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2022.6.4 『雨霧山』(あまぎりやま・509m)  新緑の中の長い林道歩き

 この週末は久しぶりに土日とも、

Hiromiとの山行となるが、

Hiromiの体調がこのところすぐれず、

近場で日帰り山行を繰り返すこととした。

Hiromiは体に少々面倒なことを抱えているが、

今はそれとは別に、

ひどい肩痛を患って辛い日々が続いている。

だからザックを背負うのもおろすのも、

悶絶しそうになる。

そんな状態でも以前は、

とにかく山へ山へ!

と突進していたが、

今はそういう気負いも落ち着いている。

 昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

栗山町東山地区の、

「雨霧林道」入口に向かった。

Hiromiの住まいから同所まで30分もかからない。

そして林道入口のすぐ手前に駐車。

 8時40分、駐車地をスタートし、

すぐエゾシカの防護柵ゲートを越えた。

そこには林道ゲートもあるのだが、

いつも施錠されているのに、

この朝は開放されていた。

「おかしいな」と思ったが、

すぐに車が停まっており、

どなたかが作業をされているようだった。

 「雨霧林道」はここから入ると、

夕張市南清水沢まで行ける。

そして南清水沢もゲートで閉ざされている。

 間もなく現れる「東山川」に架かる、

「泊橋」(とまりはし)を渡って奥へと進む。

もう何度も歩いてきた「雨霧林道」だが、

この時期に歩くのは初めてだ。

すると周りの緑がきれいでねえ!

とにかく緑、緑、緑!

それに気温が13度程度と低いため、

実に爽やかな感覚で歩ける。

Hiromiの足が速いので、

この日も着いて行くのが大変だ。

 美しい緑を楽しみながら歩いていると、

突然前方の路上にエゾシカの死骸だ。

肉は小動物に食べつくされ、

毛皮と骨だけが残されている。

こういうのって見たくないんだよねえ。

そんな死骸がこの後にもまた現れて、

それを見ないように過ぎるのが大変だ。

ああ気持ちワル~

そんな死骸をHiromiは写真に収めている。

心臓が強いのか、鈍いのか・・・

 林道は蛇行しながら徐々に高度を上げていく。

そして『雨霧山』から伸びる西尾根を乗越し、

一旦北側を大きく回る。

ここで高度が400を超えていくので、

樹木の葉が落ちた季節は、

わりと見晴らしがよくなる。

右前方に目指す『雨霧山』のピークが見えてくると、

「雨霧林道」は最高標高点を迎え、

その後は夕張へと下って行く。

この峠に分岐があり、

右手の「雨霧支線林道」に入る。

支線林道が向きを変えると、

前方に『雨霧山』が見え、

一直線に進んで頂上基部に達する。

あとは尾根に取り付いて、

薄い藪を登って行くと、

10時30分、『雨霧山』(ニ等三角点:鬼奥峠)

ここまで6.4km。

ここは夕張市街地から見ると、

『鬼首山』(641m)の奥に当たるため「鬼奥」。

そして「雨霧林道」が最高標高となるため「峠」。

合わせて「鬼奥峠」としたのだろうと、

勝手に推察している。

 下山はここで林道に戻らず、

『雨霧山』から西に伸びる尾根を下る。

蛇行する林道をショートカットするためだ。

尾根上の藪は薄い。

笹から針葉樹林に入ると、

まるで登山道を歩くように快適だ。

今回はこの西尾根の途中で、

伐採準備に入ったと思われる地形に出た。

機械が入って邪魔になる木々を、

あらかじめ整理したのだろう。

270で林道に下り、

あとは登路で歩いた林道を戻って行く。

 時折日が射すものの、

気温の低い状態が続くので、

あくまでも快適な歩行ができる。

そして登路では全く気付かなかったが、

突然林道脇に小さな鳥居が現れた。

林業関係者が安全祈願のため、

切り倒した木で作ったように見える。

今回は登り始めから頂上近くまでの、

大変広い範囲で伐採準備が進められた様子を目にした。

近いうちに大掛かりな伐採が入りそうだ。

それはそれでその後の風景が楽しみになる。

 11時55分、駐車地。

後かたずけも痛む肩を抱えたHiromiは時間がかかる。

それを見てちょっとでも「遅い」、

と言おうものなら、

「なにっ!! 肩が痛くてできないんだっちゅうの!」

こわっ・・・

 

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