Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

名探偵登場 !

2014-12-17 08:51:34 | 読書
講談社 (2014/4/23)

「BOOK」データベースより*****
超絶難事件は解決されうるのか!?名探偵たちはいったいどんな推理を繰り広げるのか?通常では考えられない執筆陣容を誇る贅を尽くした華麗なる競演…驚愕必至の捜査と、予測不能の結末!13の難事件に挑む13人の名探偵。ホームズ、ポアロ、マーロウ、コロンボ、半七…古今東西の名探偵たちへの超偏愛アンソロジー。*****

「群像」2013年12月号の特集.内容は*****
青木淳悟「捕まえて、鬼平!~鬼平「風説」犯科帳~」、稲葉真弓「ふくろうたち」、海猫沢めろん「三毛猫は電気鼠の夢を見るか」、片岡義男「音譜五つの春だった」、木内 昇「遠眼鏡」、谷崎由依「a yellow room」、辻 真先「銀座某重大事件」、筒井康隆「科学探偵帆村」、津村記久子「フェリシティの面接」、長野まゆみ「ぼくの大伯母さん」、藤野可織「わたしとVと刑事C」、町田 康「文久二年閏八月の怪異」、松浦寿輝「四人目の男」。*****

というわけで,全て雑誌のために書かれたオリジナルらしい.
しかし,ミステリは一つもない.

中条省平の解説を引用すると
*****作家たちには,これは「名探偵」というキーワードに導かれる文学的遊戯でありえんぎであるという暗黙の了解があったことでしょう.このゲームの規則,遊戯性がかえって作家たちの心を軽くし,自由に奇想をはばたかせるきっかけになっています.*****

辻 真先は,こういうスタイルは苦手な感じ.筒井康隆のものが小説としてまともだった.
実験小説が好きでない方には許せない本だろう.
図書館で借用.

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