円形脱毛症、ステロイド注射は推奨 学会が治療法評価
日本人では1千人に1~2人の患者がいる「円形脱毛症」の診療指針を、日本皮膚科学会が20日まとめた。軽症なら8割は1年以内に治るが、全身の毛が抜けることもあり、精神的ダメージが大きい病気と認定。ステロイド注射は勧める一方、漢方薬や精神安定薬、鍼灸(しんきゅう)による治療には否定的な評価をした。
円形脱毛症は、病原体から体を守る免疫の仕組みが、毛をつくる細胞を「異物」と認識して攻撃し、毛が抜ける病気。アレルギーや遺伝が原因と考えられ、ストレスとの関連ははっきりしていない。
指針は徳島大の荒瀬誠治教授(皮膚科)ら17人の専門医が作った。国内外で実施されてきた22種類の治療法について、論文や診療実績から「勧められる=B」「行っても良いが十分な根拠がない=C1」「行わない方がよい=C2」「(無効か、有害とする研究があり)行うべきでない=D」に分類した。
免疫の働きを抑えるステロイドを脱毛場所に注射するステロイド局注と、頭皮に薬品を塗って、軽くかぶれさせて毛根への攻撃を和らげる局所免疫療法をB評価とした。
男性型脱毛症に効くというミノキシジル(商品名リアップ)、ステロイドの飲み薬、抗アレルギー薬セファランチンの飲み薬、紫外線を照射する治療、情緒を安定させるというカツラなど12種類は「C1」。漢方薬や精神安定薬、催眠療法など6種類を「C2」、免疫細胞の働きを抑える分子標的治療薬や鍼灸を「D」とした。
ただ、ステロイドの局注や飲み薬、紫外線を使う治療法などについては「安全性が確認できていない」と15歳以下には勧めていない。
委員の大阪大の板見智教授は「医師と患者が指針を共有して、体にあった有効な治療法を見つけてほしい」と話している。(杉本崇)
円形脱毛症
鍼灸治療は「(無効か、有害とする研究があり)行うべきでない=D」。
情緒を安定させるというカツラは「行っても良いが十分な根拠がない=C1」。
精神安定薬は「行わない方がよい=C2」。
ということは、精神安定薬は情緒を安定させないのか?
そうかそうか・・・
カツラの威力は凄いなぁ・・・
薬にも優る効果があるんだもんなぁ。
って、勝手に揚げ足を取るように解釈してみました。
指針原文そのものを読んだわけではないので正しいことはわかりません。
が、しかしつっこみ所満載な今回の記事です。
わたくし自身、円形脱毛症の鍼灸治療をしたことがないので効果の有無は???ですが、
(治療効果をあげている鍼灸師もいるようですが)
「行っても良いが十分な根拠がない」と云われるくらいなら納得できるけれど、
「行わない方がよい」と云われると・・・・
ひっかかります。
鍼灸師の中には「鍼灸は何でも治せる」とか「難病でも治せる」とか
おっしゃる方々が結構多い。
わたくしはいま現在の医学で治せないもの、完治できないものは
鍼灸で効果があがる場合もあるが基本的には治せない完治できないと思っています。
ただ、たとえ病が完治しなくても生活する上で支障がでないように
痛みのコントロールをするとか動ける身体にするとか
ということは鍼灸でも可能なことです。(あくまでもケースバイケースです)
医療は日進月歩。
今は治せなくても将来的には治せるという病気も増えることでしょう。
その時は正しいとされていたこと、逆に正しくないとされていることでも
時が経てば評価が変わることは幾らでもある。
偏った見方ではなく、多面的に大きな見方をしたいものですね。
鍼灸にEBMが必要なのかどうなのか・・・
では今回はこの辺で・・
追記、きょうは好き勝手にまとまりなく書いてしまいました。
途中から円形脱毛症の話しからだいぶ脱線してしまったし・・・
すみませんでした。