以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

漏電、、、やっぱり洒落にならんです。。。

2016-07-27 10:27:21 | 日記
以前、本ブログで紹介したW124 500Eの漏電のお話。。。



あれから、、、自動車電装屋さんが嵌りに嵌った500Eやら意味不明な症状で入庫した400E等々、、、色々と多様な信号リークだとか20年以上前の車独特の激しい症状が見られました。。。

で、、、その原因などをみてゆくと、、、車台側のCPモジュールBOX下のハーネスやらアースやらにも様々な劣化があったりして、、、終いにゃCAN通信用のシールドラインまでがノイズ拾いまくりになっていてDAS等の診断機を接続して故障診断しているといきなり訳の判らない動作を始めて意味不明な「F」コードが出てくれたり。。。

怖いのは折角モジュール類をO/Hしても車台側のハーネスの信号が地絡したりしてモジュールを飛ばしちゃうケース。。。

GMモジュール何かは新品がメーカーに無いし、E-GASモジュールだって凄い価格。。。

やっちまったらそりゃ大変!!


診断機を装着する為の38Pポールソケットも内部の絶縁物が劣化してレアショートってのも実際に起きている。。。




コレね。。。あの時はこの車のこの個体だけの特有な話かなと思っていたら、、、また違う話で入庫した来た500Eがやはり不具合の原因は38Pポールソケットにあった。。。




ヤバイのはソケット端子のプラス電源側とアース側とのレアショート。。。

最初はMΩ単位の絶縁だったものがkΩ単位の抵抗と化し、、、次第に800Ωとか500Ωとか。。。

終いにゃ100Ωとか50Ωとかに落ちて行き、、、電力エネルギーは絶縁物を過熱させて末路は溶ける?燃える?

先日来た500Eは38Pポールソケットがホンワカ温かかったわ。。。つまり、、、DANGER状態になっていたって話。。。


怖いのはASR関係の38Pポールソケットのピンラインがアースに落ちるだけならASRカットになっちゃうだけですが、、、プラス電源とショートしちゃうと。。。

ASRモジュールだけじゃなくって、、、E-GASモジュールのEFP基板にも危険が及ぶ可能性が。。。

そしたら、、、モジュールは即死!修復何てレベルでは済みませぬ。。。合掌。。。


38Pポールソケットのピン端子間のレアショートで折角O/Hしたモジュールがグー!チョキ!パー!!何て話にもなりかねないっす。。。

因みに高抵抗によるレアリークが次第に低抵抗になるにつれてモジュール側に接続されているハーネスにもダメージは及びます。。。

ハーネスが熱持って万が一ハーネス同士がドッキングして切っても切れない仲になっちまうと、、、恐ろしくて言えない。。。




まあ、そんな具合でCPモジュールBOX周りにも点検&O/Hが必要だって話で。。。

同じポールソケットを使用しているW140やW202、R129辺りもあるだろうね。。。絶縁破壊。。。


この話に耳を塞いで聴かなかったことにするも良し。。。

不安を払拭するのも良し。。。

真夏のホラー??