医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

琥珀の美-11

2006年09月19日 01時15分24秒 | Weblog
 どうでしたか、ワシリーは?

 モスクワから北北東に向かって70キロのところにあるセルギエフ・パッサートという町の「トロイツェ・セルギエフ大修道院」では青地に金の星・・・きれいだ。

http://4travel.jp/traveler/navy/pict/10868876/src.html

 他にもサンクトペテルブルクには、「血の教会」として名高い、先の「聖ワシリー寺院」をまねた「スパス・ナ・クラヴィース教会」・・こちらの方がまだ正気でさびしい??

http://www.flyingkong.com/fkx/fkxru001.jpg

 「スモーリヌィ修道院」はすっきりとして調和が取れ、まさにロシアンゴシックの美しさを放っております・・ブルーが美しい。

http://f4.aaa.livedoor.jp/~russianr/photo/smolny.htm

 文句なしに美しい「聖ニコライ聖堂」がありますが・・・いずれもネギ坊主(クーポラ)が特長だと思います。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e4/Buberel_StPetersburg_StNicolas_Cathedral.jpg

 その他にもノボデビッチ修道院やラジヂェストベンスキー聖堂、ユーリエフ修道院、イサク聖堂・・・ペテルブルグには美しい建物はたくさんあります。



 そして、バチカンはサンピエトロ大聖堂のミケランジェロが作ったルネサンス様式のすっきりした気品あふれるドームや、バルセロナの鬼才ガウディ作サグラダファミリアのただひたすら高くおどろおどろしいとうもろこし様尖塔・・・などとはまた異なるロシア独特の美意識によって彩られておりますでしょ?

 本日の写真のピョートル宮殿に建つ「ペテロ・パウロ寺院」のような多角形の尖塔は「シャチョール」と呼んでよいのでしょうか?

 そして宮殿の色彩も、ヨーロッパでの落ち着いた色調とは異なり、白地にパステル調のブルーやイエロー、ピンクなど、案外現代USAチックな明るいパステルが多いことも特徴ですよね。

 それにしても、西欧列強と比べて日本の皇族や将軍方の質素なこと・・・時の王や皇帝による豪奢建造物イコール平民の苦しみですから、日本に生まれてよかったけれども、あれほどの宮殿がないこともちょっとだけ淋しかったりも・・・微妙ですな。

 ロシア正教のクーポラ、カトリックの尖塔に対し、日本建造物の美はやはり屋根でしょうね、反りのある屋根。

 賛同者は少ないと思いますが・・・。