Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

古本道入門 - 買うたのしみ、売るよろこび

2017-03-17 09:32:46 | 読書
岡崎 武志 中公文庫 (2017/2).

Amazon HP の内容紹介*****
古本カフェ、女性店主の活躍、「一箱古本市」……。いま古本がおもしろい。新しい潮流と古きよき世界を橋渡しする著者が、その味わい方を伝授する。店主との交流、個人の日記が売られる理由、神保町案内、さらにブックオフ活用法や古本屋開業の鉄則まで、この一冊で神髄がつかめる。古本達人8人を紹介するコラム付き。文庫化にあたっては、できるかぎり情報を更新している。*****

表紙は森英二郎の版画,各章の扉には著者のヘタウマな漫画が入っている.

2011 年観光の中公新書ラクレの書き直しとのこと.あれから多くの古書店が店売りをやめ,ネット売り専門に移行したという.確かに自分ももっぱら新古ともども本はネットで買うほうが多い.新古に関わらず,欲しい本があって買うのはネットで,衝動買いは街の本屋である.広島でも尾道でも,街の古本屋が少なくなったことは実感していたが...

ブックオフには二系統あって,直営店では売価は定価の半額か百均かの二者択一,フランチャイズ店の方はもっとバライエティがあることなど,初めて聞いた.ブックオフで本を買う,すなわち仕入れるだけで,古本屋が成り立つらしい.

鹿島茂の言が引用されていて,日本の古書相場は高すぎ.「べらぼうなねだんにつりあげているのは,大学や研究所の図書館といった機関投資家の存在」だそうだ.われわれの血税を...しかし,それで古書という業界が成り立っているという不思議.ただしこの本には,べらぼうに高い本に関する記述はほとんどない.

新幹線の暇つぶしに駅で購入した.
本は読むために買うという人種には無縁の話題がかなりの部分を占める.でも,そこそこ楽しめた.

☆☆☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg