ジャーナリズムが新人・俊英と称するジャズメンが自分より歳下だと,「なかなかやるな」などと上から目線で見てしまい,その状態が死ぬまで続く.聴くだけのジャズファンによくあること.自分も 50 代までは ROM していた.1941 生まれなので,ピアニストではハービー・ハンコック 1940-,チック・コリア 1941-2021 あたりと同世代.もっと若いピアニストは上から目線がちになる.
ヴァイビスト (という英語はなく,強いて言えば vibraharpist, vibraphonist らしい) ではボビー・ハッチャーソン 1941-2016,ゲイリー・バートン 1943- が同世代である.
ビブラフォンに関しては自分でも弾くせいか,下の世代に対していつも上から目線になるわけではない.でもはじめて Milt Jackson を聞いたときの感激が,もう訪れないことは知っている.だから かえって冷静に観察できる.
いっぽう,昔は乏しいの収入から買った LP を擦りへらして聴いたものだが,いまはもっぱら Youyube などの動画で見ている.聴き方が浅薄にったのは否定できない.
先日の Simon Moullier が契機となり,若い人のビブラフォンを積極的に聴いてみようと思い立った.
きょうは Jalen Baker.こちらに彼の経歴.アルバムは画像の Be Still で2枚目.曲は「酒と薔薇の日々」(私事ですがジャック・レモンの映画の印象が強く,これを自分で演奏するのは苦手です).
Jalen Baker(vib), Paul Cornish(p), Gavin Moolchan(ds), Marcos Varela(b).テーマは3本マレットだが,2本に持ち替える.間を生かしたベースとの掛け合いののち,同じようなフレーズを黒っぽく ? 執拗に繰り返す.ファンを回している.
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