医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

ユダヤの美宝4

2007年10月16日 13時27分28秒 | Weblog
 コプト正教会がローマ・カトリック教会などの西方教会と何が決定的に違うかといえば、コプトが「単性論」を採るところです。

 西方ではキリストは、神であり人ですが、単性論では神性のみが存在します。

 そんなこたぁどっちだっていいじゃねーか?ってのは異教徒の意見ですな・・・。

 「コプト正教会」は紀元2世紀に、エジプトで独自に発展した、キリスト教の東方諸教会の一派であって、キリストをただ神として崇拝するとお考えください。

 一方「マルコ」がエジプト(アレクサンドリア)に立てた教会がコプト正教会であるとして、2006年9月14日の拙ブログにも書いたように、「マルコ」は聖人ですがいわゆる「12使徒」ではなく、福音書の著者です。

 エジプトはカイロのそばのアッバーセイヤに、コプト正教の大きなカテドラルがあるそうです。

 闘士マルコはエジプトで亡くなって、その亡骸が、あるいはマルコの聖遺物が、ヨーロッパの十字軍によって、エジプトから略奪されて(?)ヴェネツィアに運ばれて、(むりくりに見えないこともないが)ヴェネツィアの守護聖人となりました。

 マルコはライオンに喩えられ、ヴェネツィアにあるのは「サン・マルコ大聖堂」・・・というのは以前書いた通りであります。

 エジプト、エチオピアおよびエリトリア、アメリカ、オーストラリアを中心に、総計5千万人の「コプト系」クリスチャンがいるそうです。

 ニカイア・コンスタンティノポリス信条を告白し、マリアを神の母として崇敬するそうです。