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2022.6.23 『道有林』(163m)  ここにも残る地震の爪跡

 

 木曜日の「安平道」から下山後、

移動して「瑞穂ダム」の奥へと向かった。

移動距離はほんの数キロだ。

ダム湖のすぐ脇に、

積雪期には登ってみたが、

積雪期故三角点を確認できなかったピークがそこにある。

 ダム湖の広い湖岸林道を走って行くと、

「水明橋」を渡ったところ、

右手に林道入口がある。

この入口付近に駐車して、

徒歩で林道に入った。

すると「水明橋」の向こうに、

北海道電力の送電線を支える鉄塔が見える。

その鉄塔の基部ギリギリまでが崩壊している。

約4年前の「胆振東部地震」による斜面の崩壊だ。

よくそこで止まったものだ。

しかし、もう一度同じ規模の地震が起きたら、

鉄塔ごと崩れ去るだろう。

 林道を入って行くと、

まもな工事箇所に出合った。

「たねをまいています」って、

いったい何の種をまくのだろう?

この日は雨予報だったせいか、

工事は休止して誰もいなかった。

 この辺りも地震で崩壊した斜面の景色が広がる。

そんな風景を眺めながら、

左手の斜面に取り付いた。

それを登って行くと三角点ピークに至る。

 背の低い笹の中を登って行く。

すると背後に崩壊した斜面の風景が広がる。

崩壊地の風景は、

この辺りで随分見てきたが、

ここも土色と緑のコントラストが美しい。

大きい声では言えないが、

実にいい風景だ。

 風景を楽しんでピークへ。

一旦ピークを通り過ぎて東側に出てみる。

するとそこからは今年二度登った、

「支安平奥」(三等三角点・364m)が見えていた。

それを確認し、戻って三角点の標石を探す。

しかしなかなか見つからない。

ピークを中心にグルグル探しまわる。

そしてようやく見つけた。

なかなか見つからなかったわけだ。

苔むして地面の笹や雑草と同化していた。

四等三角点「道有林」

せっかくだから、

標石を覆うコケはそのままにしてきた。

 下山は登路の尾根の隣りの、

崩壊斜面を下った。

ここでも迫力ある風景が見られる。

土が露出した斜面を登下降するとわかるが、

この辺りはどこもここも崩れやすく、

登るとなればグサグサ崩れて大変だ。

それだもの大地震で皆崩れ去ってしまったわけだ。

 林道に下ってみると、

登山靴が斜面の泥でひどいことになっていた。

そこで駐車地を通り過ぎ、

湖まで下って靴を洗った。

すると対岸にも崩壊による倒木が、

折り重なっているのが見えた。

これはかたずけられるのか?

 この日の二座は大変有意義な山行であった。

今度はまた別の崩壊地を見に行ってみよう。

 

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