休日のある日

朝８時過ぎ、ケータイがなった、ノボルのオヤジからだった。
ケータイでは埒が明かないとかで、ノボルのオヤジとマーのオヤジがやって来た。
あがってもらってコーヒーでも飲みながら話をしていると、今度はヤスのオヤジがやって来た。
そうこうしていると、なかなか休みが合わないジロー夫婦がやって来た。
今日は彼も休みだったので一緒に飲もうと約束していたわけだ。
町内会のたわいも無い話で盛り上がり、昼になった。
マーのオヤジとヤスさんは昼から用事があるといって帰ってしまった
妻とひとみちゃんがビールとお酒と弁当を買出しに出た。
ノボルのオヤジもいったん家に帰って、山芋とビールを持って再びやって来た。
弁当を食いながらノボルのオヤジとジローとひとみちゃんとビールで乾杯だ。
ささやかなジローの就職祝いといったところだろうか、彼も仕事の内容だとか勤務時間や休みのローテーションなど色々と報告したい事が山積みのようで、いわゆる「積もる話」なのだ。
彼が話をする横には、ニコニコ笑顔のひとみちゃんが居る。



焼酎に突入、ノボルのオヤジにコーレーグースをすすめる、ジローのヤツも結構気に入っていて、「酔い覚めが良いですよ」などとすすめている。
ノボルのオヤジ、恐々とコーレーグースの蓋を開け臭いなどをかいで少したらしている。
最初の一杯はどうも良い感触ではなかったようで、二杯目は少し多めに入れている。
舌に少しピリッときた様で「多めが良い」などと言って気に入ってしまった。
たわいも無い話に盛り上がっているとグッチのヤツが焼酎と山芋を持って来た。
さあ晩飯はということになり、山芋はあるし、豚肉、キャベツもあるし、ＮＨＫの連続テレビ小説「てっぱん」にはまっているジローが台所に立った。
アツアツのお好み焼きを皆でつつきながら夜の９時前にお開きとなった。
つまり私はコタツのこの場所とトイレに行っただけで１３時間ここにいた訳だ、ジローもせっかくの休みこんなんで良かったのだろうか心配なのだ。