民謡で大切な心構えを考える

１０７名の皆さまおはようございます。　今朝は心構えについて考えてみます。

いきなりおかしな自分の哲学を書きますが笑わないでくださいませね。

良い民謡人になるために大切だと思うのは、心構えだと考えます。　どんなに

唄や楽器のテクニックを身につけていても、不思議なことに心構えの良くない

人だと音色に表れてしまいます。



私は最近三味線の優勝者などの映像をインターネットで観ております。　すごい

テクニックでありますし決してマネなどできません！！　マネをしようなどとも

全く思いません。　でもなぜだか心を打つものを感じられないのです。

ただテクニックや早さに驚くだけなんです。　その弾き手さんの人生や考え方が

あまり聞こえてこないというか・・　競技に勝つことだけを考えているせいなの

か・・　こういうことを言うと反論もあると思うのですが、どちらかといいます

と自慢をしているようにも聞こえてならないのであります。



私は、私だけの独特な考え方ではありますが、最も人の心を動かすものは、弾く

人の心をいかに音色で表現するかだと信じております。　ということは、おごる

気持ちがあってはなりませんし、自らが人の見本になるような人間を目指すこと

であると考えております。　その為には、辛いことをくぐり抜けることにより

辛い立場の人達の心が少しでも理解できるような器を自らに身につけることが

重要であります。



それと、上下関係で人を観るようでは駄目です。　私は独学ですので、私には

上も下もございません。　上の人も下の人も皆同じ人間なのです。　上の人に

は頭を下げ、下の人には大きな顔をしてる人は良い民謡人にはなれないと考え

ております。　私の大好きな本（お金をもっと使おう）にこんなことが書かれて

いました。


お金のことを学びたければ、年収５億円の人と、年収５円の人から学びなさい

　それは、どちらも極限の人達であります。　５億の方は、お金

を多く持ちすぎて苦労してる人、もう片方は少なすぎて苦労している人です。

つまり、その間で生きている人から学ぶものは少ないということになるのです。

こういうとまた批判されるかもしれませんが、この間池袋駅を歩いていた時に

何人ものホームレスの方達が横たわっておりました。



私は、その人達のことを尊敬の眼差しで見てたんです。　心の中で、「尊敬

致します、世の中に負けないでくださいませ！　僕にはマネなどできません」

って・・　本の中で言えば、彼らは学ぶべき修行僧そのものなのであります。

私のお客様の中で若いイケイケの青年が言ってたことがありました。

「ゆうじくん僕ねー　広島の浮浪者にねー　腹がへっとるじゃろーなー思うて

サイフにあった金であんぱんいっぱいいっぱい買い込んでねー　浮浪者に

配ったことあったんよー　そしたら　皆喜んで食うてくれたわー」



その話が実話かどうかは定かではありません。　がしかし、この若い青年は

自分にはない何かすごい心を持っていることには変りなく、私は心の中で尊敬

致しました。　例え作った話だとしても、そういう発想が浮かぶ自体、たい

したものだと感心したのでした。　今も尚、たくさんのホームレスの人達は

橋の下や駅の端にうずくまって寝ております。



私は、その人達を心から尊敬しておりますし、頑張って生きていて欲しいと

願うのです。　話かけたことはないけれど・・　いつかお話してみたいと考

えております。　きっと心うつ話が聞けることでしょう。　少しヘンな方向

のお話になりましたが、私事ですので皆さま、気にしないでくださいませ。

どうか素晴らしい一日を送りくださいませ。



　民謡とは自らの心の表現である

　　　人を愛する心こそ民謡を美しくする








　ポチッと　感動をありがとう