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チラシの裏

黒の契約者

2007年10月01日 | アニメ・特撮
各エピソードは凝った演出と緻密なストーリーでとても面白かったのですが、そのエピソードの裏に全体を貫くストーリーを設定して最終回に向かって盛り上がる必要があったのか。

各話がリアルで細かい演出がなされていただけに、世界が滅ぶようなストーリーは介入せずに静かに終わっても良かったと思うんですが。

探偵やラーメン屋の親子という庶民が知らないところで、契約者たちと組織の戦いがある、という設定にしたかった、ということなんでしょうか。
「イヴニングプリムローズ」というネーミングは「ゴールデンドーン」あたりからとってるんでしょうか。

ところが最終回を観てちょっと考えを変えました。
契約者の出現は、いずれ変わる世界の前触れ、のようなものらしいのです。新人類/イブニングプリムローズ対旧人類の組織/パンドラの見えざる戦いだったというわけです。

パンドラはヘルズゲートともども契約者たちを消滅させようとし、EPR/イブニングプリムローズは契約者の存在を明らかにしつつ人権を認めさせようとする。ストーリーの最後は両者の痛み分けとなり、主人公はいずこかへ去ってゆくのですが、主人公はヒトでありながら妹の契約能力を持つハイブリッドな存在であると最後に明かされます。

そこらあたりが解答かと思われますが、世界がそれを受け入れるのはアンバーの言葉からすると何百年先のことらしいことも。

新人類と旧人類とのせめぎあいという話は「地球へ」のメインプロットですが、「黒の契約者」と「地球へ」は偶然ながらも同じテーマを有していたことになります。
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