打越通信

日記ふういろいろ

さよなら福ビル

2019-03-10 10:31:30 | Weblog
天神地区の再開発で福岡ビルが解体される。
散歩がてら天神をぶらつくことが多かったわけだが、天神に出ると必ず行くところがあった。
通称「福ビル」といわれるところだ。
大手のCDレンタルショップがあって、ここでクラシックやJazzのCDを探すのが楽しみだった。
探し当てたCDを10枚も20枚も借りて帰ることもあった。
地下にあった喫茶レストラン「EST(エスト)」でのランチがこれまた楽しみだった。
天神に出るという事は、私にとっては近くにある「ジュンク堂(本屋)」とこの福ビルが目当てでしかなかった。
いやいやJazz喫茶もあるかな。
今や天神ビックバンという再開発で、中央の巨大資本と迎え撃つ地場企業(西鉄グループやJR九州グループ)とでしのぎを削っているのだろう。



福ビルの一階には福ビルの建設当時の様子や、福岡の初期開発にかかわった様子など、また天神地区の開発の様子がパネルで紹介されていた。
渡辺通りの事は良く知られているように用地を提供し、博多駅からの交通アクセスを良くしたりと尽力された方々の紹介もあった。
天神界隈も休日ともなれば人で溢れ、おまけに外国人観光客も交じり合って混雑している。
地下鉄はあまり利用しないので良くわからないが、100円バスはいつも満員で住吉までの3つか4つの区間でも、結局歩いたほうが良いね、となってしまうくらいだ。
福ビルの事も地元のテレビニュースでは有名なインテリアの店があったことか、当時では近代的なビルで年配の人たちにとっては「良き時代のシンボル」のような所だったようだ。



福岡に住居を移しまだ3年ほどしかたたないし、そんな過去の事は全然知らないわけだが、なぜか愛着があったところだった。
天神の再開発も今後3,4年は騒々しくなるが、その後は新しいビルが立ち並び新しい町並みが出来るのだろう。
しかし、交通のキャパを考えないとこれではあまりにもアンバランスのような気がする。



新しいビルが出来れば数十年のメンテナンスが入り、再び取り壊して新しいビルが出来る。
そのスパンが半世紀なのか一世紀なのかわからないが繰り返されることになる。

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