北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.6.11 『福住北』(609m) 雨の中で三角点を求めるも・・・
先週末はHiromiが仕事がらみの土曜と、
母さん孝行の日曜日と決めていたので、
土日とも別行動となった。
以前のHiromiならそんなときでも、
とにかくわずかな時間があれば、
なんとかしてどこかに登ろうとした。
そういうHiromiを見てきたので、
今回も少ない時間を活かしてともに登る提案をした。
しかし却下。
今回の週末は山を離れて行動するとのこと。
かつての山に対するガツガツさが消えた。
それを女房に話すと、
「Hiromiさん体調が悪いんじゃないの?」、
と気遣う。
高齢者となった私としては、
少し手抜きができていいかな、
とは思うが。
土曜日はまた一泊で、
平取方面へ出かけるつもりでいた。
金曜夜の予報で平取辺りが、
終日雨に降られないで済みそうだった。
ところが土曜の朝予報をチェックすると、
驚いたことにどこもここも雨だらけ。
しょうがないので、
雨に濡れるつもりで夕張に出かけた。
そして積雪期に三角点付近に立ってはいるものの、
標石を目にしていない山の一つ、
「福住北」に登ってみることにした。
土曜の朝家を出て夕張に向かう間、
どんよりとした空から、
いつ雨が降り出すのかと落ち着かない。
しかし何とかもってくれ~
夕張市福住奥の道々「夕張~岩見沢線」脇に駐車。
夕張が全ての炭鉱で閉山した後、
観光で生き延びようとした名残がここにはある。
「新四国八十八か所地蔵巡り」と、
「新西国三十三か所地蔵巡り」などという看板があり、
地蔵が並んでいた。
しかし今はこれも風前の灯火。
と言うか、その前に立ち入り禁止だし。
ダメなときは何をやってもうまくいかないもの。
地蔵が並ぶ横から入山した。
ここから上はかつて夕張が炭都として栄し頃、
長屋の炭鉱住宅が段々畑のように、
斜面いっぱいに建ち並んでいた。
今は亡き「高倉健」が主演した、
「幸福の黄色いハンカチ」をご覧いただいた方には、
そこに映し出された炭住(炭鉱住宅)が建ち並ぶ風景を、
思い浮かべていただけるだろう。
そんな斜面も今は若草の萌える海。
それはそれで美しい。
また、15年ほど前に夕張が桜咲く街として名をはせるべく、
植樹が盛んに行われたことがあった。
しかし桜の新芽を小鳥が皆ついばみ、
枯れ木が続出して放置された。
しかしそんな中でもここには、
危機を乗り切った桜が成長していた。
夕張のことを持ち出すと、
色々なことが頭に浮かぶ。
スタートして間もなく雨が降り出したので、
雨具を着用した。
本題だが、斜面の中の作業道を登って行くと、
広い伐採地に出る。
ここは積雪期に何度も登っているので、
地形は頭に入っている。
広い伐採地の中を登って行くと、
新たなしっかりした林道に出た。
それを利用できる範囲で利用し、
枝の作業道に入った。
作業道は笹に覆われ、
いつしか笹原に吸収された。
そして笹の海をかき分けながら進み、
三角点の位置に辿り着く。
ところがそこには倒れた笹が幾重にも積み重なり、
フワフワしてまるで布団の上のよう。
従って標石をなかなか見つけられない。
いや、見つからなかった。
残念だが降りしきる雨も邪魔だ。
とりあえず三等三角点「福住北」。
いずれまた晴天の時に再挑戦だ。
下山は林道に戻った後、
また伐採地を下った。
その後作業道から目の前に現れたボタ山に登ってみた。
ボタ山は樹木が少なくて眺めがいい。
そのころには雨も小降りとなったので、
よい風景を眺めながら、
いつもの簡単な昼食とした。
そしてまた下り、
駐車地が近くなったころ、
雨足が急に強くなった。
これじゃあ駐車地に着いてもかたずけが大変だ、
と言うことで、
「八十八か所」の地蔵をめぐっ時間をつぶす。
すると雨が小降りとなったので、
大急ぎで戻ってかたずけ、
帰途に着いた。