今日の昼過ぎ、糸駒さんのお稽古場の玄関は履物がいっぱいに並びました。
3月28日、直派若柳流の舞踊会『美登利会』が今年も開催されます。
『美登利会』、このまちで、戦前から続いている日本舞踊の会、今年で第67回を迎えます。
今日は、出演者の『鬘合わせ』が、糸駒さんのお稽古場でありました。
『鬘合わせ』は、鬘屋さん、床山さん、衣裳屋さんが来て、出演者の頭に合わせた鬘の型を取り、衣装の採寸をして行きます。
鬘屋さんが、たくさんの型の中から、出演者の頭に合う型を選んでいます。型はアルミニウムや銅でできています。
出演者の頭に合わせて、鋏で切ったり、木槌でたたいたり、ヤットコではさんで曲げたりして型を合わせてゆきます。
後ろ側の細い金型との位置決めをしてハトメでつないで行きます。
そして、できた型をもう一度頭と合わせて、大丈夫かどうかしっかり確認します。
合わせた鬘下地の型には荷札がつけられます。この型から、「近江のお兼」という役をつとめる踊り手の鬘が作られます。
ほら、ハトメ穴がいっぱいあけられている、年季の入った型です。いったい何人の踊り手の鬘の型に使われたんでしょうか。
誰もが、鬘屋さんの前に座ると、ものすごく神妙になります。歯医者さんの治療台に坐った患者みたいです。
「痛くない、大丈夫だよね」、鬘屋さんは、最後に必ずこう声をかけます。
踊り手は、このときから舞台を感じるようになるんだそうです。
夕ご飯は、今日は4人、それなので中華料理にしました。
キュウリとトマトと葛切りのサラダです。胡麻のソースを作りました。
海老のチリソースです。ニンニクを使わないので、ショウガを少し多めに使ったら、辛目になってしまいました。
豚肉とパイナップルの甘酢餡です。豚肉とパイナップルってのは相性がいいよね。
しっかり完食してもらえました。
そうそう、『弁天通青年会長しゅんこう日記』の1月28日をご覧ください。
26日と27日に書いた、千代田町3丁目の6千平方㍍の区画整理について、前橋市役所の区画整理課の職員から聞いた話が掲載されています。
本当、驚くべき内容です。こんなことがあってよいのでしょうか。
上毛新聞が嘘書いているのか、区画整理家の職員が本当に何も知らないだけなのか…
あの記事はいったいなんだったんでしょうね。
次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」は、2月6日(土)に朝日新聞群馬県版に掲載予定です。テーマはこれから考えます。