朝から右の耳が痛かゆい。城東町5丁目の赤沢耳鼻咽喉科に出かける。Drは耳覗いて、「これはね、『掻きこわし』だよ、いじりすぎたんだよ…」だと言って、薬をつけてくれました。
「右手によく言い聞かせるんだよ、耳をいじっちゃいけないって」、これで治療がおわりました。帰り道、右手にどうやって言い聞かせるか考え続けていました。
<あんね、やりたいんだろこちょこちょ、自分のでできなきゃあたしのでちょっとだけやらせてあげるよ>、キキがヒゲクマの右手と話をつけてくれました。
でもな、キキの耳こちょこちょしても、あんまし気持ちよくなんないやね…。困ったものです。
文京町1丁目、JR両毛線の高架の南側を流れる端気川です。向こうに見える橋のところで両毛線と別れて右の方に曲がって流れて行きます。
上の写真の橋の上から下流を見ています。ここから県道(主要地方道)前橋館林線(欅ウォークの北側の道)までは川岸にちゃんとした道はありません。
前橋館林線の橋の上から川を見ています。なんで端毛川って思うでしょう。昨日十六本堰のこと書いたもんだから、端気川沿いにあるすごく面白いものをご覧に入れたくなったんです。
前の写真の左にある中古車屋さんの西側に道とはいえないような道があります。蚊に刺される覚悟で入ってください。
青いあまり大きくない水門かあります。分水です。実は端気川の本流はこの水門のほうなのですが、この水門から取水している水は僅かです。
この先約600mの間、2本の水路が15mほどの間隔で併行して南に流れています。東側が朝倉田んぼをはじめとする上陽地区の水田に水を運ぶ水路です。そして、西側が端気川です。
300メートルほど下流で、上陽に行く水路から端気川にたくさんの水が分水されています。そこからは、端気川の水量のほうがしっかりたくさんになります。
約300mの区間をおいて二段階で分水する堰になっているのです。なんか、理由があるのでしょうが、ヒゲクマには分かりません。それに、堰の名前も知りません。
青い水門の対岸に墓地が見えると思います。前橋館林線の「文京町」信号を北に曲がると、浄土宗の大慶院というお寺にでます。水門から見えた墓地はコチラのお寺の墓地なのです。
その南に旧天川の八坂神社があります。今は文京町四丁目になっています。
左側が八坂さまの拝殿、右は雷電神社の拝殿です。ヒゲクマは物心ついたころ天川の戦災住宅というところに暮らしていました。当時の天川は田畑がたくさんの農村でした。そんな農村のお社なんです。
八坂さまの拝殿をよく見ると青緑色に塗られた鉄製の観音開きの扉がついています。こんなものがついているお社って見たことありますか。
前から変なお社って思っていたのですが、今年の8月5日にその謎が解けました。
8月5日は前橋文学館で前橋空襲のお話しを聞いていました。片野久子さん(90歳)のお話も聞きました。その片野さんが質疑を受ける中でこんな話をされたんです。
「中川小学校の奉安殿はちゃんと残ってますよ、大丈夫残ってます。文京町四丁目の八坂さまのお社になっているんですよ…」
奉安殿は天皇皇后両陛下のお写真(御真影)と教育勅語を大切に格納するために学校に作られた小建築物です。
1890年(明治23年)に明治天皇は「教育ニ関スル勅語」を発せられました。
そして明治末頃から、学校に対して御真影の下賜が行われ始めました。奉安殿はこの頃から作られるようになったと推察されています。
そして、1935年(昭和10年)頃になると、学校は競って立派な奉安殿の建設するようになりました。
この建物はいつ作られたのか分かりませんが、片野さんのお話では中川小学校の奉安殿であったのです。
日本の敗戦後、1945年(昭和20年)12月に進駐軍(GHQ)は奉安殿の廃止を指令します。ほとんどの学校で、奉安殿は取り壊され燃やされたり地中に埋められたリしたんだそうです。
前橋の学校でもそうだったようです。
でも、中川小学校では違いました。いらなくなって壊されるはずの奉安殿を天川の人たちが運び出したんです。
そして、戦争で傷ついた八坂さまの新しい社殿に転用したんです。
お話は、これだけ。端気川沿いに残る中川小学校の奉安殿のお話でした。
帰り道、出会った猫に話しかけたら、横を向かれてしまいました。奉安殿に関心のない猫でした。
3時から、城東小学校の寺子屋教室のお手伝い、校庭では高学年の子どもたちが金管バンドのドリルのお稽古を今日もやっていました。暑いのに大変だな…
今日からドリルが上手にできた子には、と言ってもみんなに、このスタンプを押してあげることにしました。猫です…
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次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」(朝日新聞群馬県版)は、9月4日(土曜日)のです。テーマは梨。