阿賀野市ブログ応援隊

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版画家 「近藤一意」作品集(追記2)

2020年06月10日 | 絵画・彫刻・書など

  2020年2月 阿賀野市「やまもく」で近藤一意さんの木版画を見つけ、購入しました。21年前に購入しようか迷った作品です。「中古」で安くなったので購入。以前買った人が亡くなり、相続人が売ったのかな・・と考えます。 私が近藤一意さんの版画を実際に見たのは、下記の「ふるさと新潟を刻む 近藤一意 木版画展」で、1999年9月です。 会場は新潟市中央区古町の考古堂ギャラリー。

近藤一意さんは、大正5年(1916年)9月9日 新潟市北区濁川(旧北蒲原郡濁川村)で生まれました。1936年に新潟師範学校を卒業され県内の小中学校に勤務。学校の先生でした。阿賀野市 旧水原町にも住んだことがあり、中央町2丁目の天朝山公園でよく遊ばれたそうです。個展会場で御本人に会い話をさせて頂きました。近藤さんは82才か83才でしたが、若い私にも丁寧に話相手になってくれました。自分の版画は万代橋に降りしきる雪の絵が多いと言っていました。普通、木版画の色は水彩絵の具で刷るけれど、自分の木版画は油絵の具で刷る。油絵の具は乾くのに時間がかかるので、大量に版画が刷れない・・と話されていました。私は小遣いが少なく、買うか悩み、6万円くらいの雪の降る万代橋の絵を買うことにしました。欲しい版画が売却済だったので追加で刷って欲しいと言ったのですが、前記の理由で刷るのに時間がかかるのと高齢なので展示しているので終了とのこと。次回、個展を開いたら購入して欲しいと話されました。 一番上に投稿した版画は旧新潟市郷土資料館。こちらも売却済でした。今回、購入できて満足です。少し切り絵の雰囲気がありますが、油絵の具のせいでハッキリとした色のせいです。

後日、近藤一意さんから個展にきてくれた令状ハガキが届きました。この個展の1~2年後に亡くなられたと記憶しています。亡くなられたので版画は購入できませんでした。令状には住所も彫られていたのですが、近藤さんの相続人が今も住んでいるか知らず、書いて迷惑がかかるといけないので、住所部分を消して投稿しました。

「近藤一意」でネット検索すると詳しい記述が無いので、個展の時に買った絵葉書を作品集として投稿します。阿賀野市に住んでいた縁で紹介させて頂きます。

 

上左「聖堂」 上右「みそらの花」 夜の万代橋、空には星の花がまたたく←文は、葉書に印刷されています。

「聖堂」は、近藤一意さんの晩年の作品のようです。

 

 上左「おしゃれな街角」 ガス灯の点るころ、NEXT21の建物が夕日に染まる

 上右「聖夜」 清しこの夜、星は光りーー、雪の中のカトリック教会

上「坂の上から」 異人池のあった西大畑町ドッペリ坂の上からの新潟市内の眺望は絶佳。カトリック教会の向こうにはNEXT21のモダンな尖塔が光っている

上「雪の日の万代橋」 新潟のシンボル、万代橋が雪の中に幻想的に浮かぶ

※他県から新潟市に転勤で住んでいた人が帰る時、新潟の思い出に「雪の降る万代橋の絵」を買っていく・・と、近藤さんが話されていました。

上「新潟開港記念」 雪の日の郷土資料館、明治時代 五港の一つとして開港し、黒船が訪れた日々が想われる

※6月13日追記 近藤一意さんについては、「にいがた文明開化ハイカラ館」さんのブログ、(変わらぬ風景⑩近藤一意さんの雪景色)でも、紹介されています。

2022年7月12日追記 ポストカード、見つけました。

 


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