お散歩猫のキキとヒゲおじさんの日常

ヒゲおじさんは元遊園地の園長で家庭料理人、今は新聞の料理コラムニスト、猫のキキと前橋な毎日と家庭料理をお届けします。

神護寺のツガの松ぼっくり、フジバカマはまだ、寺沢川のオイカワ、黄色い彼岸花、&ショウガ飯の作り方

2010-09-28 21:47:17 | ヒゲクマとキキの日記

Dscf6543 朝から雨、仕方なく本を読んでいたらキキが膝の上に乗ってきました。短時間なら良いのですが、今日はなかなか降りてくれません。身動きできなくて困ります。

Dscf6545 <ごちゃごちゃ言うんじゃないの、乗ってあげてるんだから、ありがたく思わなくっちゃ…>、キキはすこぶる強気でした。

   

Dscf6539 これは、ユキ子さんの京都土産です。高尾の神護寺の境内で拾ったんだってさ。長さ20㎜、径15mm、小さな松ぼっくりです。ユキ子さんは何の松ぼっくりか分からぬまま、珍しいのでもって来てくれました。

「クリスマスツリーみたいで、すごい大きな樹だった」って、ユキ子さんモミの樹と見間違えたのは、松の仲間のツガ、この松ぼっくりはツガのなんです。

神護寺はとっても大きなお寺です。ツガの大木があっても不思議はありません。キキのおもちゃにしないで、大事にとっとくことにしました。

    

Dscf6546 雨があがった昼前、東上野のフジバカマが気になって見に行きました。桃の木川の土手から、雲の上がる赤城山が見えていました。

Dscf6549 農家の庭先に、大きなシオンがたくさん咲いていました。逝った母が好きな花でした。

Dscf6548 ショウガの花も咲いていました。そうだ、今年はまだしょうがご飯を炊いていない、今夜はしょうがご飯にしよう…

Dscf6554 カラスウリにもう花はありません。代わりに、実が色づき始めていました。なんともかわいい姿をしています。

Dscf6551 フジバカマはまだほとんどが蕾でした。一つ二つ、開きかけている花が見えます。この調子だと、週末になりそうです。

   

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帰り道、寺沢川を渡りました。寺沢川は大胡ぐりーんふらわー牧場にある寺沢川を水源とするあまり大きくない川です。この川で釣をしているおじさんがいました。

「何が釣れるんですか?」、「ガラッパヤ」、「見せてもらっていいですか」、釣り上げた魚の入っているポリ袋を覗きました。

Dscf6555 オイカワです。8月なら赤いきれいな婚姻色で着飾っていたはずです。唐揚や塩焼きにしておいしい川魚です。

「餌はミミズですか、サシ?」、「サシだと小さいのまで掛かっちゃうんでミミズさ」、「知りませんでした、寺沢川で釣れるっての…」

おじさんの話では、水がきれいになった、外来種のブルーギルがいなくなった、そして、寺沢川は小さな川なので魚を食べる鳥、カワウが入れないから、それで去年あたりから釣れるようになったというのです。

Dscf6560 「浮なんか使わないでさ、竿先の動きだけで釣るのが面白いんだよ、一年中釣れる魚だから、閑なときのいい遊びになるんさ…」

   

Dscf6566 戻ってきたら、ご近所の庭に「黄色の彼岸花」が咲いていました。鐘馗水仙(ショウキスイセン)という、西南諸島や沖縄に自生している彼岸花の仲間です。これで、この秋も、赤、白、黄色の彼岸花に会えました。

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それでは、しょうが飯の作り方です。

Dscf6571 米2カップに対して、70gから80gほどの新ショウガを用意します。今日の新ショウガは八百駒で群馬産のを分けてもらいました。細い千切りにして、さっと水をくぐしてザルにあげておきます。

Dscf6574 米は洗って20分ほど水につけておいたいただき物の新米、酒少々を加えて水加減、刻んだしょうがの半分を上に乗せ、塩少々を振って、炊飯器でご飯を炊きます。

淡口醤油があれば大サジ1ほど、なければ濃い口醤油を入れてもいいです。今日は、おかずとの関係で、醤油を使いませんでした。

Dscf6577 ご飯が炊けたら、残りのしょうがを入れて、10分ほど蒸らします。辛いのが苦手な方は、炊き込むショウガの量を多くしてください。

Dscf6578 蒸らしたらよく切り混ぜます。関西や九州では、ジャコを入れることが多いです。ヒゲクマはジャコは好きですが、ショウガ飯には入れません。

それからだし昆布を少し入れて焚くのはお料理屋さん風です。使っていないのは、ご飯に昆布を使うのを二代目が嫌うからです。お好きな方は使ってください。

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ショウガ飯の出来上がりです。今日のは、昆布なし、ジャコなし、醤油なしの、一番シンプルなのになりました。お好みでいろいろやってくださいな。

とってもおいしいご飯です、新ショウガの出回る今しか作れませんよ。

Dscf6580おかずは精進揚げ、ゴボウ、ニンジン、インゲンマメ、カボチャ、サツマイモ、ピーマン、それにミツバとミョウガとエビのかき揚げでした。大根おろしとお醤油でいただきました。

    

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200806072 次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」(朝日新聞群馬県版)は、10月2日の予定です


端気川の水が引いて、ヒヨドリバナと白花マンジュシャゲに会って、里芋を煮たぞ…

2010-09-28 08:17:19 | ヒゲクマとキキの日記

Dscf6497 一昨日の夜、毛布で寝てたら寒くて布団を出しました。今朝朝飯すませて寝室に行くと、キキが布団の上で丸くなってました。

Dscf6498 「あったかい?」、<うん、ありがとう、布団出してくれて…>だってさ。急に夜寒になりました。

Dscf6499 用足しに出たら、端気川の水位が大きく下がっていました。流れる水が減らされたんです。

Dscf6501 ほら、緑のコケのところまで水はあったんです。それが50センチ以上下がってるのが分かるでしょう。こうなると間もなく、下流の朝倉田んぼやなんかで稲刈りが始まるのです。

  

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焙煎館に寄ったら、テーブルにきれいな花が飾ってありました。

「お客さんがもって来てくれたフジバカマだよ」って、祥喜さんが言います。「違うと思うけどな、調べて報告するよ」

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左は、焙煎館にあった花、右が東上野の畑で見つけたフジバカマ、違いが分かりますか。

まず葉っぱ、左は普通の葉っぱの形、右は三つに裂けた形をしています。

次は花、左は蕾はうす緑、花は真っ白、右の蕾は紫、咲くと薄いピンクです。

左の花は、ヒヨドリバナ、フジバカマの仲間ですが違う植物です。

難しいですね、花は…

    

Dscf6510 八百徳で野菜を買いました。「すっかり変わったね、買うもんが、季節だよね…」、おかみさんが笑っていました。

   

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日吉町で赤い彼岸花に混ざって咲く白花マンジュシャゲを見つけました。一緒に咲いているってのが良いですね。

Dscf6523 白花マンジュシャゲだけが咲いているところもありました。コチラのは純白でなく、少しクリーム色がかった花色でした。

    

Dscf6512 季節ですんで、里芋を煮ましょう。群馬産の里芋が安く出回っていますから。里芋は「梨剥き」(ぐるぐるにむくことです)して半分に切ります。一袋は普通約800g、皮むくと700gぐらい、写真は2袋です。

Dscf6513 多めに塩を振りかけてよくもんで、しばらくおいときます。これは、あくを抜いて、ヌルを適度に取り除き、煮たときに吹きこぼさないためです。

Dscf6514 15分もおくと、こんなにイモから水が出ます。ここでしっかり水洗い、塩分を取り除いてください。

Dscf6515 里芋は下茹でしないで、最初から味を整えた煮汁に入れて煮ます。今日の煮汁は、カツオ出汁3.5カップ、酒0.5カップ、麦味噌大サジ5、醤油おおさじ5、砂糖大サジ3でした。

味噌を使った味付けは、東北地方でよくやる味付けです、お試しください。

Dscf6517 ほら、ぐつぐつ煮ても吹きこぼれません。最初に塩もみした効果なんですよ。それに、水分を抜いてあるから芋も水臭くなくほっこり炊けます。

Dscf6518 芋が柔らかくなったら火を止めて、冷めるまで煮汁に漬けておきます。冷めると煮汁は芋の粘りでトロッとしますよ。

Dscf6519 青柚子の皮を散らして出来上がりです。ほっこり煮た里芋は秋の味です。

    

Dscf6520 コチラはさつま芋をみかんの果汁で煮ています。二代目の大好物、昨夜遅くに関西から帰ってきました。

   

Dscf6527 「ドイツ人に梅干食わせるぞ!」と、ヒゲクマが作った小梅をぶら下げてドイツに合気道をしに出かけていた姉さんが帰ってきました。元気だいね。写真は、お土産いろいろ…、ありがとうです。

    

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