ではなく,古書店で 500 円「印刷です」!
日本近代文学館 新選 名著複刻全集,夏目漱石 永日小品「山鳥」自筆原稿 (1973/2).
和紙のような,すこしよれよれした紙が使ってあって,贋物を目指して作ったようにさえ感じられる.
かって こんなのも出版されたことがあった.
「直筆で読む『坊っちやん』」集英社 (集英社新書 ヴィジュアル版 6V 2007/10)
惹句に曰く*****漱石先生「漢字検定」不合格ぞなもし! 誤字・脱字・癖字……文豪だから許される原稿用紙で見る名作の裏舞台!*****
出久根達郎の古本屋小説集 中の「えっぽどのこと」という作品に「おいおいにわかったのだが,古本屋は漱石が大好きなのである.古本屋の大方の夢は,漱石の肉筆原稿,あるいは書簡を入手することであった」とあったのを,昨日のことなので覚えていて,衝動買いしたのかも.
ちなみに漱石は「よっぽど」を「えっぽど」と言った,と言うのが出久根説らしい.
16 トンも漱石が大好きなのである.
字が好きで,かつ 字を書いた人 (の作品) が好き,が両立しているので,この原稿をガラスペンで臨書するつもり.
どうせなら,漱石山房の原稿用紙に書こうか.神奈川近代文学館で 25 枚入り 350 円.
ところで,今日は...
四月馬鹿逢はねば嘘もなかりけり 安住 敦