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以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

あの手この手でリレーレス・・・。。。だけどね・・・。。。

2014-04-15 16:42:29 | 日記
最近のHID H4 Lo/Hiスライド切替式のモノでリレーレスという仕様が御座居ます。。。

呼んで字の如く・・・電源安定化リレーやHi/Lo切替リレーってモンが御座居ません。。。

つまり・・・H4の車台側カプラにON接続で簡単にHID化&リレー故障のリスクが無いって代物として発売されているのですけど・・・。。。


W124等の毒車に装着するとなると・・・結構厄介な問題に遭遇する場合があるので注意が必要ですよ。。。

HIDの電源はノーマルのヘッドライトまで来ているLo/Hiの電力を使用しますので、旧くなった毒車のノーマルハーネスで結構な電圧降下を起こしていることも考えられます。。。

よって・・・HID起動時にバーナー点灯まで必要な電圧まで上がりきらず、、、不灯何てことになるケースも多いです。。。

やはりHIDの起動電源はバッテリーの常時供給電源から供給してやるのがセオリーですな。。。


で、、、H4のHi/Loスライド切替式のリレーレスKit用に電源安定化モジュールを商品化することに致しました。。。

勿論、弊社のお家芸の無接点仕様ですので接点トラブルのリスクを抱えた電磁リレーは使用致しません。。。


本日、試作図面は完成し試作部品の発注は済ませましたので近日中にテストに移れるかと思います。。。

お楽しみに。。。

HIDに関しては。。。

2014-04-15 09:21:32 | 日記
昨日のブログをご覧戴いた毒車のユーザーさんからの反響から、、、

巷からの御相談を聴く限り、、、

HIDトラブルが多いみたいですね。。。

既にHID化されたW124のユーザーさんから戴くお話では、「Hi/Lo切替が効かなくなった。」「片方が点灯しなくなった。」最悪は「左右両方共に点灯しなくなった。。。」と、言うお話が殆どで、、、

H4のHi/Loスライド切替式のシステム故障に因る問題の話が圧倒的に多いです。

H4のHi/Loスライド切替式以外のH1やH3,H7等の切替機構の無いシステムでは、バーナーの不良等の話はあるもののH4 Hi/Loスライド切替式のトラブルほどではありません。

やはり、、、H4のスライド切替式にあっては点灯電源もスライド切替にもリレーを用いる故にリレートラブルのリスクが増加するというお話ですね。。。

現に、、、HID-Kitの電源リレー内部で左右のインバータに電流を独立して分配している方式が多いですが、、、

片方不点灯の場合は左右どちらかの接点に問題が発生しているケースが殆どです。。。

HIDの点灯時にはハロゲン電球を点灯する際よりも大きな突発電流が流れますのでリレー接点で発生する接点抵抗による熱発生は結構なモノです。。。

最近のHIDは、この突発電流も出始めの頃のモノより抑えられ省電力化となりましたが、、、

やはりリレー接点の開閉時には、相応の負担がかかりますから、リレーの接点の材料や工作精度がリレーの信頼性や寿命と言ったところでモノを言うと言うことになります。

ところが、、、昨今では有名ブランド製のHID-Kitまでもが大陸製造品。。。

構成パーツさえも、、、

大陸調達品。。。

確かにメーカー的には量産にあたり、安くて販売利益率も高くなるでしょうが。。。

装置後、短期間で壊れていたらそのブランドは巷で「ダメ」のレッテルを貼られてしまい製品自体の評判も下がって消え行く結果になりかねませんわな。。。

発売開始後、数年で大陸生産仕様に化けた某メーカーは他社とくっついて、、、今度は左右のリレーを独立化したらしいですけど、、、

リレー単体のクオリティはどうなの?

従来仕様の左右共に一つのリレーで開閉していた頃、、、左右共に点灯不良ってのがありましたけど、その頃のクオリティから改善されていないリレーを左右独立化しても、今度は片方トラブりゃあ片目点灯の率が上がるだけやん。。。

H4のスライド切替方式の様にリレーが要、、、要するに肝になるシステムでリレー自体の開閉補償が不明な話では本末転倒にしかならないと考えますが。。。

製品のPRも「リレーを左右独立化」と、ありますが開閉補償については何も謳われていないので、我々設計の端くれの立場から見れば行き着く問題は従来の製品と同じでは無いのかと思ってしまいます。。。

結局、、、メーカー的にはコストと利潤のギリギリの闘いで長寿命品が殆ど流通していないのが実情の様です。。。

ハイコストで長寿命な製品は当然価格も上がるので、価格だけを見れば低価格製品が巷に出回っている以上はハイコスト品は購入層も限られると言うリスクを背負い量産品としては流通が厳しくなると言う問題になります。。。

そう、弊社みたいに毒車に特化した挙句にコストを度外視した様な製品を乱発して「価格」だけでユーザーさんがビックリする様な破天荒なメーカーはなかなかお目にかかれないかと思いますが、価格よりも御購入戴いた後のトータルクオリティを重視する故に製品の耐久性やアフター、市場からのフィードバックを基にした顧客フォローにウェイトを置く弊社の方針ですので御理解下さいませ。。。

で、、、リレーの件。。。

半導体にバトンタッチさせますか。。。