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2024.10.12 『美唄山』(ビバイヤマ・987m)  6年ぶりの静かな峰へ!

 

 先月後輩のY澤から連絡があり、

美唄市の「美唄ダム」と、

芦別市の「三段の滝」を結ぶ、

道々135号線が開通したと言う。

この工事には37年と言う、

実に長い年月を費やしたらしい。

道々135号線の開通で、

『美唄山』の登山口まで車が入れるようになった。

それで久しぶりに登ってみることにした。



 『美唄山』に登るのは、

今回が10度目になろうか?

同行のHiromiも5度目になる。

ただ、最後に登ってから6年が経過している。

 私がこの山に初めて登ったのは、

20数年前のことになる。

その当時は「美唄ダム」から、

どろんこの林道を走って登山口まで車を入れたものだ。

そんな『美唄山』には、

20年前に通勤途中で転倒して骨折後、

登山をやめてしまった女房も、

一緒に登ったことがあった。

その後「美唄ダム」から先は広々とした、

立派な舗装道路ができ、

登山口近くまでそれが出来上がったので、

MTBを利用したり、

ダムから登山口までの約5kmを、

徒歩で行き来して登ってきた。

しかし近年はダムから先への、

立ち入り自体が禁止されてしまったため、

ただただ道々の開通を待つこととなった。

 10月の三連休は三日間とも天候が安定していた。

その初日の朝Hiromiを迎えに行き、

高速自動車道を利用して美唄に向かった。

そして美唄インターで高速道を出て道々へ。

「美唄ダム」までの道は、

これまで舗装はされているものの、

狭くて路面も荒れていた。

しかし今回走ってみると、

全てが拡幅されて実に立派な車道となっていた。

そんな新しい道々を走ると、

すぐに登山口へ!

 登山口には10台ほど駐車できそうだ。

道々の開通で登山者が押し掛けるのではないか、

と心配して出かけたが、

登山口に他の車はなかった。

そして7時30分、なつかしい林道を歩き出した。

このルートは林道を歩き、

渡渉地点から古い作業道に入る。

その作業道奥でようやく登山道となる。

 期待した紅葉はいまだ深まらず、

ちょっと残念な気持ちで歩く。

林道の路面は雑草に覆われて、

ずいぶん荒れたものだ。

途中までむりやり入り込んだ、

クロカン四駆のものと思われるタイヤ痕が残っていたものの、

長くは続かなかった。

 8時10分、2.4kmの林道を歩いて渡渉地点へ。

そこを流れる「下股沢」の水量は少なく、

渡渉は容易だ。

またこの沢の蛇行と枝沢の合流で、

3度の渡渉を繰り返すことになる。

そしてその後は沢を離れ、

自動的に古い作業道に入って行く。

この作業道の荒れ方を心配していた。

かつては古い作業道として、

歩くことには何の支障もなかったが、

今は笹がかぶって鬱陶しい部分がかなり出てきている。

そんな中では先を行くHiromiの姿が、

スッポリ隠れて見えなくなる。

ただ、思ったほど笹が濡れていなかったことが救いだ。

 笹が鬱陶しい作業道跡を1.4km歩くと、

8時40分、ようやく本来の登山道入り口となる。

そしてここから標高差200mの急登が始まる。

斜度がきついため、

両手をついて登る場面も!

また、登山道と言うより踏み跡程度と言った方が適格で、

ひじょうにわかりづらい箇所もある。

要はどこでもいいから、

急登に耐えて登りきってしまえばいいのだが、

踏み跡を外れると足もとが不安定で、

なかなか先には進めない。

 急登に耐えて登りきると、

高度が800mを超えている。

そして目指す峰が視認できる。

ただ、また辛いアップダウンが待ち受ける。

一旦30mほど下って、

今度は130mほどを登り返す。

これが急で足もとツルツル!

おまけに頑強な笹の中にあり、

視界が全く効かない。

前を行くHiromiの姿が全然見えない。

辛い急登に耐えて登りきると、

前峰のピークとなる。

昔ここに標識が立っていたと思うのだが・・・

 東向きの進路を北に変え、

笹のトンネルを抜けると、

前方に目指すピークと、

そこまでの稜線が目に飛び込んでくる。

何ともいい眺めだ。

そんな稜線を進んで行くと、

背後に雄大な風景が広がって行く。

そして登るほどに左右の風景も広がる。

風景を楽しみながら歩き、

10時05分、『美唄山』(一等三角点:美唄山=ビバイサン)。

北から東にかけて大雪山、十勝連峰、夕張山地の山並みが広がり、

西には樺戸山地や増毛山地の風景が広がるが、

この日は西側がガスに包まれて見えなかった。

 雄大な風景を眺めながら、

早い昼食として下山を開始。

下山早々南の風景に吸い込まれていく感覚だ。

稜線から前峰へ。

そして深い笹の中で思い出した。

Hiromiが生まれて初めて山菜採りをし、

自宅に持ち帰った山菜を、

これまた初めて処理して食べたのが、

この下りで採ったタケノコだった。

もう10年近く前のことだ。

 急な下りは慎重に!

その後はただ淡々と歩いて、

12時25分、駐車地へ。

駐車地に戻っても他の車はなかった。

結局この日は我々だけだった。

まだ静かな山を楽しめたことに感謝!

ただ、登山道のある山で藪漕ぎはちょっと・・・

まあ、人がいなくて楽しかったけどねえ!

 

 

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