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萩尾望都がいる

2022年07月21日 | マンガ
萩尾望都がいる (長山靖生著 光文社新書)

SF作品にしか興味がない萩尾ファンの端くれでなので、
こう分析されていると、恐れいりました、と頭を下げるしかありません。
作品評より、たぶんに「大泉サロン」についての解釈を述べることが眼目の一つだったに違いありません。
あと「24年組」の 定義についても、具体的な作家をあげて再定義を行っています。
「24年組」はともかく「大泉サロン」については、
この2冊を読んでおかないと、話がよく分からないと思います。

この本では若干ヒール扱いな感じの竹宮先生ですが、
ちょっと思ったのは、竹宮先生は政治的な言動をする人ではないか、と。
「ジルベール」を出したのは「大泉サロン」をメディアで喧伝したい目論見と、
あわよくば萩尾先生との関係修復を狙っていたのではないか。

でも、こんなに研究されている漫画家は、ほかには手塚先生ぐらいじゃないでしょうか。
「メッシュ」の最後については、メッシュの自立が暗示されているのかな~
「銀の三角」は萩尾先生全力のSF、大好きです。
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