医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

エッセネ派神殿の美16

2007年06月10日 10時00分23秒 | Weblog
 フリーメーソンは、グランド・ロッジとも呼ばれます。

 日本では港区の芝公園に本部があるほか、全国にロッジの支部もあります。

http://japan-freemasons.org/jp/modules/wfchannel/

 現代のフリーメーソンリーは、自分がメンバーだと公言するのはかまわないらしいのですが、「秘儀」や他のメンバーに関しては漏らしてはならないらしいです。

 そもそもが石工、すなわちエジプトから始まる、ピラミッドやエルサレム神殿を建立した技術者の集まりに端を発するとされ、テンプル騎士団との関係もささやかれており、やはり入会の際にこれまた秘儀を行うとされております。

 気になりますが、どんな秘儀かは分かりません。

 何といってもフリーメーソンリーはそのメンバーが圧倒的で、なにせモーツァルト、バッハ、ゲーテ、ベートーヴェンからベンジャミン・フランクリンに、ワシントン、ジェファーソン・・・驚くなかれアメリカ歴代大統領14人に、フランス革命の中心人物たちに、ナポレオンに、蒋介石から坂本龍馬に鳩山一郎、吉田茂まで・・・枚挙に暇がありません。

 そのため、世界で何か秘密めいた事件が起きると、すぐユダヤ人陰謀説(ユダヤ系ロスチャイルド家陰謀説)、あるいはフリーメーソン陰謀説が起こり、それがまたくすぐってくるのですよ、あの手、この手で。

 実際に、1ドル紙幣のピラミッドと目は、フリーメーソンのシンボルでもあります。



 さてさて、エルサレムに戻りましょう。

 16世紀からオスマン・トルコによって治められておりましたが、エルサレムにもオスマン時代には実は、ユダヤ人とイスラムのアラブ人の間に、一定の友情と共存があったのです!

 だのに、それなのに・・・嗚呼。

 第一次世界大戦でオスマントルコが敗北してしまいました。

 戦勝国イギリス・フランスによるパレスティナの地の植民地化が起こります。

 かつまた西欧の思惑によって、イスラムを分断してトルコの勢力を弱めるために、アラブ人に対し、トルコへの反逆のあおりがあったり、はたまたイギリスによるイスラエル再建の約束などがあって・・

 一方、ソロモン神殿があった神殿の丘はシオンの丘と呼ばれ、世界中に離散したユダヤ人がシオンの地に帰ろうという、ユダヤ人の故郷再建運動を「シオニズム」といいます。

 戦後の混乱にシオニズムが加わって・・・・アラブ対ユダヤによる、4回の中東戦争を経て現在のぐじゃぐじゃの状態に至っているわけです。