生活之音楽ピース社

~そしてピアノとすこし猫~

作曲家の弾くピアノ~宮川彬良さん@上田遥ダンスリサイタル

2009年10月13日 | 音楽
去る連休は天気に恵まれましたね。
10月10日、宮川彬良さん出演の舞台を見に行って来ました。
(上田遥ダンスリサイタル@草月ホール)

全3部構成のこのダンスリサイタル、
どの部も個性的で、内容が濃く、3部見終わったころには一夜明けたかと思うくらい!
1部はクラシカルなバレエによる「オフィーリア幻想曲」
2部はストリート系ダンスやタップ、激しいドラム、そしてコンテンポラリーダンスとの共演。
3部は、完結したミュージカルとして楽しめた「サーカス物語」

第1部「オフィーリア幻想曲」では、
初めて宮川さんのバレエ音楽を聞くことができました!
ハムレットの物語に登場するオフィーリア(橘るみ)が、
狂気へと足を踏み入れていくシーンが中心。

バレエに魅せられて、ふと気付くと、
バレエの伴奏が宮川さんのピアノ一本だったなんてことを
すっかり忘れてしまっていました。
つまり、それはもうフルオーケストラのような表情が
完全に作り出されていたというか。
単純な三和音の響きであっても、冷たく煌めく宮川さんの音色は、
オフィーリアの物語の暗さと切なさを、怖いくらいに実現していたと思います。

思うのですが、作曲家自身の演奏というのは、
どの音も明確に音色の違いが、鮮やか。
精緻なまでに、一音一音に方向性というか、
目的感みたいなのが強い。
ピアニストの演奏と、どこか少し違った感じがするんですね。

こじんまりした草月ホールでしたが、とても贅沢な舞台でした。

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