動機自体は大して強くなかった、今回の旅だが
どんな旅でも
行ってしまえば最終的には帰ることになるわけで
何の未練もなければ
旅の終焉の地で
そこから何もかも捨てて生活を始めるなんてことも
あるのかもしれないが
普通の人はそんなことはないわけで
大体どこまで行こうが
元の地へ帰るということになる。
それは俺も当たり前のようにあるわけで
ただ、バイクで来てしまった以上
またバイクで帰らないとならないわけで
飛行機に乗ってすぐ帰るってわけにはいかない。
フェリーで青森へ向かった俺は
正直ココが結構重要だった。
ほぼ0時出航の船。
青森港には3時半ごろに着くと思われる。
その後の予定はかなりシビアで
次の日、かなり走らないとならないことになっていた。
なのでこの船の中でいかに寝れるか、
それが重要だったんだ。
しかし、俺が選択したのは
自販機の前のリクライニングの椅子
前に来た時もココで寝ていったから
これで良いだろうと思って
そこに座ったんだが
やはり週末の夜の便
予想以上に客が居た。
ほぼ来ないと思われたこの椅子席に
客が来た。
出船まで後ろで喋られ
まるで寝れず、
このままでは下手したら青森まで一睡も出来ない危険も考えられたので
移動することに
しかし、雑魚寝部屋は既にいっぱい。
どうにもならなくなって
ベンチ型の席に横になり
無理やり寝ることに
それでも何とか睡眠を取り、
目が覚めた時には到着のアナウンスが入った。
2時間以上は寝れていたと思う。
まだ日が昇る前に青森港に到着して
早速走り出した。
今回、もう予定を変えて行かないでもいいだろうって思っていたんだけど
帰り際にコイン投げたら
ココだけは何度やっても行けって出るので
きっとなんか行かせたい理由があったんだろうな。
ま、そもそも下北半島は行くのは結構大変なので
何度も行けるところではない、
こんな機会を逃すと次いつ来れるかわからないから
チャンスがある時に行っておけってことなんだろうけど
前に行っている時に行かなかったのがいけないんだけど
今回行く予定にしていた観光地のひとつ
恐山
三途の川ですね。
ここに寄りたかったから
大間から帰りたかったんだ。
その方が順序的には上手く流れる筈だったから
上から下へ向かった方が自然でしょ
一回青森港まで行ってまた下北へ戻ってってなると
面倒だって思ったから
最後まで大間に帰れないか考えたんだけど
どうしても船の時間がね、
なので夜の便で青森へ行って
そこから2時間かけて恐山まで行くことにした。
恐山は他の観光地とは違って朝早くからやっているから
6時に開く
だから3時半到着の船で出発すれば
丁度開いた時間くらいに入れるって思って
それに合わせて船乗ってきたって感じなんだ。
実際に行ってみた感じとしては
霊場って言われているし
名前は凄いけど
実際は俺自身は何も特に感じなかったかな
地面は火山の噴火口近くって感じで
感じとしては
秋田の玉川温泉に近いかな
本当に死が身近にあるって言う意味では
玉川温泉の方がもっと切羽詰まっている感は強く感じると思うが
こちらは既に世を去っている人が居る?
のかもしれないから
意味合いが全然違うんだろうが
供養をしているであろう人も結構いたので
理由のある人には
重要な地なんだろうね。
ここは温泉もあるんだけど
着替えとか持って入らないと入場した後に温泉があるので
入るのは無料だと思うんだけど
後から入るわけにいかないので
そこら辺準備して来ないとダメなんだな。
とにかく、朝の6時だっていうのに
当たり前に暑くて堪らないんだ。
あまり長居したくない感じなので
一通り見たら
次の地へ
一応この旅で
行こうと予定していた観光地は次が最後なんだけど
ここが終わるのが18時で
そのあとキャンプ場を探してあったのでそこへ向かって
そこで寝て
最終日はゆっくり走って家に帰る、
そういうプランで動いてはいた。
なので
下北半島を抜けて八戸へ
途中道の駅ごとに休んで
コンビニにも寄って
みたいな
疲れているのとあまり寝れていないのがあって
長い時間走ってはいられなかった。
だからと言って
クーラーの中でゆっくり寝て休息なんて物理的に出来ないわけで
とにかく進むしかない。
日本海側
八戸から岩手方面も
やっぱり地震津波もあったからなのかもしれないが
前にも書いたが
自動車専用道路がだいぶ整備されて
おかげでこちらとしては疲れる展開で
昔、宮古までは地震の前に車で来ているんだけど
そこから青森までを三陸側は走っていなかったので
ここを走破したいためにこのルートを選んだのもあったんだが
結局自動車専用道になっていて
景色とかそういう感じではなくなっていた。
なので次の目的地、龍泉洞までは
久慈から海沿いを止めて
内陸側の道で行くことにした。
少し時間はかかるけど
後ろにつかれる感じがしないので
走っていて楽だった。
途中そういえば
どこだったか・・・久慈かな
道の駅で名物を食べた
クルミの餅が入っている郷土料理で
なんとか汁って言ってたな。
美味しかった。
外に出ると奇抜な恰好の人に声をかけられて
写真を撮った。
缶バッチ貰ったな。
で、
最終の目的地だった
龍泉洞に着いたわけだけど
外は暑かった。
中はめちゃくちゃ涼しかったが
ここに来たかったのは
昔、たまたま見ていたブログの人が
こっちの方の人で
上でも書いたけど
前に行ったのが宮古の浄土ヶ浜までだったので
その先の久慈周辺が行けてなかった、
だからココは今回絶対に来ておきたかったんだ。
ブログで読んでいた人は
既にこの世を去られているんだけど
ここに来る前に久しぶりに覗いてみた。
元々が病気の内容のブログなので
あれからだいぶ経っているから
もう無くなってしまったかなって思ったけど
まだ残っていた、
特に交流したりしたわけではないんだけど
なんか妙に懐かしい気持ちになって
ふとこの地に来たことで
たまたま思い出した。
これで
今回予定していた旅はほぼ終わり。
あとは夜までにキャンプ場へ行けばいい、
そう思って
バイクを走らせた。
途中で風呂に入りたい、そう思って
温泉を探して
そこへ向かっている途中で
最大の試練がやってきた。