雑感な日々

音楽の仕事にまつわるあれこれ

LAにて1

2009年11月24日 06時55分40秒 | CM
録音のためしばらく渡米してました。
LA&ネバダに1週間というのは普段よりもチト長い。
録音は2本あったんだけど、どちらも素晴らしく上手く終わった。
やっぱりアメリカ人は上手い!巧い!

仕事の合間も勿論音楽三昧。
デゥダメルが振る、LA Phillを初めて観た。
いま世界中で一番チケットが手に入りにくいオーケストラの1つだと思うのよね、今のLA Phill。
もの凄い人気だもんね。
チケットは直前の一週間で「やっぱ、観に行けないや」と手放す会員のチケットを狙うのがよいみたい。
僕もそれ式で手にいれました。
昨年もLAでオペラを観たけど、日本のようなダフ屋はいないようなんです、よ、多分、きっと。
みんな割と正装で来るんだけど、ダフ屋がいるとしたらどんな格好してるんだろうな。
少なくとも「ハイハイ、チケット余ってたら買うよ~」というダミ声のお兄さんはいなかったけど、、、

そんで僕の滞在中に観られるプログラムがモーツアルトの”プラハ”&”ジュピター”で、どうしても観たかったわけ。
だってこんな世界中でいままで何回演奏されてきたかわからない曲を、今更どう料理しようっていうのよね(笑)。

で結果的にはもうビックリ!
やっぱり何千回と演奏されたスコアでもまだまだやりようがあるんだな~と思ったのね。
演奏は確かにタイトだし、金管の扱いも”一般的な”モーツアルトらしくないしああいうモーツアルト嫌いな人も勿論いるだろうけど、そういう人は家でSP盤でも聞いてろよって感じで、僕的には凄く刺激になった。

金管は上手いよね、やっぱりアメリカのオケは!

ま今回のレコーディングもやっぱり金管目当てで渡米してるわけなんですけどね。
弦のリズム&アティキュレーションも素晴らしい(ま、向こうは普通に演奏してるだけだと思うけど)。
でも同じように書いた自分のスコアでもアメリカ人のストリングスの人たち体を結構動かしなから弾いてくれるのよね、嬉しいんだよね、単純に作家的には(笑)。

プログラムも興味深いというか、この辺の事はクラシックに詳しい人に聞いてみたいんだけど、、、
インター挿んで2部構成になってるんだけどね。
プラハやって、その後ベルクのバイオリンコンチェルトなんですよ!!
で2部がジュピター。

この曲順っつ~か組み合わせって普通ありなの?
聞いてるオレ的には全然違和感ないくらいモーツアルトの解釈が新鮮だったんだけど、、、ね。

その一方で、「ほんとはベルクやりたいんだけどジイサンバアサンにはちょっとキツいから、MOZをバッファーにすっかな??」的な選曲なのかな???

どうなんでしょ?

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