Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

俳句の万能七五

2008-05-13 12:09:02 | エトセト等
日曜の朝はテレビで短歌と俳句を見ている.俳句の司会の石井かおるさんがいい感じ.
ところで,先週の入選句に

 春灯や 四条木屋町 高瀬川

というのがあった.この四条...以下はかなりつぶしが効きそう.たとえば

 あかとんぼ 四条木屋町 高瀬川
 木枯らしや 四条木屋町 高瀬川

上の五文字を替えてもたいてい俳句らしくなる.この手のものでは,「根岸の里の侘びずまい」というのが有名.もともとは

 梅が香や 根岸の里の侘びずまい

で,八代目入船亭扇橋の作とか.

 春灯や 根岸の里の侘びずまい
 あかとんぼ 根岸の里の侘びずまい
 木枯らしや 根岸の里の侘びずまい

どうも地名を入れれば万能七五になりそうだ..

 春灯や 世田谷下馬二の二八

学生時代まで住んでいた番地だが,やはり四条木屋町に比べると情緒不足かな.

読売新聞の俳句欄には

 しゃばだばだ しゃばだばだばだ 春の雨

というのがあった.俳句にスキャットというのがおしゃれだ.この上の五七も行けそうだ.わけがわからないところがみそだろう.

 しゃばだばだ しゃばだばだばだ 桜散る
 しゃばだばだ しゃばだばだばだ ところてん
 しゃばだばだ しゃばだばだばだ 霰かな

と,やってみたが,やはり四条・根岸などの地名にくらべると一般性に欠けるようだ.下に持ってきて

 梅が香や しゃばだばだばだ しゃばだばだ

とすると,梅の花見で酔っぱらってるみたい.

もとの句を作った方々には,くだらぬ話の種にしてしまったことをお詫びします.
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天茶 山の上 | トップ | 歩行実験 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (こすうめ)
2008-05-14 00:47:29
こんなのは?

うなだれて 四条木屋町 高瀬川

そして、
食べ残す 四条木屋町 高瀬川

好きな店、露庵:菊の井の思い出でした、お粗末・・・・

返信する
Unknown (遊民爺)
2008-05-14 09:43:57
コピーライター土屋耕一さんが作った万能七五に
 座敷を猫が通り抜け
というのがあります.たとえば

 初雪や座敷を猫が通り抜け
 たまご酒座敷を猫が通り抜け
 薫風や座敷を猫が通り抜け

返信する
Unknown (16トン)
2008-05-14 11:27:31
こすうめ様

キーボード不調ですか?

うなだれて...食べ残す...
胸がいっぱいだったのでしょうか.


遊民爺様

かって「話の特集」という雑誌があって,そこでよく土屋耕一さんの文章を読みました.
返信する

コメントを投稿

エトセト等」カテゴリの最新記事