医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

琥珀の美-7

2006年09月12日 11時04分02秒 | Weblog
 さて先週流れた「はなまるマーケット」の放映日が、明日の水曜日だったかな??


 昨日はこれのアクセスも、ぐ~んと上がってきたのでノッてきました。


 「琥珀の間」を最初に作った国王フリードリヒ1世の息子は、ややこしいことにフリードリヒ・ヴィルヘルム1世といいます。

 彼は「粗暴で無教養だったが財政・軍制の改革によってプロイセンの強大化に努め、『兵隊王』とあだ名された」(ウィキペディアより)ほどなので質素倹約を信条とし、よくある話ですが父親が愛したものすべてを憎み、琥珀のパネルを取り外してしまいこませたそうです。

 フリードリヒ・ヴィルヘルム1世はスウェーデンに対しての、「ロシアープロイセン同盟条約」を記念して、建造中の琥珀の間を見て驚嘆したロシアのピョートル大帝に琥珀のパネルを贈ったのです。


 以前にこのブログに行った事もないくせに、世界で最も美しい街と信じるプラハとサンクトペテルスブルクについてお書きしました。

 ピョートル宮殿の意の「ペテルゴフ」はドイツ語で、ロシア語で「ペトロドヴァレッツ」・・・があるのがロシア第二の都市、サンクトペテルブルクです。

 まあご覧ください、このペテルゴフ(宮殿)はおそらくは世界最高水準ではないでしょうか?

 ピョートル大帝による新しいロシアの歴史をこれから築き上げるのだ、という大地を突き上げるマグマのようなエネルギーが、雄大に優美に満ち満ち溢れすぎてこぼれるほどです。

 ポンプを使わずに自然の重力で奏でられるという信じがたい噴水、噴水、噴水・・・、水のメロディと虹の彩り、水の芸術を称える散りばめられた彫刻・ブロンズ像の数々、そしてイギリス式庭園と素晴らしいイエローの宮殿、圧巻はイタリア生まれの天才建築家「ラストレッリ親子」による装飾です。

 そしてオリジナルの「琥珀の部屋」があった(今も復元された「琥珀の部屋」がありますが)、昨日お見せしたブルーが見るも鮮やかな「エカテリーナ宮殿」は、サンクトペテルブルクから南へ約30km、プーシキン市にあります。

 プーシキン市は古くは「皇帝(ツァール)の村」を意味する「ツァールスコエ・セロー」と呼ばれましたが、現在はロシアの偉大な詩人プーシキンがエカテリーナ宮殿内の高校で学んでいたことからプーシキン市になりました。