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●「えらそうに反対するなら、この田舎町で生活できる基盤を下さい」・・・原発再稼働以外の道はある

2015年04月13日 00時00分11秒 | Weblog


東京新聞の社説【週のはじめに考える 言葉よ自治の種になれ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041202000126.html)。

   ●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 
                      2014年12月衆院選に是非行こう!
   『●「自民党・・10道県知事選で全勝」フザケルナ!
        「ネジレ」を取り戻そう! 統一地方選はそのステップ

   『●「戦後70年 統一地方選/その無関心が戦争を招く」
             『週刊金曜日』(2015年4月3日、1034号)

   『●「日本最大の右派組織とされる「日本会議」」:
         「ネジレ」を取り戻すためのステップを阻むもの

   『●2015年統一地方選挙:
     「眠り猫」を起こそうにも、「ネジレ」解消のステップにしようにも・・・


 「賛成、反対は抜きにして「あなたの声をお聴かせください」」・・・・・・松下竜一さん、「それこそ市民一人一人の意見を徴して回るのが当然である。今の行政機構の中でそれが不可能だとしても、そのような姿勢だけはもたねばならぬ。・・・・・・それこそが真の民主主義である」(●『松下竜一未刊行著作集4/環境権の過程』読了(2/8))。

 「えらそうに反対するなら、この田舎町で生活できる基盤を下さい」・・・・・・原発再稼働以外の道はある

   ●「お金はいらない、この海の恵みを受けて暮らしたい」:
             大間原発のあさこハウスと上関原発の祝島

   『●核のゴミと云う地獄:「王様は裸」
    「核燃サイクルという王様は裸で、遠に破綻している。
     自民党や電力会社は服を着ていると言ってきたし、
     いまだに多くがそう言っている。廃棄物の処理法・場所さへ
     決まっていないのに。核燃施設が誘致されなかったら
     六ヶ所村は限界集落だった、という発言・・・・・・。行くも地獄
     引くも地獄。でも行く(誘致)地獄の先は、FUKUSIMAの
     ような取り返しのつかない大地獄だった訳。限界集落と比べて
     どうか? 限界集落という地獄を避けるためには、核関連施設の
     誘致しかなかったのか?

   ●「原子力は血液」・・・・・・ではなく、「原子力=核」は「麻薬」
   『●「回らない核のサイクル」六ヶ所村: どちらも「地獄」という二択だったのか?
   『●「原発に依存しない地域の未来図を」描くことは可能だ

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041202000126.html

【社説】
週のはじめに考える 言葉よ自治の種になれ
2015年4月12日

 桜は咲く時と散る時を自ら決めているような気がします。自治とは依存し過ぎないこと。よく考え、よく語り、よく耳を澄ますこと。一票を投じること

 若狭路は桜が満開でした。

 十四基が立ち並ぶ“原発銀座に沿うように、国道27号を西へ向かいます。

 京都府との境にそびえるピラミッドのような青葉山の麓では、関西電力高浜原発3、4号機の丸いドームが、原子力規制委員会の審査を終えて、3・11後の新規制基準による再稼働第一号になるのを待っています。

 高浜町議会は先月、改選を待たずに再稼働に同意した


◆主張するまでもない

 統一地方選の街頭宣伝が遠くの方に聞こえます。

 知事はまだ、再稼働の最終判断を表明していません。再稼働にはもちろん賛否があり、一人ひとりが考えるべき課題です。

 高浜町のある大飯郡では、県議選が無投票になりました。

 原発が集中する県南部の現職県議候補は「日本にも福井にも原発は必要だ。選挙で主張するまでもない」と話していたそうです。

 本当にそうなのか

 「たとえ家族の間でも原発のことは話題にしない。できない、したくない。それが立地地元の不文律。賛成や反対を唱える以前の問題です

 原発再稼働に反対する「ふるさとを守る高浜・おおいの会」代表の東山幸弘さんも、重たい空気を背中に感じ続けています。

 話題にもできない以上、選挙の争点にはなり得ません。福島原発事故のあと、空気は一層重たくなりました。

 高浜生まれ。高校を卒業後、大阪の京大原子炉実験所で事務職として働いた。五年前、定年退職を機にUターン帰農した。ふるさとを“鳥の目”で見ることもある。


◆声をお聴かせください

 「仕事柄、原発は原理的に危ういと感じてはいましたが、福島の事故の恐怖は、想像以上のものだった」

 ほかによい仕事があれば、原発はなくした方がいい。だがその前に、原発の恩恵を受ける立地地元で原発を自由に語れるようにならないと-。

 東山さんたちは昨年秋から暮れにかけ、高浜町と、隣接する同じ原発立地地元のおおい町の計約六千戸に用紙を配り、アンケートを試みました。

 設問は四つ。年齢、性別、原発再稼働に賛成、反対の家族がそれぞれ何人いるか。

 そして最後に、賛成、反対は抜きにして「あなたの声をお聴かせください」というスペースを大きく取った。

 切手代本人負担にもかかわらず、百十五通の返事がありました。

 <原発の補助金で得た利益より、人間として失ったものの方が悲しい(70代・女性)>

 <地震の多い日本は原発に向いていると思いにくいです(30代と40代・男女の連名)>

 <立地自治体は国が責任を…と言い、国は自治体の意見にと言い、どちらも自分で責任を負うことを逃げている(70代・男性)>

 <福島の事故の事を考えれば絶対動かしてならないと思わないのが不思議です(70代・女性)>

 <責任の取れない物は作らないでほしい!!(30代・男性)>

 <「フクシマ」の事は、ここ当地でもあり得ます。「経済」より「命」です(80代・男女連名)>

 <もうやめて!えらそうに反対するなら、この田舎町で生活できる基盤を下さい(年齢、性別未記入)>

 福島の事故が、全体を通じて大きく影響しています。そうなって当然でしょう。

 再稼働に賛成の声からも、原発依存への苦悩がにじみ出ているような気がします。

 こんな貴重な肉声が、選挙や自治に反映されずに、いいわけがありません

 東山さんと一緒にアンケートを実施したおおい町の僧侶宮崎宗真さんの言葉が忘れられません。
 

◆若狭路に心を寄せて

 「気がついていただきたい。福島の皆さんの犠牲の上に、私たちの今の暮らしが成り立っているんです。私は心苦しくて…

 福島の人に思いを寄せながら、福井の自治を、そして未来を考える-。宮崎さんは、涙で言葉を詰まらせました。

 さて私たちは、どうでしょう

 たとえば原発立地地域の苦悩を思って、自らのエネルギー消費、ひいては暮らし方を省みる。今住むまちの自治について、未来について考える。そして気づいたことなどを投票用紙に込める

 きょう、それがすぐにできる日です。
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