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●『キネマ旬報』…「戦前・戦中の言論弾圧につながる治安維持法が成立した大正末期と…現在が似ている」

2017年06月16日 00時00分16秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年3月8日)↑]



東京新聞の石原真樹記者による記事【治安維持法 「キネマ旬報」が特集 「共謀罪」に危機感反映】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201706/CK2017060802000247.html)。

 《百年近い歴史を持つ老舗映画雑誌「キネマ旬報」は六月下旬号に「治安維持法」の特集を組んだ。戦前・戦中の言論弾圧につながる治安維持法が成立した大正末期と、政府与党が共謀罪法案の成立を目指す現在が似ている、という危機感から》。

 先日も引用したとおり、リテラの記事【安倍政権はやっぱり共謀罪を治安維持法にするつもりだ! 金田法相が「治安維持法は適法」と明言、処罰対象も次々拡大】(http://lite-ra.com/2017/06/post-3223.html)によると、《金田法相は…治安維持法の認識を問われ、「適法だった」「謝罪の必要はないと言い切った》そうです。何か既に恐ろしい段階に、デンデン王国ニッポンは進んでしまっているようです。次は、《治安維持法は適法》を閣議決定かな? 「平成の治安維持法」の《適用範囲は底が抜けた状態になる》に決まっています。なのに、やすやすと「平成の治安維持法」が成立? 御人好しな自公お維信者の皆さん、無関心な「眠り猫」の皆さん…。
 
 『キネマ旬報』に言わせれば、大正末期と現在の状況が似ているそうです。「戦前の治安維持法」の亡霊が、いま、彷徨っています。悍ましき超管理・監視・密告社会へと暴走。

   『●『日本の公安警察』読了(2/2)
   『●生活保護費切り下げと監視社会を歓迎する社会って
                              ・・・冷たい国だ
   『●教員について密告させ、労組を監視する=
        自公支持者の皆さんの大好きな「超・監視管理社会」
   『●「超・監視管理社会」: 自公支持者の皆さんの大好きな、
               アベ様の思うがままに恣意的に操れる社会
   『●青木理さん「供述が立証の柱…もっと物証が欲しい。
       「通信傍受を縦横無尽に使いたい。司法取引も」と…」
   『●「平成の治安維持法」=「テロ対策には 
     全く役に立たない共謀罪を、誰が何のために作ろうとしている」?
   『●「官憲が内心に踏み込んで処罰して、
     人権を著しく侵害した戦前、戦中の治安維持法」が亡霊のように…
   『●「戦前の治安維持法」の亡霊…「共産党幹部の
     夫のために家事をしただけで処罰の対象に」という悍ましさ
   『●ソレは既に彼らの手中…「大量監視の始まり。
      日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものに」
   『●「国連とは別の個人の資格」な訳のない
     国連特別報告者のアピールを無視?…沖縄でのプレ「治安維持法」


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201706/CK2017060802000247.html

治安維持法 「キネマ旬報」が特集 「共謀罪」に危機感反映
2017年6月8日 夕刊

     (「今、やらずにはいられないと思った」と話す
      キネマ旬報編集者の前野裕一さん
      =東京都千代田区の中日新聞東京本社で)

 「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案の審議が八日、参院で再開された。百年近い歴史を持つ老舗映画雑誌「キネマ旬報」は六月下旬号に「治安維持法」の特集を組んだ。戦前・戦中の言論弾圧につながる治安維持法が成立した大正末期と、政府与党が共謀罪法案の成立を目指す現在が似ている、という危機感からだという。 (石原真樹)


 三ページの特集面では、映画評論家の轟夕起夫さん(54)が「来るべき世界への懸念-治安維持法と映画、映画人」と題した評論で、治安維持法下の日本を描いた映画を紹介している。

 京都帝国大で学問の自由が弾圧された「滝川事件」が下敷きの「わが青春に悔(くい)なし」(黒沢明監督、一九四六年)、治安維持法に反対し暗殺された政治家・山本宣治(一八八九~一九二九年)の生涯を追った「武器なき斗(たたか)い」(山本薩夫監督、六〇年)、思想犯として摘発された大学教授の妻を吉永小百合さんが演じた「母(かあ)べえ」(山田洋次監督、二〇〇八年)などだ。

 編集部は、衆院法務委員会で共謀罪法案の審議が行われていた四月末に企画を立てた。日本ペンクラブが「内心の自由を侵害する」と声明を出すなど、表現に携わる人たちが続々と共謀罪に反対の声を上げていた。担当編集者の前野裕一さん(49)は「こんな法律が成立したら、社会を告発する映画が作られなくなるのではないかという危機感があった」と振り返る。

 前野さんは、安全保障関連法案が国会で審議されていた二〇一五年夏に「戦後七十年特集」の別冊で、監督インタビューで安保法制について触れたり、これに反対する「映画人九条の会」の会見リポートを載せたりした。今回は関心のある人向けの別冊と違い、本誌で政治的な内容に踏み込んだ。映画会社の知人には「キネ旬でそんなことやるの」と驚かれ、戦争を子ども時代に知る大林宣彦監督からは「頑張れ」と励まされた。

 前野さんは「共謀罪は『平成の治安維持法』と呼ばれる。じゃあ実際に、治安維持法の時代とはどうだったのかを映画から考えたい。二度とあってはならないと、映画を作った先人からのメッセージを受け止めるのは今をおいてない」と話す。
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