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2022.6.12 『砂金山』(387m)  濃い笹から逃げて・・・

 日曜日の昼頃「歴史村」から下山して、

同じく夕張市の清水沢地区に移動した。

そして清水沢清陵町の一番東側の丘に続く市道に入り、

舗装道路が切れて自動的に、

しばらく車が走行していないような道に入って駐車した。

そこからほぼ東方向に目指す「砂金山」がある。

ちょうど2年前の春先に、

Hiromiと登っている。

距離が短く短時間で登れるが、

藪漕ぎをしなければならないので、

その藪がその後どうなったか、

濃くなっただろうか、

と気になっていた。

 かつては畑で今は休耕地となった土地の脇をスタート。

すぐ笹薮に入る。

これがなかなかの密度で先に進まない。

ただ、間もなく一旦笹が切れたところに出る。

しかしそれは長く続くことなく、

また密度の濃い笹薮に入る。

するとやはり抵抗が大きく、

さっぱり進まない。

それで嫌になり左手の沢に逃げた。

沢床に下り立つと、

地形図にもない水量がごくわずかの小沢だつた。

これを利用してピークに突き上げることにした。

 障害物の少ない小沢は、

快適に歩を進められる。

そして短い奥行きで水が切れ、

急登で尾根筋を目指す。

これがなかなかの斜度で、

スパイク長靴の中で、

足がふにゃらふにゃらと遊ぶ。

両手で笹の茎を握りしめて登る。

この辺りから笹は薄くなり、

歩く分には問題ない。

尾根筋に上がると、

目指すピークは目の前だ。

 成長したワラビの中で、

『砂金山』(三等三角点:砂金沢)

そばの木に例の黄色い私製標識があった。

高さがざっと3.5mほどの位置であることから、

積雪期に取り付けられたものと思われる。

 下山も登路の沢を下った。

楽に下って最後は笹薮の平地へ登り返した。

笹原の西には『鬼首山』(641m)が見えている。

すっかり晴れ渡っていい天気だ~

雨に当たった日もあったが、

まあいい4連休、

週末だったねえ!

そしてこれが私にとって、

今年101回目の山登りだった。

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2022.6.12 『歴史村』(592m)  「ようこそ 高松ズリ山へ」

 

 日曜日も夕張に出かけ、

前日の「福住北」同様、

積雪期には登っているものの、

それゆえ三角点標石を確認できていない山を目指した。

 日曜日の朝夕張市福住より、

「石炭の歴史村公園」に入った。

ここには色々な施設の建物が残っているのだが、

全体が休止して利用されていない。

もう放置された感じだ。

 通行止めゲートの前に駐車し、

まずボタ山を目指してスタートした。

ボタ山の風景も好きで、

ぜひ雪のない今の風景を見てみたい。

 ボタ山への一本道を進む。

途中で大型ダンプが一台、

中途半端なところに停まっていたが、

この日は日曜日で休止しているのだろう。

この先ではいまだ露頭炭の採掘作業が続けられているので、

ウィークデーは足を踏み入れられない。

それでこの日曜日を狙ったものだ。

 採掘現場に入って行くと、

重機が数台道路の端に寄せられていた。

そして目の前に驚くべき看板が現れた。

「ようこそ 松山ズリ山へ」。

ええーっ!?

ここはいつでも入っていいの~っ!?

ちなみに「ズリ山」=「ボタ山」だから。

看板をうのみにすると、

「いつでも歓迎」的だが、

まさか重機が動いて、

作業をしている時は無理だろう・・・

 ボタ山の最高標高点に立って風景を眺める。

なかなか良い風景だ。

ボタ山の東側には池もあるが、

水はひどく濁っていた。

 ボタ山の風景を楽しんだ後は、

急斜面を慎重に下った。

そして対面の藪突入。

前夜の雨で乾ききらない笹をかき分けていく。

結構な密度の笹だ。

ところが意外なことに、

藪漕ぎは短い距離で終了し、

荒れた作業道に出た。

これはラッキーだった。

カラマツの伐採のための、

下準備らしい。

その作業道を伝って三角点ピークに近付く。

明瞭なピークを目にして登って行くが、

ピークの間近まで作業道が誘ってくれた。

そして藪に入って三角点標石を探す。

ところがここも前日の「福住北」同様、

笹が幾重にも重なって倒れている。

そんな笹を起こして探してみるが、

どうにも見つからない。

ここもまた次回へ持ち越しだ。

今度はピッケル持参でつつきまわして見つけよう。

とりあえず、四等三角点「歴史村」

 下山は作業道から「冷水林道」にのって下った。

大きく蛇行して遠回りにはなるが、

しっかりして快適な林道だ。

そして日曜日のせいか、

車が通ることもない。

麓まで下ると「歴史村公園」の草地がきれいだ。

この頃になるとようやく日も差して、

緑の美しさを際立たせる。

今では閉鎖されてしまった公園内には、

キャンプ場もあり、

炊事施設やトイレが完備されている。

キャンプ場大盛況の昨今、

管理棟まで備えているのに、

なんとかならないものだろうか?

高台にあるこの辺り、

とにかく風景がいい。

前日の「福住北」も、

緑の山として見えている。

 いくつかの施設を眺めながら歩き駐車地へ。

いやあ、もったいないわぁ・・・

 

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2022.6.11 『福住北』(609m)  雨の中で三角点を求めるも・・・

 

 先週末はHiromiが仕事がらみの土曜と、

母さん孝行の日曜日と決めていたので、

土日とも別行動となった。

以前のHiromiならそんなときでも、

とにかくわずかな時間があれば、

なんとかしてどこかに登ろうとした。

そういうHiromiを見てきたので、

今回も少ない時間を活かしてともに登る提案をした。

しかし却下。

今回の週末は山を離れて行動するとのこと。

かつての山に対するガツガツさが消えた

それを女房に話すと、

「Hiromiさん体調が悪いんじゃないの?」、

と気遣う。

高齢者となった私としては、

少し手抜きができていいかな、

とは思うが。

 土曜日はまた一泊で、

平取方面へ出かけるつもりでいた。

金曜夜の予報で平取辺りが、

終日雨に降られないで済みそうだった。

ところが土曜の朝予報をチェックすると、

驚いたことにどこもここも雨だらけ。

しょうがないので、

雨に濡れるつもりで夕張に出かけた。

そして積雪期に三角点付近に立ってはいるものの、

標石を目にしていない山の一つ、

「福住北」に登ってみることにした。

 土曜の朝家を出て夕張に向かう間、

どんよりとした空から、

いつ雨が降り出すのかと落ち着かない。

しかし何とかもってくれ~

夕張市福住奥の道々「夕張~岩見沢線」脇に駐車。

 夕張が全ての炭鉱で閉山した後、

観光で生き延びようとした名残がここにはある。

「新四国八十八か所地蔵巡り」と、

「新西国三十三か所地蔵巡り」などという看板があり、

地蔵が並んでいた。

しかし今はこれも風前の灯火。

と言うか、その前に立ち入り禁止だし。

ダメなときは何をやってもうまくいかないもの。

 地蔵が並ぶ横から入山した。

ここから上はかつて夕張が炭都として栄し頃、

長屋の炭鉱住宅が段々畑のように、

斜面いっぱいに建ち並んでいた。

今は亡き「高倉健」が主演した、

「幸福の黄色いハンカチ」をご覧いただいた方には、

そこに映し出された炭住(炭鉱住宅)が建ち並ぶ風景を、

思い浮かべていただけるだろう。

そんな斜面も今は若草の萌える海。

それはそれで美しい。

 また、15年ほど前に夕張が桜咲く街として名をはせるべく、

植樹が盛んに行われたことがあった。

しかし桜の新芽を小鳥が皆ついばみ、

枯れ木が続出して放置された。

しかしそんな中でもここには、

危機を乗り切った桜が成長していた。

 夕張のことを持ち出すと、

色々なことが頭に浮かぶ。

スタートして間もなく雨が降り出したので、

雨具を着用した。

 本題だが、斜面の中の作業道を登って行くと、

広い伐採地に出る。

ここは積雪期に何度も登っているので、

地形は頭に入っている。

 広い伐採地の中を登って行くと、

新たなしっかりした林道に出た。

それを利用できる範囲で利用し、

枝の作業道に入った。

作業道は笹に覆われ、

いつしか笹原に吸収された。

そして笹の海をかき分けながら進み、

三角点の位置に辿り着く。

ところがそこには倒れた笹が幾重にも積み重なり、

フワフワしてまるで布団の上のよう。

従って標石をなかなか見つけられない。

いや、見つからなかった。

残念だが降りしきる雨も邪魔だ。

とりあえず三等三角点「福住北」

いずれまた晴天の時に再挑戦だ。

 下山は林道に戻った後、

また伐採地を下った。

その後作業道から目の前に現れたボタ山に登ってみた。

ボタ山は樹木が少なくて眺めがいい。

そのころには雨も小降りとなったので、

よい風景を眺めながら、

いつもの簡単な昼食とした。

そしてまた下り、

駐車地が近くなったころ、

雨足が急に強くなった。

これじゃあ駐車地に着いてもかたずけが大変だ、

と言うことで、

「八十八か所」の地蔵をめぐっ時間をつぶす。

すると雨が小降りとなったので、

大急ぎで戻ってかたずけ、

帰途に着いた。

 

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2022.6.10 『クオベツ山』(506m)  厚真川林道より

 木曜日の夜は夕張まで戻って車中泊。

久しぶりの車中泊だ。

歳とともに運転がひじょうにおっくうになってしまったが、

車中泊も同様で、

やはりおっくうだ。

夜は自分のベッドでゆっくり休みたい。

また、現在夜の酒をやめている。

夕食時に缶ビールを1缶飲むだけにしている。

先日の健康診断で、

中性脂肪が異常値になったので、

とりあえず一旦正常値に下げるまで、

夕食後のウィスキーはやめた。

歳とともに代謝が悪くなり、

悪いものがどんどん溜まって行く。

そうして酒をやめると、

車中泊が益々つまらなく、

おっくうになってしまう。

 金曜の朝4時に目覚めた。

前夜は早朝目覚めるのが嫌で、

車中で眠いのをがまんし、

21時過ぎに寝た。

すると自動的に4時に目が覚めた。

それでも5時近くまではシュラフの中にいた。

この時の外気温が9℃だったので、

起きだすのが、これまたおっくうなのよねえ。

 5時過ぎに移動して、

夕張市滝の上から道々「夕張~厚真線」に入った。

そして夕張川に架かる「滝の上橋」から、

4.2km走った地点で駐車。

ここで道々から林道に変わる。

作業跡で広く整地されている。

 5時50分、「厚真川林道」ゲートをスタート。

ゲートはチェーンで施錠されている。

一昨年この林道を歩いた時は、

奥で災害復旧工事が進められていたため、

工事車両が出入りして落ち着かなかった。

しかし今はそれも終わり、

林道もめったに車が通らないようだ。

 美しい緑の中を歩いて行く。

しばらくは直線的に進むが、

広い林道が大きく蛇行しだすと、

高度が上がって行く。

ところどころで以前はなかった、

復旧工事の跡がうかがえる。

落石の多い垂直の岩壁は、

コンクリートで覆われていた。

そんな光景を眺めながら歩き、

6時50分、「厚真川支線林道」入口。

ここからは普通林道の幅となる。

真新しい砂利が大量に敷き詰められていたが、

そう長くは続かずほんの数百メートルだった。

 この支線林道は景色が良く、

大変気持ちよく歩ける。

時折木々の隙間から北側に、

夕張の『鬼首山』(641m)や、

『仲勃山』(509m)が見えている。

また南側の視界が開けたときには、

日高の『幌尻岳』(2,052m)から、

『戸蔦別岳』(1,959m)~『北戸蔦別岳』(1,912m)、

そして『1967m峰』~『ピパイロ岳』(1,917m)までの稜線が、

青白いシルエットとなって浮かび上がっていた。

まさかこんなところから、

日高山脈のそうそうたる稜線が見えるとは・・・

 林道脇にはここでもワラビの群生地が現れた。

しかもここのワラビは、

まだけっこう若いのが出ている。

であるなら、採らない手はない。

復路で採ることを決めた。

 途中で『クオベツ山』のピークが、

ちょっとだけ見える地点があった。

普通は確認できないだろう。

その後も中性脂肪を消費しながら、

黙々と歩き続ける。

そして周囲の植生が針葉樹に変わると、

目指すピークは近い。

最後は林道からわずか60mほどで、

7時50分、『クオベツ山』(ニ等三角点:九尾別山)

スタートしてちょうど2時間だった。

 

このピークには四季を通じて、

もう何回立っただろう?

しかし周囲が樹木に覆われて視界はほとんど利かない。

 ピークにもワラビが若干あったので、

まずそれを採り、

下山は「厚真川支線林道」をそのまま戻る。

そして登路でチェックしておいた地点でワラビを採って行く。

するとレジ袋にけっこう溜まった。

家に持ち帰るには、

ギリギリの上限か?

これ以上多くなると女房の顔が曇る。

 支線林道から「厚真川林道」へ。

そして最後は藪に入って急斜面を下りショートカット。

9時40分、駐車地。

予想に反して時間がかからなかった。

以前はもっと時間を要したように記憶していたが。

それにしも楽しい林道歩きだった。

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2022.6.9 『北高森』(206m)  穂別を見下ろす高台へ

 木曜の午後はむかわ町穂別市街地まで戻り、

街のすぐ北側の三角点ピークに登った。

昨年も登ったのだが、

曇りで暗いイメージが残っていたので、

もう一度登ってみようと思っていた。

 穂別市街からこの山の麓に向かう途中、

偶然「穂別診療所」の前を通った。

思えばこの診療所には、

4月から精神科医の「香山リカ」さんが、

常勤医として勤務している。

写真では見たことあるが、

実際にはどういった感じの61歳なんだろうね?

 市街地の一番北側に行くと、

一本の林道が東から西に向かって走っている。

これを少し入ると、

作業道の入口があったので、

ここを駐車地としてスタート。

 この山全体が伐採地だが、

もうそこは笹と草が覆い、

一面黄緑の山で美しい。

作業道も草に覆われてよく分からなくなっている。

もうどこでも歩けるからよいのだが、

足元の草の中に枝が散乱しており、

それにつまずいたり、

のっかってよろけたりと落ち着かない。

スパイク長靴でスタートしたことを後悔した。

がっちりした登山靴でなきゃダメだ。

 東西に伸びる尾根上に上がって西に進み、

四等三角点「北高森」

まだ時間があるので、

更に西に向かって進んでみた。

すると尾根は下降を続け、

どうやら西の「下穂別」(三等三角点・290m)、

に向かっているようだった。

 引き返して三角点を挟み、

登路とは逆側の作業道を下った。

すると穂別市街地が丸ごと見渡せるポイントに出た。

コンパクトにまとまった街がきれいだ。

この街は山間部にありながら、

山々とちょうどよい距離にある。

あまり山が迫りくることなく、

いい距離から山々を眺められる。

いい街だねえ。

改めて穂別のよいところを眺めて下山した。

 

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2022.6.9 『乳牛内』(ちうしない・473m)  色々現れるんだから・・・

 今週は火~水曜日の二日間出勤で終わった。

そして木~日曜日と四連休。

来週は月~水曜日の三日間出勤予定だ。

 昨日の朝むかわ町穂別に向かって家を出た。

久しぶりに穂別の山に登りたくなった。

むかわ町穂別を抜けて、

穂別富内地区で「トサノ川」に沿って伸びる広い林道に入る。

そして1kmほど走ると「誠和橋」が現れるので、

右から流れ込むトサノ沢に沿う林道に入る。

そしてゲートの手前の空き地を駐車地とした。

 9時30分、駐車地をスタート。

500mほどでゲートを越えた。

「トサノ林道」はじめは直線的に伸びる。

しかし路面が早速荒れだした。

草付き部分が多くなる。

路面にはタイヤ痕が見られず、

もうずいぶん長く車が入っていないようだ。

そのうち倒木も現れた。

更に左の斜面から、

大小の落石が続く部分も出てきて、

これはもう走行不可能だ。

 歩いていると、

突然ワラビの群生地が現れた。

狭い範囲ではあるが、

なかなか密度が濃い。

ほとんど成長し過ぎのため、

収穫はまた来シーズンだ。

そんなワラビの群生が、

その後も何ヵ所か見られた。

林道は蛇行しながら高度を上げていく。

路面にはエゾシカの死骸、頭蓋骨、角などが、

次々に現れる。

 

そういうものは何も見たくないのよねえ・・・

 大きく蛇行して高度を上げた林道を、

Co.460で離れて藪に入った。

藪は一旦針葉樹林で薄くなったが、

それを越えると笹原だ。

密度はそこそこだが、

背丈が低いので、

たいした抵抗ではない。

 広々とした笹原の中を、

泳ぐように漕いで、

三角点ピークを目の前にしたときだった。

突然目の前に子鹿がうずくまっていた。

一瞬「またかよ!?」

と思った瞬間、

パッと立ち上がったかと思うと、

そのまま逃げていった。

良かったが、

何でまたも子鹿が目の前に現れるんだぁ?

「子鹿物語」は終わったばかりじゃないか。

逃げられるなら、

何故もっと早く、

こちらの鈴の音が聞こえた時点で逃げなかったんだあ?

とにかく私の前には、

なんにも現れないで!

お願いだから、

そっとしておいてちょうだい!

 子鹿との遭遇地点のすぐ奥がピークだ。

11時ちょうど、三等三角点「乳牛内」

ところが標石周りが、

エゾシカのフンでひどいことになっていた。

フンは標石の上にも・・・

きったねえ!

フンは殆ど乾いているからまだいいが、

ウェットだったら、

「ゲェーッ!」だ

 下山は林道に下ったあと、

少し先で樹林に入り、

林道を大きくショートカット。

すると藪がほとんどなく、

楽に下ることができた。

次回また訪れることがあるなら、

逆の登りもこれを使おう。

 途中で昼になったので、

簡単な昼食とした。

そしてまた淡々と歩き、

ゲートから駐車地へ。

約2年ぶりに訪ねてみた三角点だったが、

季節が変わると印象も違う。

緑が美しい時期に再訪してみてよかった。

もう一座へ。

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2022.6.6 『川崎』(170m)  ウルシの海にウド畑

 月曜日に「望来山」から下りると、

車で「ふくろう湖」に架かる「望郷橋」まで戻り、

湖岸に沿って伸びる林道に入った。

そして「当望林道」入口の広い駐車帯に車を停めた。

ここから当望林道と、

北海道電力の送電線作業道を利用して、

「川崎」(四等三角点)を目指す。

この山には昨夏暑い日に登った。

地形図では送電線を支える鉄塔の、

真下に三角点があることになっているが、

前回は36℃という猛暑の中登り、

登るだけでヘロヘロ。

とても笹の中の三角点を探す余裕はなく、

ちょっと当たってみてすぐに下山した。

それで今回はきっちり探してみることにした。

 林道ゲートは施錠されていない。

それをくぐって林道内に入る。

これまで見てきた林道同様、

ここも緑が美しい季節だ。

風も乾いて爽やかで、

実に気持ち良い歩行を楽しめる。

この林道は他の三角点を求めるのに、

何度か歩いたことがあるが、

秋には紅葉が美しい。

 歩き始めて間もなく、

「望郷橋」を遠望できるところがある。

しかし笹が深いので、

ほんのわずかな部分が見えるだけだ。

そして更にしばらく歩くと分岐となるが、

これは直進する。

昨秋この分岐を右に入り、

はるか先の「大地」(四等三角点)まで歩いたことを思い出す。

林道の両脇にはウルシがいっぱいだ。

 分岐から少し行くと、

正面に天を衝くように林立する、

針葉樹林が目に入る。

目指す「川崎」はその樹林の上に位置するのだが、

ここで藪に入ることはせず、

更に林道を先へと進む。

林道は一旦高度を下げるが、

再び上昇しだすとカーブを描き、

前方の上空を走る送電線が見えてくる。

それをほぼ真下まで歩くと、

右手にピンテが見える。

これは北海道電力が付けたテープで、

送電線作業道への入口を示している。

それを入ると沢形地形へと下って行く。

すると底には広い水たまりができていた。

それを横目に見て沢地形を進む。

辺りが黄緑一色だ。

そして下ってきた斜面とは逆側を登り返す。

急斜面に踏み跡のような作業道が続く。

斜度があるのでなかなか登れない。

長靴なんかで来なくてよかった、

と感ずる急斜面だ。

足下にはウルシが増えだすので、

転ばないよう注意する。

 やがて前方に送電線の鉄塔が見えてくる。

するとピークはすぐで、

広々とした風景の中に飛び出す。

特に送電線が伸びる北方面の景色がいい。

しばし風景を眺めたあと、

三角点標石を探した。

するとそれは鉄塔の真下の、

短く刈られた笹の中に、

うずくまるように突き出ていた。

四等三角点「川崎」

ようやく対面だ。

 下山は目の前の笹薮をひと漕ぎして、

針葉樹林に入った。

作業道の斜度を考慮し、

針葉樹林を下ってショートカットすることにした。

ところが笹を抜けると、

そこから先は一面ウルシの海だった。

そして足元は倒木や枯れ枝が、

密生するウルシの葉に隠されていて、

ひじょうに不安定だ。

ここで転んだなら大変なことになる。

昨夏はここで枯れ枝に足を取られて転倒した。

もうウルシが悪さをする時期は過ぎていたが、

運悪く木の切り株にろっ骨を強打した。

転ばぬようゆっくりゆっくり下った。

ようやく林道に下って「ホッ・・・」。

この危うい下降でも随分ウドを目にした。

また一つウド畑発見だ。

来シーズンはどこでウドを収穫しようか、

ぜいたくな悩みだ。

 天気の良い林道をてくてく下り、

「当望林道」ゲートを抜けて駐車地へ。

気になっていた三角点標石二つを目にできた、

満足の山行だった。

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2022.6.6 『望来山』(もうらいやま・327m)  雪が融けて三角点確認へ

 昨日はこれまでに三角点辺りには立ったものの、

標石を確認していない二座に登ってみることにした。

一座目は「望来山」。

積雪期にしか登ったことがないので、

雪の下の三角点標石を目にしていない。

 当別町青山から道々11号線を、

石狩市厚田区に向かって走ると、

ちょうど峠のピークを越えた辺りに広い駐車帯がある。

その少し青山寄りに林道の入口がある。

ここに駐車して林道に入った。

以前は閉められていたゲートが開放されていた。

「開放」とは言っても既に廃道の林道で、

走行する車もなさそうだ。

タイヤ痕が残っていたのは、

入口から少しの間だけだった。

その間に下の道々を走る車の爆音が響き渡った。

どうやら一台の車が前述の広い駐車帯と、

青山との間を猛スピードで、

行ったり来たりしているようだ。

カーブが多いのでそれを楽しんでいるのか?

対向車にとって危険極まりないので、

警察に通報しようと思ったが、

圏外でかなわなかった。

わけのわからない輩がいるものだ。

 草付きの林道を歩きながら、

周囲の藪の状態を確認して行く。

笹の丈がけっこうあるので、

この林道が上部まで誘ってくれることを願った。

 いつ消失するか心配だった林道は、

美しい緑の風景を保ったまま、

上部へと続いてくれた。

すると三角点はもうすぐそばだ。

わずかな藪漕ぎで到達できそうで助かった。

しかし藪に入ってみると、

距離は短いものの、

結構な密度に加え、

ツル科の植物が縦横にツルを伸ばして行く手を阻む。

藪できゅうくつな中、

ザックからハサミを取り出した。

そしてツルを切断しながら進む。

そんな中で突然ウドの群生が現れた。

「またここも大量のウド畑だぁ」、

と思った瞬間、目の前に標石が現れた。

三等三角点「望来山」

標石周りは笹がきれいに刈りはらわれていた。

笹の背が高いので、

周囲の風景は見渡せない。

 林道に戻って下るが、

地形図上では逆側へまだまだ伸びていく林道を、

今度は奥へと歩いてみたい。

この冬この林道が続く尾根を、

「別狩山」近くまで歩いたことを思い出す。

 この林道沿いもいいフキが生えている。

そんな光景を眺めながら駐車地に下った。

さてもう一座へ。

陽射しはまぶしいが気温が低くて快適だ。

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2022.6.5 『熊狩山』(144m)~『古潭沢』(179m)~『望来奥』(203m)  一本の林道で3つの三角点へ

 昨日は石狩市厚田区で、

片道7kmの林道を歩き、

3つの三角点ピークを踏む計画を立てた。

 朝Hiromiの車を我が家に置いて出発。

厚田区望来で農道に入り、

「望来ダム」手前のゲート近くに駐車。

ここがこの後歩く「古潭越林道」の入口だ。

この入口にゲートは設けられておらず、

常に開放されている。

しかし我々は歩きながら、

周囲の風景を眺めたいので、

あえて入口に駐車して歩く。

 同林道は昨年の晩秋に単独で歩いているが、

車が通ることはなかった。

しかし今回は山菜シーズンであるため、

何台かは入っているだろう。

 8時50分、「古潭越林道」入口をスタート。

この林道はこの日の2日前に、

逆側の道々11号線から入り、

「湯ノ沢」(ニ等三角点)を往復している。

つまり今回の入口から入り、

そのままどこまでも歩くと、

道々11号線に至るというわけだ。

 林道は舗装されている。

どうしてこんな山の中で、

しかもろくに車も通らないようなところを舗装したのか?

理解のしようがない。

しかし歩くのは快適で、

Hiromiなんかまたガシガシ歩く。

こちらは心拍数が上がり、

呼吸するのが大変だ。

それでも青空と緑の中を歩くのは、

大変気持ちがいい。

 スタートして4kmほどで、

最初の三角点ピークである「熊狩山」基部に達した。

ところが取り付く笹薮の根元には、

ウルシがびっしり生えている。

それを見たHiromiは、

「私ここで待ってるから」と言う。

Hiromiは近年植物の毒に強く反応するようになり、

かぶれがひどくなる。

躊躇するのも無理はない。

それで私一人で藪に突入。

距離は短いがそこそこの藪をかき分けて、

9時45分、四等三角点「熊狩山」(くまがりやま)

 すぐ林道に戻って先へ進む。

この後500mほどで林道分岐となり、

舗装林道を離れて普通林道に入った。

ゲートがあるものの、

随分古くから開放されたままらしい。

この林道脇にはいいフキがびっしり生えている。

まだこの時期にはそういうものに目が捉えられ、

思わずフキ採りをしたくなる。

 「熊狩山」基部から2kmほど歩くと、

次の「古潭沢」基部に達した。

そしてまた藪に入るが、

今度はHiromiも意を決して突入。

また短い藪漕ぎで、

10時20分、三等三角点「古潭沢」

再び林道へ。

 ここまでは前回単独で来ていたが、

この先は私も未知だ。

またうまそうなフキを眺めながら歩く。

そして500mほどで分岐となるが、

ここは残念ながら笹が被った、

ひじょうに心細い方に入らなければならない。

ダニの心配があるので、

私が先を行く。

笹は被ったり開けたりだが、

200mも進まないうちに、

藪に入って左手の尾根に取り付いた。

どうせどちらも笹被りなら、

尾根筋を登って行く。

笹をかき分けながら、

忠実に尾根筋を詰めて行くと、

明らかにピークであろうと言うところに出た。

周囲は樹木とブッシュで、

まるで視界が利かない。

そんな中で三角点標石を探すが、

どうしても見つからない。

ここもウルシがいっぱいで、

Hiromiはもうとっくに三角点なぞどうでもよく、

「おうち帰りたいモード」

けっこう笹や枯れ葉が積もっているので、

地面からわずかしか出ていない標石なら、

探すのが困難だ。

それにしてもHiromiの様子を見ていると、

こちらも落ち着かないので、

早々にあきらめて下山することにした。

しかしまあ、一応、

11時10分、四等三角点「望来奥」

 下山は尾根筋を戻らず、

最短距離を選んで荒れた林道に下った。

そして林道の状態が、

ましなところまで戻って昼食とした。

その後途中でフキを少々収穫した。

この日の反省会をする、

後輩の店への土産分だ。

 少々のフキをザックに入れ、

また長い林道を歩く。

しかし空はどこまでも青く、

美しい緑は延々と続く。

好天の割には風が冷たくて気持ちがよい。

そして復路もまたHiromiは元気いっぱいで、

登り返し部分の速いこと!

 13時15分、駐車地。

ゆっくりかたずけ帰宅して、

フキを土産に後輩の店で反省会!

 

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2022.6.4 『雨霧山』(あまぎりやま・509m)  新緑の中の長い林道歩き

 この週末は久しぶりに土日とも、

Hiromiとの山行となるが、

Hiromiの体調がこのところすぐれず、

近場で日帰り山行を繰り返すこととした。

Hiromiは体に少々面倒なことを抱えているが、

今はそれとは別に、

ひどい肩痛を患って辛い日々が続いている。

だからザックを背負うのもおろすのも、

悶絶しそうになる。

そんな状態でも以前は、

とにかく山へ山へ!

と突進していたが、

今はそういう気負いも落ち着いている。

 昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

栗山町東山地区の、

「雨霧林道」入口に向かった。

Hiromiの住まいから同所まで30分もかからない。

そして林道入口のすぐ手前に駐車。

 8時40分、駐車地をスタートし、

すぐエゾシカの防護柵ゲートを越えた。

そこには林道ゲートもあるのだが、

いつも施錠されているのに、

この朝は開放されていた。

「おかしいな」と思ったが、

すぐに車が停まっており、

どなたかが作業をされているようだった。

 「雨霧林道」はここから入ると、

夕張市南清水沢まで行ける。

そして南清水沢もゲートで閉ざされている。

 間もなく現れる「東山川」に架かる、

「泊橋」(とまりはし)を渡って奥へと進む。

もう何度も歩いてきた「雨霧林道」だが、

この時期に歩くのは初めてだ。

すると周りの緑がきれいでねえ!

とにかく緑、緑、緑!

それに気温が13度程度と低いため、

実に爽やかな感覚で歩ける。

Hiromiの足が速いので、

この日も着いて行くのが大変だ。

 美しい緑を楽しみながら歩いていると、

突然前方の路上にエゾシカの死骸だ。

肉は小動物に食べつくされ、

毛皮と骨だけが残されている。

こういうのって見たくないんだよねえ。

そんな死骸がこの後にもまた現れて、

それを見ないように過ぎるのが大変だ。

ああ気持ちワル~

そんな死骸をHiromiは写真に収めている。

心臓が強いのか、鈍いのか・・・

 林道は蛇行しながら徐々に高度を上げていく。

そして『雨霧山』から伸びる西尾根を乗越し、

一旦北側を大きく回る。

ここで高度が400を超えていくので、

樹木の葉が落ちた季節は、

わりと見晴らしがよくなる。

右前方に目指す『雨霧山』のピークが見えてくると、

「雨霧林道」は最高標高点を迎え、

その後は夕張へと下って行く。

この峠に分岐があり、

右手の「雨霧支線林道」に入る。

支線林道が向きを変えると、

前方に『雨霧山』が見え、

一直線に進んで頂上基部に達する。

あとは尾根に取り付いて、

薄い藪を登って行くと、

10時30分、『雨霧山』(ニ等三角点:鬼奥峠)

ここまで6.4km。

ここは夕張市街地から見ると、

『鬼首山』(641m)の奥に当たるため「鬼奥」。

そして「雨霧林道」が最高標高となるため「峠」。

合わせて「鬼奥峠」としたのだろうと、

勝手に推察している。

 下山はここで林道に戻らず、

『雨霧山』から西に伸びる尾根を下る。

蛇行する林道をショートカットするためだ。

尾根上の藪は薄い。

笹から針葉樹林に入ると、

まるで登山道を歩くように快適だ。

今回はこの西尾根の途中で、

伐採準備に入ったと思われる地形に出た。

機械が入って邪魔になる木々を、

あらかじめ整理したのだろう。

270で林道に下り、

あとは登路で歩いた林道を戻って行く。

 時折日が射すものの、

気温の低い状態が続くので、

あくまでも快適な歩行ができる。

そして登路では全く気付かなかったが、

突然林道脇に小さな鳥居が現れた。

林業関係者が安全祈願のため、

切り倒した木で作ったように見える。

今回は登り始めから頂上近くまでの、

大変広い範囲で伐採準備が進められた様子を目にした。

近いうちに大掛かりな伐採が入りそうだ。

それはそれでその後の風景が楽しみになる。

 11時55分、駐車地。

後かたずけも痛む肩を抱えたHiromiは時間がかかる。

それを見てちょっとでも「遅い」、

と言おうものなら、

「なにっ!! 肩が痛くてできないんだっちゅうの!」

こわっ・・・

 

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