Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

現代音楽のようなジャズ ジミー・ジュフリー・3

2010-11-19 15:39:14 | ジャズ
最近クラリネット奏者 (テナーサックスも吹く,ときどきバリトンも) ジミー・ジュフリー Jimmy Giuffre の名前を聞かない.ジミー・ジュフリー 3 を知ったのは,映画「真夏の夜のジャズ」の Train and River の映像だった.最初のトリオはリーダーの cl, ts, bs の他に,b, g だったが,ここでは b がポブ・ブルックマイヤーの valve tb に替わっている.汽笛が聞こえたりして牧歌的.しかし,このバンドで苦労したので,ジム・ホールは禿げちゃったのだそうだ.

これは,最初のトリオの映像を YouTube で見た印象.CD ケースに内側からアクリル.


その後トリオは,ポール・ブレイ p,スティーヴ・スワロウ b となって,1961 年から Fusion などのアルバムを作った.ポール・ブレイはほとんど無名,スティーヴ・スワロウに至っては 21 才だった.音楽音律やリズムから解放されたフリーへと方向転換,しかし オーネット・コールマンのような泥臭さとは無縁の,白人らしい洗練された音楽だった.そのためか,「ありゃ現代音楽だ」のひと言で片付けられてしまった,と思う.

ドラムレスで,音を聴かせるというより,静寂を聴かせるという姿勢もあったと記憶している.もう一度聞いてみたいと思ったが,買ったのは LP で,しかも売りとばしてしまった.iTune Store にも見あたらない.("1961" という 2 枚組の CD が Fusion, Thesis をリミックスしたもので,ネットで入手出来る.)

リズムの有無でずいぶん印象が変わる.レニー・トリスターノの Intuition をダウンロードして聞いた.これも時代を先取りした集団即興演奏のひとつ.1949 年当時は難解とされたそうだが,今聞くとまったく快適.

ジュフリー 3 も参加している MJQ の Third Stream Music という LP もジャケットのデザインに釣られて購入した覚えがある.クラシックとジャズに続く第3の流れを標榜していたのだが,目玉曲にはクラシックの演奏家とジャズの演奏家が交互に演奏するだけという印象しかない.今聞いたら,耳から鱗かも知れないけれど.

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