卵が先か。

卵が先か、バターが先か、はたまた粉か…は

なかなかむつかしい問題ですが、

お菓子の材料の中で、卵はかなり重要なポジションを

占めていることは間違いありません。

ふだんは忘れていることが多いのですが、

卵は生き物である鶏から産まれます。

粉は植物であるところの小麦から、

バターは牛の牛乳から。すべて、いのちのあるところから

生まれたものです。

卵を産む鶏は、日本ではケージ飼い（鶏一羽分のスペースに

仕切られたかごの中で飼われ、機械化が進んでいる大規模養鶏場などでは

給餌や水、温度、光の管理など全てコンピューターで制御されている

ところもあるようです。鶏には、発育を促進させるためのホルモン剤や、

病気にならないようにする為の抗生物質が使われます。

安価に安定供給されている卵は、そういった鶏舎で作られているようです。

それを、一概に良くない、というほど私は知識が無いのですが、

ｆｉｋａ．のお菓子に使う卵は、出来ればそういった卵ではないもの、

もう少し生き物らしい環境で産み出された卵であってほしいと思いました。

ｆｉｋａ．のお菓子に使われている卵は、清田区にある永光農園さんの卵です。

永光農園さんの鶏は、窓も広さもある鶏舎で雌雄いっしょに平飼いされているので、

有精卵です。抗生物質などの薬剤も一切使われていないそうです。（すばらしい！）

鶏たちの飼料も、北海道のものを主体とした飼料なのですって。

もちろん味だって二重丸、黄身はこくと甘みがあり、白身はぷりぷりしています。

お客様に胸を張って「よい材料です」とお伝えできることのうれしさ、有難さ。

永光農園さんのおかげです。ありがとうございます。

ケージ飼いよりも平飼いのほうが産卵率も低くなるそうですが、

経済優先ではない、食べること、命を頂くことの意味を

ｆｉｋａ．はいつも考えながらお菓子を作っています。


※永光農園さんの卵は地域により宅配していただけます。詳しくは永光農園さんのＨＰをご覧ください。
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