医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

ユダヤの美宝18

2007年10月31日 12時36分36秒 | Weblog
 それにしてもこの小説・・・

 第二の主人公、パレスティナ人の女性ジャーナリスト、レイラが、初対面のイギリスの考古学教授といとも簡単に褥(しとね)を暖めてしまうところが、どうしても合点が行かない。

 なんとしてでも小説内に、ワンシーンは無理やりにでも、そういうお色気シーンを織り込もうとしたようにも写り、興ざめ・・・。

 そういえば前作カンビュセスでも、そういったシーンがあまりに安易に描かれ、興ざめだったし・・・。

 物語の構成上、必要絶対なプロットとは思えません。

 また「メノラー」の、単なるモノを超えた、超自然的・魔法的描写も興ざめ・・・。

 そこいら辺はハリウッド映画化を意識してのことでしょうが、安易にアメリカの商業ベースに安易に乗ってしまっており、そう感じてしまうこと自体ががっかり。

 アメリカ人は喜んでも、ヨーロッパ人にはウケないんじゃないかな??

 ですが、「細かくて、頑固で、くそまじめで、やかまし屋」の愛すべきハリファ警部が、次はいったい何をしでかしてくれるのか、期待は募りますぞ。