵の前に高さ30cm程の電気柵が新設されていた。
獣害があるのかと尋ねたところ、夜間にタヌキイタチがフラミンゴを襲うことがあるという。
夜間には飼育員も見回ることはないだろうから、これまでに犠牲になったフラミンゴがいるのだろう。
卵を産んでも近親婚を重ねると孵化率が悪くなるという。
時々、このためほかの動物園などとのトレードが行われるという。
フラミンゴに限らず、入手困難になってきた動物の繁殖事情も、人間界と同じ運命をたどっている。
フラミンゴの世界も、新人はいびられるか可愛がられるか、人様と同じような定めが待っているのだろう。