Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「ゴジラ」の来る夜

2021-05-14 08:35:01 | 読書
日本人の発明のベスト3は,インスタントラーメン,青色LED,ウォッシュレットだそうだが,「最大」の発明はゴジラだろう.1954年の初登場だが,最近でも「ゴジラvsコング」がアメリカで製作されたそうだ.この組み合わせは何作目か知らないが,キングコングもゴジラに見合うように巨大化.彼らの登場に毎回屁理屈がつくのが面白い.「ガメラ」の真似で,このたびはコングと交感する少女が登場するらしい,

ゴジラ本は数々あるが,武田泰淳「『ゴジラ』の来る夜」 は純文学,かな?? 「ニセ札つかいの手記 - 武田泰淳異色短篇集」中公文庫(2012/8) に収められている,1959年の作品
ゴジラが上陸すると言うので特攻隊が組織される.メンバーは資本家,その美人秘書,労組の委員長,天才脱獄囚,新興宗教教祖,グラマー女優.いつの世でも政府のやることはナンセンス...と思っていると,彼らがたてこもった病院で謎の殺人.最後はゴジラが都市を破壊するが,その姿は透明.

同じ短編集には「誰を方舟に残すか」(1957) もあって,続けと読むと同工異曲と感じられる.著者はゴジラも大洪水も天災あつかい.この手でコロナを扱って一作書くこともできそう.
映画「ゴジラvsコング」の日本公開はコロナのために延期されている.コロナはゴジラより強いのだ.

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