[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]
(2021年5月15日[土])
日刊ゲンダイの二つのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/財務省「赤木ファイル」存在認めた!全面降伏は民意の勝利】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/288831)と、
【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/赤木ファイル「黒塗りはダメ。ゼッタイに」の世論が不可欠】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/289087)。
《この「赤木ファイル」、そもそも俊夫さんの上司だった池田靖さんが、存在を雅子さんに明言している。その録音データを裁判の証拠として提出しているから、ファイルがあること自体は当たり前のことなのだ。しかし、昨年3月の提訴から財務省は「あるともないとも言えない」と世まい言を繰り返した揚げ句、前回の協議で「探索作業中」と答えてきた。「捜さんでも元上司の池田さんに聞きゃわかるやろ」と言いたくもなる。そこまで不誠実な回答を繰り返してきた財務省のことだ。今回の回答にも正直期待はしていなかった》。
《そこで心強いのは報道各社の論調だ。「黒塗り許すまじ」と迫っている。だから雅子さんは願う。報道により「黒塗りはダメ。ゼッタイに」という世論が高まれば、赤木ファイルの全面開示を勝ち取れるのではないかと》。
《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしなかった卑劣な国。漸くその存在を認めた。
《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がないと言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷。また、「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」で命運尽きているべきだったアベ様ご夫妻、しかし、今ものうのうと…。数多のアベ様案件は、1件として解決していない。
ウルトラ差別主義者な、今もまだ財務相の麻生太郎氏の責任も極めて重大です。赤木さんが命をかけて残してくれた「証拠」・記録を「のり弁」にするなど、絶対に絶対に許されない。《全面開示が当然である》。《■再び現場に無理をさせるのか …そして黒塗りをさせられるのは常に現場だ。俊夫さんもやらされた。これ以上現場の職員に無理をさせないでほしい。黒塗りなどせずそのまま出してほしい》。
西日本新聞の記事【赤木ファイル 「森友」解明へ全面開示を】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/736437/)によると、《そもそも文書の存在確認に1年以上を要した理由が釈然としない。財務省は文書の特定に時間がかかったなどとしている。赤木ファイルが伝えられている通りの内容であれば、2018年に実施した省内調査でも重視すべきはずの文書である。そうした文書を探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない。仮に存在を知りながら、調査結果に反映せず、隠していたのなら、国民に対する背信行為だと言える。財務省は早くも当該文書の一部を黒塗りで開示する考えを示している。容認できない。森友問題では、理財局長だった佐川宣寿氏が学園との価格交渉の記録について「廃棄した」と国会で虚偽答弁している。そうした経緯も踏まえれば、財務省の恣意的判断ではなく、原則全てを明らかにするべきだ。改ざんは、安倍晋三前首相が「私や妻が関係していたなら首相も国会議員も辞める」と国会で答弁した直後に始まった》。
沖縄タイムスの【社説[赤木ファイル] 全面開示し真相解明を】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/750102)によると、《元上司が「われわれがどういう過程で(改ざんを)やったかというのが全部分かる」と語ったほど、詳細な記録とみられる。そうした資料があったにもかかわらず、1年以上、存否さえ明らかにしない政府や財務省の姿勢は、自己保身のため、不都合な真実を隠す「隠蔽(いんぺい)体質」そのものと言っていい。国は第三者の個人情報が含まれているとして、マスキング(黒塗り)して公開する考えだ。個人情報を盾に恣意(しい)的に情報が隠されれば、これまでと同じだ。全面開示が当然である》。
琉球新報【<社説>赤木ファイル「存在」 黒塗りせず全面開示せよ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1318451.html)によると、《ファイルは、やはり存在した。財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さんが改ざんの過程をまとめた文書「赤木ファイル」の存否すら明らかにしなかった国側が一転して認め、開示する方針を示した。公文書は、健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的財産である。その公文書を改ざんした過程を示す「赤木ファイル」の黒塗り提出は許されない。全面開示し、公文書改ざんの真相を究明してもらいたい》。
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない』
『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》』
『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》』
『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…』
『●《菅義偉官房長官…「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ
結論が出ている」と訴えを一蹴…雅子さんや遺族、そして世論は納得》?』
『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ』
『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》』
《「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった
赤木俊夫さん(享年54)》。
「《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きていた夫が壊れたのは
なぜか、「私は真実を知りたい」》…赤木雅子さんの要望に応えよ。
《安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、
真実が知りたい。ただそれだけです》…それに応える義務がアベ様や
財務相らにはある。アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、
いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、
出すのは簡単なことだ》」
「アベ様の首相辞任表明を受けて、『報道特集』…で金平茂紀さんは
「競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な
検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと
清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…
赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は
心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さん
だからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、
辞任してほしい」と仰っていた」」
『●同感…《「安倍政権7年8カ月の功罪」…考えてみると、ぼくにとっては
「罪」ばっかりで「功」はちっとも浮かばない》(鈴木耕さん)』
『●【本音のコラム】:《前川喜平…「あべとともにさりぬ」というわけには
いかない》《斎藤美奈子…「続・最悪」がないという保証はない》』
『●東京新聞《菅義偉政権は、この問題の対処も「前政権を継承」…遺族の
声から逃げることなく、政府はファイルを提出し、正直に説明すべき》』
『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
…その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を』
『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷』
《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却の決裁文書を改ざん
させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
改ざんが行われたのだ》
『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/288831】
相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者
大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
財務省「赤木ファイル」存在認めた!全面降伏は民意の勝利
公開日:2021/05/07 14:00 更新日:2021/05/07 14:00
(国からの回答を確認する雅子さん(提供写真))
「まだ忘れられてないんや……」――。そんなことを思うほど、彼女には自信がなかった。
森友事件で公文書改ざんを強要され命を絶った財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻、雅子さん(50)。国などを訴えた国家賠償訴訟の最大の焦点は、俊夫さんが改ざんのいきさつについて詳細に記した通称「赤木ファイル」だ。公開を求められた国側の回答期限だった6日、雅子さんの代理人弁護士の事務所は、詰めかけた報道陣で“超密”になった。関心の高さを物語っていた。
この「赤木ファイル」、そもそも俊夫さんの上司だった池田靖さんが、存在を雅子さんに明言している。その録音データを裁判の証拠として提出しているから、ファイルがあること自体は当たり前のことなのだ。
しかし、昨年3月の提訴から財務省は「あるともないとも言えない」と世まい言を繰り返した揚げ句、前回の協議で「探索作業中」と答えてきた。「捜さんでも元上司の池田さんに聞きゃわかるやろ」と言いたくもなる。そこまで不誠実な回答を繰り返してきた財務省のことだ。今回の回答にも正直期待はしていなかった。
ところが、5日の朝日新聞の1面の見出しは「赤木ファイル 存在認める」。財務省が対応を一変させるのか――! そんな驚きの中での報道陣の殺到だった。
6日夕方5時、弁護士事務所のファクスに着信があった。国からの回答だ。
「改ざんの過程等が時系列にまとめられた文書」「特定するに至った」「第4回口頭弁論期日(6月23日)には、本件文書を提出する予定である」
全面降伏ではないか!
■黒塗りは「できる限り狭いものとする」
プライバシー上の問題で一部は黒塗りするとは書いているが「できる限り狭いものとする」とわざわざ記している。この大転換はなぜ勝ち取れたのだろう? それは世論の力ではないかと雅子さんは感じる。マスコミ報道の積み重ねが世の人々の関心を招き、「赤木ファイル」という言葉が知られるようになった。それが財務省に「もう逃げられない」と観念させたのではないだろうか? まさに「民意の勝利」だ。
雅子さんは今、「皆さまのおかげ」をかみしめている。中途半端に終わらせないよう、これからも真相解明を求めていくつもりだ。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/289087】
相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者
大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
赤木ファイル「黒塗りはダメ。ゼッタイに」の世論が不可欠
公開日:2021/05/14 06:00 更新日:2021/05/14 06:00
(大阪地裁での協議後に記者会見する赤木雅子さん
(撮影:相澤冬樹))
今や時の言葉となった「赤木ファイル」。全国紙も地方紙も、沖縄から北海道まで津々浦々で取り上げられている。その論調も「黒塗りなど許されない」「全面開示すべき」と足並みそろっている。
「赤木ファイル」とは何か? 森友事件で公文書改ざんを強要され命を絶った財務省近畿財務局の赤木俊夫さんが、その実態を詳細に記した文書だ。夫の死の真相を知りたいと妻の赤木雅子さん(50)が裁判で開示を求めたが、国は「あるともないとも言わない」と逃げ続けてきた。ところが裁判官にも提出を迫られ、追い込まれて、ついに存在を認めた。「やっぱりあるじゃないか!」ということで「赤木ファイル」は一躍トレンドに躍り出たのである。
存在判明後初となる12日の裁判所での協議。赤木雅子さんはいつも通り、法廷に入ってくる国の代理人たちに「よろしくお願いします」とお辞儀した。
これまでは黙って会釈するぐらいの反応は返ってきた。ところがこの日は振り向きもしない。まるで雅子さんがそこにいないかのように。
「赤木ファイルを出さざるをえなくなったから無視されるのかな」
そう思うと彼女はブルーな気分になった。その後の協議でも国は誠実に答えない。赤木ファイルはどこでいつ見つかったのか?
「裁判に関係ないから答える必要はない」
提出時期も明言せず、次に法廷が開かれる6月23日ギリギリまで出さないつもりかと思われた。雅子さんの心はどんどん沈んでいった。
■再び現場に無理をさせるのか
何より気になるのは、国が一部を黒塗りすると主張していることだ。プライバシーを理由に名前などを隠すと。「できる限り狭いものとする」とはいうが、これまでの国の態度を見れば安心はできない。
そして黒塗りをさせられるのは常に現場だ。俊夫さんもやらされた。これ以上現場の職員に無理をさせないでほしい。黒塗りなどせずそのまま出してほしい。
そこで心強いのは報道各社の論調だ。「黒塗り許すまじ」と迫っている。だから雅子さんは願う。報道により「黒塗りはダメ。ゼッタイに」という世論が高まれば、赤木ファイルの全面開示を勝ち取れるのではないかと。
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