第100回の日程を先日アップしました。
2011年3月19日、代表・久田、事務局長・久世、事務局次長・宮垣の三人で
新潟、山形と日本海へ行き、ガソリンがなくなる不安を抱えながら、
石巻市内の道路に山積みの瓦礫や、道路に打ち上げられた船の横を通り、
石巻市に行ったのが第1回。
現地は混乱しているので、まだボランティアに行くべきではないなどということが言われていました。
現地ボラセンが立ち上げられていなかっただけのこと。
すべきことは膨大にありました。
4月1日、4㌧車と2㌧車に応援物資を満載した第2回。
4月8日、第3回は愛知県で最初に大型バスでボランティアを派遣しました。
あれから2年2ヶ月。いろいろなことがありました。大切な出会いがたくさんありました。
そして、第100回の募集を開始したことを感慨深く思っています。
活動がここまで続けられているのは、
◎愛知ボラセンの活動方向が時宜にかなった的確なものであったこと。
◎阿部恭一さん、邦子さん、故後藤元区長さん、沼倉憲一さんをはじめ、十八成の皆さんが私たちを待っていてくださっていること。
◎愛知ボラセンの活動に多くの方々がボランティアとして参加していらしゃること。
◎東別院さんが2年以上もの間、会場を快く貸してくださり、支えてくださっていること。
◎毎回バナナをさしいれてくださる森林を守るバナナくらぶさん、お菓子をさしいれてくださうゆうゆう木工くらぶさんをはじめ、受付、見送り、出迎えを自発的に引き受けてくださっている方々がたくさんいらっしゃること。
◎毎回バスを手配してくださるアワジ観光さん、安全運転で私たちを運んでくださるドライバーさんたちがいらっしゃること。
◎活動資金をカンパしてくださる方々がたおうくさんいらっしゃること。
などなど、実に多くの方々の応援があったからだと思っています。
ほんとうにありがとうございます。
さて、第92回は珍しくスタッフ3人、久世・武内・石田でした。
高校生の頃から一緒に活動してきた3人。
大人になっても一緒に活動ができ
十八成にも3人で帰れる事が本当に嬉しく思う久世と、4ヶ月ぶりに十八成へ帰った武内が報告します。
いつも通る門脇小学校の周辺では、
今もまだ少しずついろいろな作業が進められています。
変わっていく様子と、変わらない様子。
さて
今回の活動
☆くぐなり食堂
☆こころ配り
☆チーム恭一with安吉&文吾
☆十八成仮設住宅での吊り雛作り
☆阿部邦子さんの語り合い
です。
☆くぐなり食堂
たたけのこご飯
具だくさん味噌汁
白身魚フライ
焼きそば
水菜の塩昆布サラダ
絹さやのパリパリ漬け
今週の料理長は
2011年6月の牡鹿半島5か所で行った炊き出し応援の時に
小渕浜の民宿めぐろさんで焼きそばを作っていた、もえかちゃん
彼女は焼きそばが遅れお詫びに行った先で、「あなた達を待っていたんだよ」
と逆に励まされました。
今回はリベンジで食堂メニューは【焼きそば】
今回は時間内に200食
(白山神社の前で行われていたチェンソアートフェスティバルに50食提供した為、200食)
を作りました。200食を時間内で作る事で、小渕浜の方々から頂いた恩が返す事がきたかな?
食堂班の皆さんも力合わせていました
ありがとうございます。
そして今日も、皆さんが待っていてくれました。
食後は、紙芝居を楽しみました。
我々独身のスタッフには、紙芝居を見る機会が少ないため
とても新鮮な気持ちになることが出来たのでした。
☆こころ配り
現地ボランティアに参加してちょうど2年経ったという、ボランティアの板倉さん。
十八成にも何回か参加しており、料理長や恭一班などをやってきました。
今回はこころ配り班。「出来るかな?」と始まる前は言っていましたが
やりだすと、同じ班の若いボランティアさんと協力し合い行っていました。
終わり掛けに、高橋さんのお宅に行き、お茶っ子をしている時に高橋さんからお歳を聞いてビックリ
板倉さんのお母さんと高橋さんは同い年
出して頂ける漬物やワカメは「おふくろの温かさを感じがした」と言って楽しい時間を過ごしていました。
ありがとうございました
☆チーム恭一with安吉&文吾
今回の作業はお墓ブロックを拾い「投げる(捨てる)」作業と神社の周りの落ち葉の清掃でした。
天気も良く、皆さん笑顔を忘れず一致団結して作業していました
作業の途中で、「お家においで」と誘って頂き、何名かが家にお邪魔しました。
ボランティアさんからは
「そこでは心配り班さんのような仕事をさせていただきました。
お家にいるときには、たくさんの近所の方が来ていて、人とのつながりの強さを感じ、
今の現代社会に抜け落ちているものだと強く感じさせられました。」
という感想を頂きました。
☆十八成仮設住宅での吊り雛作り
山口和子さんによる恒例の小物作り。
今回は「吊り雛作り」
名古屋で沢山準備をしてきた和子さん。
それを両手いっぱいに持って十八成へ
皆さん笑顔で作業開始。
笑顔で作る吊り雛の仕上がりは
皆さんの出来は素晴らしい。
邦子さんの語り合いを聞いて感想が届いています
「お話を聞いて、震災、津波の怖さを知りました。私たちは、体験者の話を広げていく「リーダー」
にならなくてはなりません。将来教師を目指すものとしても今後たくさんの人々に東北自地震・津波を
伝えていきたいと思います。本当にありがとうございました。」
今回は大学生、とくに教師志望の方が多く、自分たちの目で見た被災地
聞いた生の声が今後の彼らの成長に繋がってくると思いました。
帰りの出発式
一日、充実した活動ができました。
※写真提供していただいた皆さん、ありがとうございました。
今回スタッフさんは3人でした。バスの中で1人ずつ、いろいろな話をしてくれました。バス後方に座っていて、今回はエンジンの音が大きくて聞き辛かったのですが、そんな時、1人がスマホを取り出したので、何してるのかな?と思ったら、スマホにスタッフさんが話したことを、メモっているではないですか。おおお・・・・。
凄い吸収力というか、ちょっと感動すら感じました。
参加したボランティアさんが、たくさんのことを感じれる十八成浜に、また帰ります。
私は今回初めて参加させていただきましたが、最初にリピーターの方が多いと聞いて、何もわからない私がどこまでできるのか、みなさんの足を引っ張ってしまうのではないかと不安要素も多く、とても緊張していました。
しかし、言葉にできないほど多くの事を感じ、学ばせていただくことができました。そんな機会を与えてくださった愛知ボランティアセンターのスタッフの皆さんをはじめ、十八成浜の皆さん、ご一緒させていただいた参加者の皆さんに感謝するとともに、拙い文章で恐縮ですが、感想を書かせていただきたいと思います。
3月11日、私は東京で被災し、避難所のお世話になりました。そこに流れてくるラジオの内容があまりにも日常とかけ離れすぎていて、とても恐怖を感じたのを今でもはっきり覚えています。
愛知に帰り、私も何か行動しなくてはと思い、すぐにボランティアを探しましたが、様々な理由により今回まで参加することができずにいました。やっとの思い出今回参加させていただきましたが、まさか私がこんなに涙を流すとは思っていませんでした。
十八成浜へ向かう途中に寄った門脇小学校に「門小ガッツ 僕らは負けない」と貼ってあるのを見て、泣けてきました。「ガッツ」というのが、普段私たちが使う「頑張ろう」や「ファイト」などとは言葉の重みが全く異なって感じられたからです。そこには生活の全てがかかっているように感じられました。それは現地に行って自分の目で見て、やっと感じることができた重みでした。いかに自分がこれまで軽視していたのかということを思い知らされ、自分自身に悔しい気持ちになりました。
十八成浜に着いて「楽しめば良い」と邦子さんが話しているのを聞いて、はっとさせられました。私の中でボランティアは「楽しむもの」という意識が全くなかったからです。
私は今回心配り班で活動させていただきました。私たちは地図を見て回ることができましたが、地図を見ながら活動できたのは、私たちが参加するまでにとても多くの方々が、様々な苦労を経て活動されてきた証なのだと思いました。これまで活動してこられた方々のおかげで、私もとても楽しく活動させていただくことができ、たくさんの笑顔を見ることができました。また、初めて会うにもかかわらず、コーヒーを差し入れてくださったり、エコタワシを作ってくださったりと現地の方々の優しさに触れることもできました。
邦子さんのお話で、「心は伝えなければならない。照れくさいかもしれないが、伝えなければ自分が後悔する」というお話しを聞いて涙がこみ上げてきました。これからの生活の中で、できるだけ素直に、できるだけたくさん気持ちを伝えていこうと思いました。
まとまりのない内容となってしまい申し訳ありませんが、今回参加できて良い経験ができ、とても多くのことを学ばせていただくことができ、本当に良かったです。この経験は絶対に忘れません。ぜひまた訪れたいと思います。ありがとうございました。
チーム恭一での仕事は、瓦礫撤去や木を切る仕事でした。仕事の最中に、近所の方が「お家においで」と誘ってくださりお家にお邪魔させていただくことになり、そこでは心配り班さんのような仕事をさせていただきました。お家にいるときには、たくさんの近所の方が来ていて、人とのつながりの強さを感じ、今の現代社会に抜け落ちているものだと強く感じさせられました。
邦子さんのお話では、震災、津波の怖さを知りました。私たちは、体験者の話を広げていく「リーダー」にならなくてはなりません。将来教師を目指すものとしても今後たくさんの人々に東北自地震・津波を伝えていきたいと思います。本当にありがとうございました。
作業は肉体的に厳しいものではありませんでした。チーム恭一班は無理せず休憩時間を多く取ります。その休憩時間では、恭一さんが震災に関するお話などを多く聞かせてくださり、当時から現在に至るまで現地での現状を生で知ることができます。
当日のチーム恭一班の作業は午前中で終了。昼食をくぐなり食堂の弁当を頂き、午後は主に恭一さんや邦子さん、現地の方々とのお話をしたり、聞いたりする時間でした。
今回、ボランティアとして現地へ赴きましたが、ボランティアらしいことするどころか、現地の方々から今回の震災を教訓としたメッセージや励ましを頂くばかりでした。
今回、私はボランティアらしいことは殆どできませんでしたが、現地の方々から頂いたメッセージや励ましを、私が他の誰かに伝えていく、または実行していく事、それが現地の方々に対して私ができることであり、これからが本当のボランティアになるんだと感じました。