Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●『ドキュメント 憲法を獲得する人々』読了(3/4)

2008年03月17日 08時03分26秒 | Weblog
田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』
「死刑囚養母の不安と勇気」の益永さん。「憲法が禁じている「残虐な刑罰」を、大量に執行してきたのは異形 (いぎょう) である」この国。死刑制度を未だに多くの人々は支持・・・。”狼”のメンバー大道寺さんとともに、「息子」の益永さんは死刑が確定している。「悪いことをしたから、殺してしまえというのでは、問題の解決の道は断ち切られてしまいます」(p.164)。「あの子らは私らの世代の罪を背負って、あんな大きな事件を起こして・・・。私らの責任(p.169)、「死の商人といわれ、兵器産業・・・、戦争中も財閥として侵略戦争を担ってきた・・・。侵略戦争を担った自身の世代の責任(p.172)。また、選挙で落選し、「選挙で約束したことは落選しても「公約」で、八三票への責任がある」(p.179) という。今の政治家の方々の公約の中身の何と軽いことか。伊藤ルイさんらのTシャツ訴訟にも関連し、長い長い訴えで漸く東京拘置所で外部交通権が許可された。「息子」から、14年ぶりの手紙が届いたと云う。

「朝鮮人被爆者の遺骨にきく」の岡さん。「持てば使いたくなる。武器というものは守るためだということはありえない」(p.184)。「韓国の被爆二世の形成と日本の被爆二世のでき方とはぜんぜん違う」(p.190)、「親は強制連行のような形で連れて行かれ、過酷な労働をさせられて、その挙句の果てに被爆してひどい目に遭った」(p.190) それを厳しく指摘する岡さんに浴びせられた言葉は、「売国奴」や「非国民」だったと云う。中谷さん高遠さん (の家族) らにこの種の罵声を浴びせる人々について、どちらが一体「売国奴」や「非国民」なのですか? 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●『ドキュメント 憲法を獲得... | トップ | ●『ドキュメント 憲法を獲得... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事