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チラシの裏

不可視配給株式会社

2013年08月06日 | SF
セイバーヘーゲンの「バース・デイ」を再読してみて、
なにかを思い出すような気がして、
本棚を探していたらそれがなにかを思い出しました。
オールディス「不可視配給株式会社」(講談社文庫「ファンタジーへの誘い」伊藤典夫編)。
若い夫婦のところに怪しい男が訪れて、
塩と胡椒の瓶(つぼって書いてますが)を動かさないという賭けをする。
男は何十年に1回の割合で夫婦を訪れ、
そのたびに二人は歳をとっていくが男は最初に会ったままの姿だった…、
というお話。最後のオチも切ない。

一種のタイムマシンものと読めなくもないですが、そういう読み方はヤボですね。

で、こんどはこれを読んでいたら、
ジョージ・パルが監督した「タイム・マシン」が頭の中で自動再生。
主人公がタイムマシンを動かすと、外の景色がすごい速さで進んでいくというアレ。
第一次世界大戦まで進むと、友人の若い息子に出会い、
第二次大戦後へ進むと年老いた息子本人に出会うという、
エピソードを思い出してしまいました。

そういえば、ウェルズがじつはタイムマシンを発明していて、
切り裂きジャックがそのタイムマシンで現代へ逃亡するという映画「タイム・アフター・タイム」は、
監督がニコラス・メイヤーだったですね。
シャーロックマニアには有名なパスティーシュ
「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」の著者でもあります。

ちなみに冷凍睡眠でホームズが現代へ来てしまう話が、映画「帰ってきたシャーロック・ホームズ」。
B級くさい脚本がイマイチですが、ところどころで笑えます。
現代(といっても1979年あたり?)の機械に推理を押されっぱなしのホームズが、
容疑者か犯人の名前のアナグラムを際限なく言うところは笑えたなあ。


Electric Light Orchestra Time After Time

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