最近、さまざまな動画をみていると
「これをまぜていく」
「これに配合していく」
「ぬっていく」
「のせていく」
など
動詞に
「て いく」という
さらに 動詞を重ねる表現が
気になる
べつに間違っているのではないのですが
なんとなく引っかかっていたのです
今日、テレビで
「・・をあげていく」と
ナレーターが言っているのをみて
「この・・・いく という表現はテレビでも使われるようになったか」と
YouTubeで使われている表現が テレビ方面に逆輸入(?)される
現象だなあ、と思った。
それで、なぜ
それに自分が ひっかかりを感じるのか
つらつら考えていた
「・・・します」
「・・のせる」
「・・・あげます」
と
そこで完結しないで
「・・いく」という動詞を付け加えることで
次の動作、あるいは作業に繋げていく
より「動きのある」表現になっていく(いく)のは
動画、という「動きのあるモノ」を 多くの人が好んでいるからだろうか
とか
普通の一般人が作る(ことがあらかじめ想定され、受け入れられている)
YouTubeという媒体において
テレビのようにかしこまった表現
「・・・します」で
「だれかに 完結にわかりやすく今の作業工程を説明し伝える」
のではなく
「みんな、わかってるよね」という 無言の了解のもと
「・・していく」という、自分の中の独り言のような
表現で、物事の 作業工程を説明することが許される世界
なのだなと
つまり、テレビ的な、かしこまった表現、伝える側がより丁寧に伝えていくということが もうあまり効果的に人々の心をとらえるという考え方は
なくなってきたということなのかもしれない。