goo

2022.6.6 『川崎』(170m)  ウルシの海にウド畑

 月曜日に「望来山」から下りると、

車で「ふくろう湖」に架かる「望郷橋」まで戻り、

湖岸に沿って伸びる林道に入った。

そして「当望林道」入口の広い駐車帯に車を停めた。

ここから当望林道と、

北海道電力の送電線作業道を利用して、

「川崎」(四等三角点)を目指す。

この山には昨夏暑い日に登った。

地形図では送電線を支える鉄塔の、

真下に三角点があることになっているが、

前回は36℃という猛暑の中登り、

登るだけでヘロヘロ。

とても笹の中の三角点を探す余裕はなく、

ちょっと当たってみてすぐに下山した。

それで今回はきっちり探してみることにした。

 林道ゲートは施錠されていない。

それをくぐって林道内に入る。

これまで見てきた林道同様、

ここも緑が美しい季節だ。

風も乾いて爽やかで、

実に気持ち良い歩行を楽しめる。

この林道は他の三角点を求めるのに、

何度か歩いたことがあるが、

秋には紅葉が美しい。

 歩き始めて間もなく、

「望郷橋」を遠望できるところがある。

しかし笹が深いので、

ほんのわずかな部分が見えるだけだ。

そして更にしばらく歩くと分岐となるが、

これは直進する。

昨秋この分岐を右に入り、

はるか先の「大地」(四等三角点)まで歩いたことを思い出す。

林道の両脇にはウルシがいっぱいだ。

 分岐から少し行くと、

正面に天を衝くように林立する、

針葉樹林が目に入る。

目指す「川崎」はその樹林の上に位置するのだが、

ここで藪に入ることはせず、

更に林道を先へと進む。

林道は一旦高度を下げるが、

再び上昇しだすとカーブを描き、

前方の上空を走る送電線が見えてくる。

それをほぼ真下まで歩くと、

右手にピンテが見える。

これは北海道電力が付けたテープで、

送電線作業道への入口を示している。

それを入ると沢形地形へと下って行く。

すると底には広い水たまりができていた。

それを横目に見て沢地形を進む。

辺りが黄緑一色だ。

そして下ってきた斜面とは逆側を登り返す。

急斜面に踏み跡のような作業道が続く。

斜度があるのでなかなか登れない。

長靴なんかで来なくてよかった、

と感ずる急斜面だ。

足下にはウルシが増えだすので、

転ばないよう注意する。

 やがて前方に送電線の鉄塔が見えてくる。

するとピークはすぐで、

広々とした風景の中に飛び出す。

特に送電線が伸びる北方面の景色がいい。

しばし風景を眺めたあと、

三角点標石を探した。

するとそれは鉄塔の真下の、

短く刈られた笹の中に、

うずくまるように突き出ていた。

四等三角点「川崎」

ようやく対面だ。

 下山は目の前の笹薮をひと漕ぎして、

針葉樹林に入った。

作業道の斜度を考慮し、

針葉樹林を下ってショートカットすることにした。

ところが笹を抜けると、

そこから先は一面ウルシの海だった。

そして足元は倒木や枯れ枝が、

密生するウルシの葉に隠されていて、

ひじょうに不安定だ。

ここで転んだなら大変なことになる。

昨夏はここで枯れ枝に足を取られて転倒した。

もうウルシが悪さをする時期は過ぎていたが、

運悪く木の切り株にろっ骨を強打した。

転ばぬようゆっくりゆっくり下った。

ようやく林道に下って「ホッ・・・」。

この危うい下降でも随分ウドを目にした。

また一つウド畑発見だ。

来シーズンはどこでウドを収穫しようか、

ぜいたくな悩みだ。

 天気の良い林道をてくてく下り、

「当望林道」ゲートを抜けて駐車地へ。

気になっていた三角点標石二つを目にできた、

満足の山行だった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする