2/16(木) 安達太良山の寒さと風は承知!そして深雪と山頂でのホワイトアウトに酔いしれる
ヘッドライトに照らされた登山口(3:55)
縦横無尽のアニマルトレース
形よく踏まれた登山路
強風に飛ばされたダケカンバの抜け殻?
展望台から雲で乳首は見えないが月とふたご座が仲良く出迎える
ミズナラの大木群を越えると道は緩やかになり勢至平は近い
勢至平から振り返ると街の灯りが眩い
勢至平の分岐標柱が雪に埋もれ頭だけが辛うじて(5:50)
新雪のラッセルを避け くろがね小屋ルートを選ぶ
分岐点から振り返ると朝焼けが綺麗
朝焼けに映えるカラマツ林
白々と夜明けの雪原を動く物が(中央)・・テンテンとした足跡からテンか?
くろがね小屋コースの難所 金銘水のトラバース
麓に引き湯の樋沿いは空洞になり油断するとご覧の通り
正面の鉄山が朝陽を受けてバラ色に染まる
くろがね小屋の上空に月が見えるが、尾根には怪しい雲が
半世紀の風雪を耐え くろがね小屋が威風堂々と
小屋に続くダケカンバのプロムナード
クネクネと一風変わった容姿のイヌエンジュも面白い
水芭蕉が咲く湿地は何故か地面が剥き出しに
積雪期ならではのくろがね小屋の全貌
雪に埋もれた小屋には灯りが点る(6:45)
小屋からクラポンを効かせ急斜面を直登
大岩が見える台地から先の稜線はガスに包まれて
半分雪に覆われた大岩も冬眠中か
2m余りの標柱は吹き溜まりに埋もれ辛うじて頭をのぞかす
稜線を越えるとホワイトアウトに遭遇し次の篠竹は見えない
吹き溜まりの斜面はふかふかの新雪でスノーシューに履き替える
峰の辻は強風と真っ白な不思議な世界、上下左右の感覚が無くストックで斜面を探る(8:10)
唯一の目印の篠竹もエビノシッポで風上からは隠れて見えない
視覚が無い不思議な体験と、強烈な追い風に助けられ縦走路に合流
山頂広場は猛烈な西風が登り来るものを拒み写真を撮るのも容易でない
標識から風上に伸びるエビノシッポ
風を避け山頂下の岩のくぼみで一休み、頭上には氷柱が伸びる
クサリ場は雪に埋もれ、一歩一歩3点支持で安全確保
烈風を避け岩陰に身を隠し山頂を拝む(9:00)
ザックにカメラをくくり付けて必死の撮影
下山は向かい風のリスクを避け最短の奥岳コースに変更
アンザイレンのペアは小屋から来たと、オラを亡霊とでも見間違えたのか一瞬吃驚した様子
道しるべの篠竹を頼りに一歩づつ白魔の世界から脱出!
乳白色の雪原では普段何気ない道標も心強い
白魔から漸く逃れ視界が戻るとゴジラの様なモンスターが
ガスが消え青空が徐々に広がる
陽も差すと霧氷がキラキラと煌めく
ダケカンバの白い幹は青空に良く映える
えぐられた悪路の登山道も積雪期はどこでもマイロードに変身
表登山路分岐の標識をチョットお借りして(9:55)
強風を物語る風紋の奥には未踏の前ケ岳(1,340m)
穏やかさを取り戻した樹林帯では雪としばし戯れる
白いキャンバスに描かれた自然の絵画
股下から視線を変え のぞくと不思議な世界
雪と風の織りなす見事な造形・・給餌する親子の鳥にも見えるが
広大な美術館には落とし穴も
薬師岳の展望台に寄り道(10:40)
薬師岳から望む乳首はガスのベールに覆われて
薬師岳の東側は雪庇の張り出した断崖絶壁
眼下にはスキーを楽しむ姿が
あだたら高原スキー場を雪庇越に一望
数年前から冬季は運転休止のゴンドラ駅はヒッソリと
薬師岳の展望台に祀られた石祠
穏やかな陽射しを浴び ♪♪ ティタイム
人声を探すと下からカラフルな一団が
スキーとボードを背負って、一応山頂を目指すと言う
五葉松平から篭山を望む
消防のレスキュー隊が訓練を兼ね登って来た
ほぼ登山路に沿って付けられた踏み跡を辿る
ゲレンデに飛び出ると端っこを遠慮がちに下る(11:20)
ゲレンデから登山道に戻ると静けさが戻る
待っていても・・・何も出て来ません
人面石も嬉しそうに出迎える
カラマツ林の道はバーコード
アニマルトレースも陽射しに浮き出 メルヘンの世界
雪団子気味のスノーシューを脱いで無事下山
ゲレンデ端には膨大なスキーが並ぶ
埼玉県越谷市からバス4台で来たスキー教室の中学生
お早いご帰還で時計はまだ午前様(12:00)
時間はタップリなので岳温泉に寄り道を
先ずは安達太良山中から引き湯している岳の湯に(¥350)
汗と疲れを流し、ご褒美のかつ丼を
お待たせ!分厚いソースかつ丼はボリュームと旨味がタップリ(¥1,100)
麓から望む乳首は雲のベールを脱いだ(14:00)
当日の天気図(福島では最高気温が16℃)
安達太良山毎月登頂3年2ケ月継続中(通算273回)
次回は箕輪山からの縦走記をお送り予定です
おしまい