臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

「脳死」は人の死ではありません。「脳死」からの臓器摘出に反対します。臓器移植以外の医療の研究・確立を求めます。

2021年7月17日 シンポジウム公立福生病院事件はなぜ起きたのか!?

2021-07-11 13:56:55 | 活動予定

7月17日 シンポジウム 参加申し込みはオンラインでお願いします!
公立福生病院事件はなぜ起きたのか!?
~『〈反延命〉主義の時代――安楽死・透析中止・トリアージ』の出版にあわせて~

 

 

・新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態宣言により当初予定していた会場が借りられなくなり、会場を「たんぽぽ社・会議室」に変更します。会場も狭くなり、制限人数を超えてしまったので、会場参加は締め切りとさせて頂きます。申込みを忘れている方がおられたら、オンラインでのご参加で、早めにお申し込み下さい。

●申込み:お名前・住所・所属・メールアドレスを記載し、fussarenの後ろに@yahoo.co.jpをつけて送信願います(迷惑メール対策のため変則表記)。
 なお、当日の配布資料代1,000円のご負担をお願いします。オンラインの方は、資料代を以下にお振り込み下さい。

郵便振り込み番号:00240-6-90199
加入者名:公立福生病院事件を考える連絡会
他行からの振り込みは「ゆうちょ銀行 〇二九店 当座預金 90199」と入れて下さい。

 

●この裁判は、終末期でない患者に「本人の意思」との理由で治療中止を遂行して良いのか?「苦しい、助けて」と懇願する患者を「意識が清明でない」との判断で切り捨てて良いのか?等を問うています。
●老い・病・障害とともに生きることが否定的に語られ、いのちが軽視される時代。この風潮を批判する生命倫理・死生学・社会思想史などの研究者が7月、『〈反延命〉主義の時代――安楽死・透析中止・トリアージ』という書籍を刊行されます。刊行に際し、4名の著者を招いてシンポジウムを行います。

 

日時:2021年7月17日(土)13:30~16:45(開場13時)

【プログラム(予定)】
▼公立福生病院事件裁判報告・・・・・・公立福生病院事件裁判弁護団
▼シンポジウム 公立福生病院事件はなぜ起きたのか
~『〈反延命〉主義の時代――安楽死・透析中止・トリアージ』の出版にあわせて~

【登壇者(敬称略)】
堀江宗正(東京大学大学院教授/生命倫理・死生学)「〈反延命〉主義とは何か」
高草木光一(慶應義塾大学経済学部教授/社会思想史)「公立福生病院事件を通して」
市野川容孝(東京大学大学院教授/医療社会学)「ヨーロッパの状況と回帰するナチズム」
小松美彦(東京大学大学院客員教授/科学史・生命倫理学)「〈反延命〉主義の根源——―二つの生命概念」

 

シンポジウム司会:小松美彦(前半)/堀江宗正(後半)
総合司会:川見公子(公立福生病院事件を考える連絡会)

 

主催:公立福生病院事件を考える連絡会

 



〈公立福生病院透析中止事件とは〉

 2018年8月9日、腎臓病を患う44歳の女性が、透析に使う血管の分路(シャント)が詰まったため公立福生病院腎臓病総合医療センターを受診した。担当医は首の周辺に管(カテーテル)を入れて透析を続ける治療法と透析をやめる選択肢を提示し、やめれば2~3週間程度の寿命となると説明した。女性は透析をやめることを選択。呼吸苦憎悪で8月14日、同病院に入院、「こんなに苦しいなら透析したほうがいい、撤回する」と透析の再開を求めたが」、担当医はこれに応じず、多量の鎮静剤を投与し、女性は亡くなった。女性の遺族は「なぜ透析を再開してくれなかったのか、真実が知りたい」と2019年10月17日、提訴。東京地裁で係争中。

●7月14日には原告と被告病院医師の証人尋問が予定され、裁判は山場を迎えています。ご支援・ご注目を!


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公立福生病院透析中止事件 第1回民事裁判報告の集い(2020年7月22日)

2020-06-30 13:38:07 | 活動予定

公立福生病院透析中止事件
第1回民事裁判報告の集い
~医師による「死」への誘導は許されない~

 

 公立福生病院透析中止死亡事件の民事裁判が始まりました。亡くなった女性の遺族は、「死に方が不自然で腑に落ちない。透析の再開を求めたのにどうして再開してくれなかったのか?」と訴えています。病院側はこれに対してどう答弁するのでしょうか!?

 この事件は、透析患者や市民に不安と動揺を与え、病院への不信も抱かせました。一方で、日本透析医学会は、透析を中止して患者を死亡させた公立福生病院の医療行為を追認し、「透析見合わせ」の対象を拡大する提言を発表しました。

 集いでは、弁護団からの裁判報告、終末期でない患者への透析見合わせ容認という医療の変質を問い、問題提起します。どうぞご参加ください。

 

第1回口頭弁論
●2020年7月22日(水) 13時15分~
●東京地方裁判所712号法廷 
(東京地裁は新型コロナウイルス感染症対策により傍聴席を3分の1程度に減らしています。傍聴は先着順となる予定です)

 

公立福生病院透析中止事件 第1回民事裁判報告の集い
●日時:2020年7月22日(水)14時30分~16時(14時より衆議院第一議員会館入り口で通行証を配布します)
●会場:衆議院第1議員会館 多目的ホール(1階奥)

【集いプログラム】

▼第1回裁判報告
 公立福生病院事件弁護団・内田明弁護士

▼原告からのメッセージ

▼日本透析医学会提言を批判する
 冠木克彦弁護士

 抗議声明提出団体から

▼参加された国会議員挨拶

 


〈公立福生病院透析中止事件とは〉
 2018年8月9日、腎臓病を患う44歳の女性が、透析に使う血管の分路(シャント)が詰まったため、公立福生病院腎臓病総合医療センターを受診。担当医は、首の周辺に管(カテーテル)を入れて透析を続ける治療法と透析をやめる選択肢を提示し、やめれば2~3週間程度の寿命となると説明した。

 女性は医者が示した「透析離脱証明書」にサイン。これには、透析を再開できるとの項目はなく、医師からの説明もなかった。

 8月14日、女性は容体が悪化して同病院に入院し16日に亡くなった。その間「こんなに苦しいなら透析したほうがいい。撤回する」と透析再開を求め、夫も医師に透析再開を訴えたが、担当医はこれに応じず、大量の鎮静剤を投与し、女性は亡くなった。担当医は「清明な時の意思に重きを置いた」という。

 同病院では、腎センターが開設された2013年4月から2019年2月までの間に透析中止で4人、最初から透析をしない(非導入)の 患者が約20人死亡していたことが、東京都の立ち入り検査で明らかになっている。

 夫は「透析再開の訴えを聞いてもらえなかった。無念だ。妻にはもっと生きていてほしかった」と、2019年10月17日、東京地裁に提訴し係争中。

 

 

裁判支援カンパ(当面の目標額50万円)を集めています。以下の振替口座に振り込みをお願いします!
郵便振替口座 00240-6-90199(ゆうちょ銀行 〇二九店 当座 0090199) 加入者名:公立福生病院事件を考える連絡会

 

主催 : 公立福生病院事件を考える連絡会
電話:080(6532)0916
e-mail:fussaren@以下にyahoo.co.jpをつけて送信願います(迷惑メール対策のため変則表記)


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公立福生病院透析中止事件報道から一年 院内集会は5月下旬に延期

2020-04-21 01:04:57 | 活動予定

「公立福生病院透析中止事件報道から一年」院内集会は5月下旬に延期します!

 

皆様

 私たち公立福生病院事件を考える連絡会では、来る325日に院内集会「福生病院透析中止事件報道から一年~死への誘導は許されない~」の開催を予定しておりました。

 しかし、 新型コロナウィルスの拡大傾向がまだ収まりません。加えて、この院内集会には透析患者さんの参加と意見表明は極めて大事です。大変残念ですが、今回の院内集会は延期とさせていただきます。

 延期する集いの開催日時は5月下旬頃を予定しておりますが、改めて調整をした後にご連絡したいと思います。どうぞ、ご了承ください。

 

公立福生病院事件を考える連絡会 事務局

 

下記は集会を告知した時の記事です。5月下旬に延期したことにご注意願います!


 

公立福生病院透析中止事件報道から一年
「死」への誘導は許されない

 

 公立福生病院事件の衝撃的報道から一年がたちました。この事件は、透析患者や市民に不安と動揺を与え、病院への不信も抱かせました。医療界では賛否の議論が起きています。日本透析医学会は、透析を中止した福生病院の医療行為を追認し、本年1月には「透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言(案)」を公表、終末期でない患者への透析見合わせの手順(案)を公表しました。 
 一方で、亡くなった女性の遺族は、「死に方が不自然で腑に落ちない。透析の再開を求めたのにどうして再開してくれなかったのか?真実が知りたい。」と昨年10月17日、東京地裁に裁判を提起しています。
 この一年の動きと終末期でない患者にも透析見合わせ容認という医療の変質を問題にして院内集会を開催いたします。どうぞご参加ください。 
 


日時:2020年3月25日(水)14時~16時(13時30分より通行証を配布)
注=新型コロナウィルスの感染拡大が報じられています。この院内集会の開催は開催日の10日ほど前、3月15日に開催可否を決めます
会場:衆議院再2議員会館第一会議室
 ▼公立福生病院透析中止事件裁判について 弁護団 内田明弁護士
 ▼日本透析医学会提言(案)への批判   尊厳死いらない連絡会 冠木克彦弁護士
 ▼参加された国会議員からのご挨拶
 ▼参加の透析患者さん、医療従事者、市民からの発言

主催:公立福生病院事件を考える連絡会
連絡先:080(6532)0916
Email:fussaren@の後にyahoo.co.jpを付けて送信願います(迷惑メール対策のため変則表記)。


 
公立福生病院透析中止事件とは
 2018年8月9日、腎臓病を患う44歳の女性が、透析に使う血管の分路(シャント)が詰まったため、公立福生病院腎臓病総合医療センターを受診。担当医は、首の周辺に管(カテーテル)を入れて透析を続ける治療法と透析をやめる選択肢を提示し、やめれば 2~3週間程度の寿命となると説明した。
 女性は医者が示した「透析離脱証明書」にサイン。これには、透析を再開できるとの項目はなく、医師からの説明もなかった。
 8月14日、女性は容体が悪化して同病院に入院し16日に亡くなった。その間「こんなに苦しいなら透析したほうがいい。撤回する」と透析再開を求め、夫も医師に透析再開を訴えたが、担当医はこれに応じず、大量の鎮静剤を投与し、女性は亡くなった。担当医は「清明な時の意思に重きを置いた」という。

 同病院では、腎センターが開設された2013年4月から2019年2月までの間に透析中止で4人、最初から透析をしない(非導入)の患者が約20人死亡していたことが、東京都の立ち入り検査で明らかになっている。
 夫は「透析再開の訴えを聞いてもらえなかった。無念だ。妻にはもっと生きていてほしかった」と、2019年10月17日、東京地裁に提訴し係争中。 


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12月15日、安楽死・尊厳死問題を考えるシンポジウムを開催!

2019-11-17 08:12:07 | 活動予定

シンポジウム
安楽死・尊厳死問題を考える
公立福生病院事件と反延命主義

 

日時:2019年12月15日(日)13:30〜17:30

会場:東京大学 駒場キャンパス 21 KOMCEE East K011号室

資料代:¥1,000

主催:現代の死生問題を考えるネットワーク
共催:障害学会、日本生命倫理学会基礎理論部会

・パネリスト
 斎藤義彦(毎日新聞記者)
 石橋由孝(日赤医療センター腎臓内科部長)
 川島孝⼀郎(仙台往診クリニック院長、東北大学臨床教授)
 安藤泰至(鳥取大学准教授)


特定発言者
 市野川容孝(東京大学教授)
 高草木光一(慶應義塾大学教授)


司会:小松美彦(東京大学教授)

開会と閉会のあいさつ: 堀江宗正(東京大学准教授)

 

お問い合わせ
堀江宗正(horieの後に@l.u-tokyo.ac.jpを付けてください。迷惑メール対策のため変則表記をしています)

 

概要

 

 2018年8月に起きた東京都の公立福生病院透析中止事件は、死生学と生命倫理に重大な問題を提起しています。患者が透析終了の意思を翻して再開を希望するも、医師は“正気”の時の意思を尊重するとし、透析を再開しませんでした。そして、苦痛を和らげる治療を行い、患者はその約5時間後に死亡しました。

 このことを、2019年3月に毎日新聞が報道し、都が立ち入り、指導し、大きなニュースとなりました。病院側は透析を受けている患者は終末期であり、透析を受けない権利を認めるべきだと主張しました。また、日本透析医学会は5月にステートメントを発表し、透析終了の意思が尊重されて良い事案とし、終末期以外の患者にも透析終了の選択を提示するガイドラインの改定を示唆し、病院と医師の行為を追認する姿勢を明確にしました。
 一方、複数の市民団体が死に誘導する行為を容認できないなどと抗議し、10月には遺族が提訴するなど、問題は混迷を深めつつあります。
 私たちは、この事件が透析終了の是非にとどまらず、安楽死、尊厳死、反延命主義を問い直す重大な生命倫理問題であると考え、さまざまな視点・立場のパネリストを招き、シンポジウムを開催することとしました。関心のある方は、ふるってご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

 


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第15回市民講座を11月10日(日)にカメリアプラザで開催!

2019-10-18 07:57:21 | 活動予定
第15回市民講座のご案内

  ≪活発化する新たな臓器づくり、その問題点とは?≫

講演  天笠 啓祐さん(ジャーナリスト/日本消費者連盟共同代表)

 
日時: 2019年11月10日(日) 14時~17時(開場13時30分) 
会場: カメリアプラザ(亀戸文化センター)第2研修室(5F)   
交通:JR 総武線・東部亀戸線「亀戸」駅北口より徒歩2分
資料代:500円 
主催:臓器移植法を問い直す市民ネットワーク

 「動物性集合胚」って聞いたことありますか? どんな技術なのでしょうか? 移植用のヒトの臓器を動物の体内で作ることを目指す研究と、新聞等では説明されています。つまり、動物の受精卵を遺伝子操作(ゲノム編集)して、そこにヒトのiPS細胞を注入した胚を動物の子宮に戻し、ヒトの(特定の)臓器を持った動物の子供を産ませる技術、動物とヒトのキメラを作るというわけです。この技術、安全面や倫理面で問題はないのでしょうか。 
 2019年3月、文科省は指針を改定し、人間のiPS 細胞を注入した動物胚を動物の子宮に戻して出産させることを容認、ネズミやブタを使ってヒトの臓器を作る研究が進められています。
  こうした研究は「移植用臓器が足りない」「医療経済に貢献する」という理由で進められているのです。患者に希望をもたらす研究なのか?いや「神の領域」に踏み込むことなのか?果ては人類を破滅させることになりはしないのか?
  市民講座では、バイオテクノロジーに取り組んで半世紀、この分野では第一人者の天笠啓祐さんを講師に迎え、分かりやすくお話して頂きます。
  どうぞご参加ください。
 
 
 
■講師・天笠啓祐さんのプロフィール
  1970年早大理工学部卒、雑誌編集長を経て、現在、ジャーナリスト、市民バイオテクノロジー情報室代表、日本消費者連盟共同代表、DNA問題研究会会員。主な著書『ゲノム操作食品の争点』(緑風出版)、『地球とからだに優しい生き方・暮らし方』(柘植書房新社)、『遺伝子組み換えとクローン技術 100の疑問』(東洋経済新報社) 、『この国のミライ図を描こう』(現代書 館)、『暴走するバイオテクノロジー』(金曜日)ほか多数。

■講演概要(講師の天笠啓祐さんより)
 ゲノム編集とiPS 細胞(人工多能性幹細胞)、それに動物を組み合わせることで、従来とは異なる臓器づくりができることから、新たな臓器移植に向けた動きが活発になっている。従来の臓器移植は、基本的に人間から人間への臓器や組織の移植である。最近は、それに代わる新たな動きが強まってきた。それがゲノム編集、iPS細胞、ES細胞、そして動物の利用の組み合わせである。 これまで異種移植では、拒絶反応の問題に加えて、豚などに内在するウイルスの人への感染が問題になってきた。そのいずれもが、ゲノム編集技術の登場で解決の道筋が見えてきたというのである。iPS細胞やES細部を組み合わせることで、動物に人間の臓 器を生産させることも可能になってきた。しかし、そのためには人間と動物のキメラを作るという生命倫理上の大きな問題が出てくる。臓器移植の世界が、これまでは踏み込んでこなかった領域に入り始めたといえる。それに伴い、移植臓器の幅も拡大しそうである。それは新たな問題を生じることにもなる。

・多能性幹細胞[たのうせいかんさいぼう] 様々な種類の細胞に枝分かれする前の、木で例えると幹となる細胞を「幹細胞」といいます。幹細胞のうち、様々な種類の細胞になる能力(多能性)を持っている細胞を「多能性幹細胞」といいます。ES細胞やiPS細胞は多能性幹細胞の一種です。
   (文科省ライフサイエンス課”動物性集合胚ってなに?“用語説明より)

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