医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

続・美月:ラプラスの魔3

2008年02月03日 08時16分05秒 | Weblog
 そして、シモン・ピエール・ラプラスという、同じくフランス人数学者がその後登場しました。

 確率論と天文学が専門であった、ということです。

 著書には、「天体力学」「確率の分析的理論」などがあるそうです。

 彼は、自然界における現象はすべて分子間に働く力を研究することによって理解できる、としたそうです。

 ラプラスの「確率の哲学的試論」によれば、





≪今この時点で自然を動かしているすべての力を理解している知性が存在するとしよう。

この知性は、自然を構成しているすべての存在物が、今どのような状況にあるかも知っている。

さらに、この知性にはそうした情報をすべて分析する能力がある。

以上のような仮定に立った場合、この知性はあるひとつの方程式を用いて、巨大なこの宇宙そのものから、微小な原子にいたるまで、すべてのものの動きを知ることができる。≫





とのこと。

 で、この【知性】が今回のテーマ、「ラプラスの(悪)魔」の正体です。

 ポケモンにもラプラスが出てきますが、無関係です、ちなみに。

 そしてこの魔性の知性にとって不確かなものは何一つなく、未来は過去と同様に、その目には現在のことのように映る、というのがラプラスの仮説です。

 改めて思いますが、やはり、フランス人ってのは、優秀な偉人が出るものなのだなあ・・・。