医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

literacyに関する美徳2

2006年09月30日 21時56分30秒 | Weblog
であればやはり報道はやはり広告のないNHKかというと、NHKでさえも予算を取る都合上、果たしてどこまで経産省や総務省、国会、官僚問題などに踏み込めるか疑問です。

 テレビもそうですが、特に新聞社にいたっては、その社の持つ思想が大きく反映されますので、ハナから疑念を持って読み解かねばなりません。

 一般には新聞社や放送局の持つイデオロギーは分かりにくいため、つい過大に信用してしまいがちになります。

 日本にはCIAのような政府直属諜報機関がありませんから、国家の情報収集能力に著しく劣り、マスコミの情報収集能力に頼らざるを得ないという事実もあり、政府や政治家の情報が実はマスコミ経由だったりして、聞いたほうがあせることもままあります。

 またマスコミは例えば警察や政治家のぶら下がりで情報を収集することも多いため、どうしても真の権力に対して弱い部分は否めませんし、報道のタブーも色々とあるそうです。

 さらに最近の報道番組では自分が常に正しい、正義だと勘違いをしている尊大な司会者や評論家が増え、自分の意見を聞かなければテレビで相手をこき下ろすというきわめて不遜な態度が目に余ります。

 その際、相手が特に反論できない立場であるとか、舌鋒に鋭くない素人と見ると、容赦なく言葉の暴力で痛めつけて、「それって自分のストレス解消かよ~?!」と思わざるを得ない場合もあります。

 みなさまも「そんなに偉そうに批判ばかりするのなら、お前がやってみろ!」と一度は思ったことがありませんか?

 このブログの閲覧者の方は、上品な方が多いでしょうから、そんなお下劣なことは思われませんでしょうか?

 それに評論家のようにすべて結果論でものを言うなら、誰でも明日にでもプロ野球監督の名将になれます。

 FAXやメールで視聴者の意見を募集するときでもしかり、自分たちに都合のいい意見しか紹介しないような悪質な番組もあります。

 国民の大多数の意見と自分たちマスコミの意見が大きく乖離(かいり)していることに自覚なきままに、最近は「言論の力が弱い」などと自らを省みることもなく、あくまで自分たちが正義だとおめでたいくらいに思い込み、自分たちの意見を無理やりにでも押し付けようとしている様には、危機感すらおぼえます。

 確かにポピュリズムはいったん暴走すると手に負えない側面はあります。

 しかし、僕は自民党員ではありませんが、最後までマスコミの展開した連日の小泉批判と、最後まで下がることのなかった国民の支持率の大きな乖離に一考の余地があると思わざるを得ません。

 かつて官邸を去る際に拍手で見送られた宰相を記憶にありません。

 役者が違いすぎましたよね。

 30年後、小泉・竹中コンビは日本の危機を救った男たちとして称賛されることを予言します。

 新総裁にしてもまだ船出したばかりなのに、もう批判しようとしている・・・そんなにすぐにすべてを達成できるわけがないでしょう。

 少なくても半年はたとえ失敗を犯してしまっても、許容範囲までは暖かいまなざして見守るのが人としての儀礼、オトナのマナーではないでしょうか???